このストーリーでは、「1泊では物足りない奈良を知ってもらおう！」をコンセプトにスタートした体験イベント「奈良をつなぐ・チェーンなら」についてご紹介します。

この企画は、奈良県が主催する研修に参加したことがきっかけで発案したものです。研修には奈良県北部・中部・南部から観光に携わる方が参加されており、各地域の魅力発信に向けた熱い思いを伺うことができました。県在住の私でも知らないことがたくさんあり、正直「目からウロコ」状態。奈良県にはこんなに魅力がいっぱいあるのに、もったいない！という思いが沸々と湧き上がってきました。

そこで、奈良県内の色々なエリアに足を運んで奈良をもっと好きになってほしい。という願いを込めて「奈良をつなぐ・チェーンなら」を企画いたしました。ホテルご利用のお客様に特産品や南部地域の情報を発信・体験してもらうことで、奈良県の魅力向上、観光客増加に貢献できればと考えています。

Vol. 1 奈良のシカ（奈良市）5/13（土） 奈良ホテル宴会場

 協力：奈良の鹿愛護会

シカのひみつや保護活動について、テーマごとに作成したパネルを展示。シカの知られざる魅力を発信いたしました。鹿角ストラップ作り体験（500円）

（来場者数 約118名）

チェーンならの記念すべき第1回目。予約制ではないため、お客様に来ていただけるだろうか。という不安を抱えながら開催いたしました。たまたま当日が土曜日ということもあり、結婚式参加のお子様や家族で食事後にお立ち寄りされるお客様も多く、ホッと一安心。鹿角ストラップ体験を目的にご来館された方もいらっしゃいました。

Vol.2 三輪そうめん（桜井市）7/7（金）　奈良ホテル宴会場

協力：奈良県三輪素麺工業協同組合・株式会社三輪そうめん松田

後継者不足により、製造業者・生産量が減少し存続の危機にさらされている三輪そうめんの歴史についてパネルやパンフレットでご紹介。そうめん発祥の地、桜井市の魅力に迫りました。河瀬直美監督による桜井市のPR動画も上映。さらに、先着100名様に三輪そうめんのふるまいも実施いたしました。　（来場者数　約90名）

Vol 3. 金魚すくい（大和郡山市）9/30（土）　奈良ホテルテラスガーデン

協力：大和郡山市役所 地域振興課

大和郡山市と金魚の深いつながりについてパネル展示でご紹介。日本伝統遊びの一つ、金魚すくいを実際に体験していただきました。 （来場者数　約120名）

3分間にすくう金魚の数によって景品をご用意し、まるで縁日のような楽しいひとときとなりました。外国人観光客の参加もあり、日本の文化に触れる貴重な機会になったのではないでしょうか。

Vol 4. 秘境・十津川と木の暮らし（十津川村）10/27～10/29  奈良ホテルテラスガーデン・本館２階

協力：十津川村役場

同日にならまちセンターで開催される「十津川村公園」との連動企画。奈良ホテルでは十津川村の湯を使った足湯体験や、特産品の販売、十津川村の木材で作るKIRIDAS家具の展示をいたしました。（来場者数 約150名）

村の面積の約96％が森林に覆われ、日本一広い村としても有名な十津川村。奈良市からは車で片道約3時間。開催期間中、毎日温泉水を汲んで運んでくださった村役場の職員さん、本当にありがとうございました。おかげさまでホテルご宿泊客の中には２日間連続で足湯体験する方もいらっしゃいました。きっと次回は十津川村に観光に行かれると思います。

最終的には奈良市内ホテル全体で奈良の魅力を伝えていきたい。

Vol.5は2024年1月、山添村の魅力発信を予定しております。初の試みとしてガストロノミー的要素を加え、同時期に山添村の食材を使ったメニューをティーラウンジで提供いたします。またVol.6は3月に開催し、年間6回の開催目標を達成する予定です。

今回のイベントを通じて、他府県からのお客様に奈良市以外の市町村の魅力を体験や展示を通じて発信することができました。7月7日の三輪そうめんイベントでは「次回来る時は、2泊して桜井にも足を延ばし、本場の三輪そうめんを食べに行きます」といううれしいお言葉もいただきました。奈良県在住のお客様も足を運んでくださり、このイベントがきっかけでリピーター客になった方もいらっしゃいます。

「1泊では物足りない奈良」をもっと発信することで奈良に泊まる観光客が増え、奈良のイメージアップにもつながるのではないでしょうか。最終的には奈良市内ホテルが一体となって、このようなイベントを開催し、奈良県全体を盛り上げる活動に繋がればと考えております。北部だけではなく、南部にも足を運んでもらい「また訪れたい」と思ってもらえるまちづくりを目指して「チェーンなら」の進化系も視野に入れ、今後も取り組んで参ります。

【奈良ホテルについて】

奈良公園隣接の小高い丘に建つ奈良ホテルは、明治42 年（ 1909 年）の創 業以来、多くの賓客をお迎えしてきました。桃山御殿風檜造りの本館は辰野金吾氏の設計。館内随所の調度品が明治の時を思い起こさせ、その雰囲気はまるで美術館に泊まるようです。

100年以上の時を経てなお重厚華麗な姿を見せ続ける関西随一のクラシックホテルで、記憶に残る一日をお過ごしください。

奈良ホテルに関する詳細は公式ホームページ　https://www.narahotel.co.jp/　からもご覧いただけます

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