企業・生活者・地域社会を生活者視点でつなぐヒーブ協議会　～九州編～

地域創生

2023年9月12日 11時30分一般社団法人　日本ヒーブ協議会

　私たち「一般社団法人　日本ヒーブ協議会」（以下、ヒーブ協議会）は、企業の消費者関連部門などで働く女性の団体です。1978年に設立され、以来45年間にわたり活動を続けてきました。企業人としての視点と生活者としての視点をあわせ持つことを強みとしています。

　会員は、事務局がある東京をはじめ、全国各地で活躍しており、大阪と九州に支部があります。会員同士の交流は、従来の対面に加え、コロナ禍以降はリモートでも行うようになり、地域や企業・業界の垣根を越えたネットワークづくりをしています。

　今回ご紹介する九州支部では、経営者など多彩・多才なメンバーが、地元に密着した業務・活動を長年展開しています。地域活性化や女性活躍推進などの参考のために、ぜひご覧ください！

30年にわたる地域に根差した活動

　九州支部は1994年に設立されました。福岡・熊本・大分・宮崎など九州各地で働く女性会員が、地域をまたいで自発的・積極的に活動に参加してきました。

　設立当初から「スキルアップのために私たちにはいま何が必要か？」を考えて年間活動テーマを決め、月例会や公開講座、年一回の合宿の開催などを通じて、メンバーだけでなく地域の方々との絆を深めてきました。また、国や自治体との共催イベントも行い、男女ともに働きやすい・暮らしやすい地域のあり方や、地域活性化のヒントを探ってきました。活動の場は九州にとどまらず、他地域のメンバーとも連携しながら事業などを進めています。

　特に公開講座では、より有意義な時間を提供したいという思いから、「聞くだけ」で終わるのではなく、「一緒に考え、答えを模索する」ために、トークセッションやワークを入れた全員参加型の形式にするなど、毎回趣向を凝らしています。参加者からは「新鮮！」「また参加したい」「会社に持ち帰りたい」などのお声もたくさんいただき、ご好評をいただいています。

「今、知りたい！」ことを学べる「講話会」を展開中！

　2023年度は、生活者に必要な情報を得るための「講話会」を新たに始めました。「デジタル」「働き方」「食」「SDGs」などをキーワードに企画し、これまで２回実施しました。

☆第１回講話会（7月18日）※報告はこちら

　講師：日本ヒーブ協議会　九州支部長　難波裕扶子

　「社内・社会のお悩み解決ゲーム

　～THE SDGs Actionカードゲーム『X（クロス）』を体験し社内活性化を図る～」

☆第２回講話会（８月30日）※報告はこちら

　講師：(株)第一生命経済研究所　主席研究員　柏村祐氏

　「生成AI研修会　～AIはくらしを、企業を、地域をどう変えるのか～」

　また、10月17日には、料理研究家の浜内千波さんを講師としてお迎えし、ヒーブ協議会の東京本部と合同で講演会「家庭と企業と地球はつながっている　～生活者として、企業人として、大切な食の意識～」を実施いたします。ぜひご参加ください！

【会員紹介】

私たち九州支部の魅力あふれる５人のメンバーをご紹介します。

■難波　裕扶子（株式会社シンク・オブ・アザーズ　代表取締役）

●会社・仕事紹介

サステナビリティ経営の伴走型支援コンサルティング

いまここから「知る・考える・行動する」。弊社は宮崎県内を中心に、企業をはじめ学校や自治体など幅広い事業や団体へ向け、サステナビリティ経営の伴走型支援コンサルティングを行っています。一人ひとりのサステナビリティ・マインドを醸成し、取り組みの土台から自走できる組織実現となる伴走で社会に貢献します。

それぞれの事情や特性にあわせたオーダーメイドのサポートは、経営戦略策定のみならず組織改革やリブランディングにも繋がると、クライアント様から好評いただいています。

地域SDGsプロデューサーとして、誰もが自分の可能性を諦めなくていい未来づくりに向け奮闘中

2021年3月、26年間務めてきた食品メーカーを48歳で退職、同年5月に起業。コンサルティング以外にラジオや新聞を中心にメディア出演も積極的に行っています。

●私にとってのヒーブ協議会とは･･･「マインドチェンジ＆問いを立て動く力になる」

生活者視点と経営者視点を培うヒーブ協議会が企画する講演や勉強会で、社会のトレンド(日本企業の最新の取り組み)に触れ、マインドチェンジと問いを立て、動く力を身につけることができます。

■福留真梨子（エフコープ生活協同組合　人事部人財開発課）

●会社・仕事紹介

福岡を拠点に組合員と地域のくらしに貢献

1983年、福岡県内5つの市民生協が一つになってエフコープ生活協同組合が設立されました。以来、「ともに生き、ともにつくる、くらしと地域」の基本理念のもと、福岡県内で個別配達・班配達・お店を通じ、安心・安全な食品、共済、介護、葬祭など、組合員や地域の方々のくらしを支えるさまざまな活動と事業を行っています。

ダイバーシティの推進と職場づくりにまい進

私はエフコープの人事部にて採用・教育に関わる業務を行っています。人事理念「個を認めあい、個を磨きあい、自律型人財へ」に基づき、ダイバーシティ（多様性）の推進と、誰もが輝き働き続けられる職場づくりを大切にしています。

●私にとってのヒーブ協議会とは･･･「自身と組織の成長につながっています」

さまざまな業種、職種の皆さんとの交流は、組織では経験できない貴重な機会と日々実感しています。また、「講話会」は、エフコープで働くスタッフも興味も持つテーマと内容で、多くのスタッフが参加しており、知識や意識の醸成を図る非常に有用な機会です。

ヒーブ協議会を通じたさまざまな方々との交流が、私自身と組織の成長につながっています。

■花田泉（合同会社Honestpursuit　オネストパシュー）

●会社・仕事紹介

生活情報力を編集・企画・イベントへ！

生活者視点・豊富な編集経験を活かした編集プロダクションです。ヒーブ会員として培った「生活者視点」や、さまざまな雑誌・新聞の編集経験、イベントやオンライン講座なども開催できる企画力が持ち味です。食の専門家や撮影チームや生活情報からモータースポーツまで幅広いネットワークがあります。

分かりやすく、誠実に、表現します

“誠実に、追い求める”という思いから、「Honestpursuit（オネストパシュー）」を社名に今年8月に設立しました。たとえ１冊の冊子であろうと、１枚のちらしであろうと、常に生活者視点や「分かりやすさ」を大切にしています。インタビューを軸にした記事制作や、イベントの企画運営までを手掛けています。また、オンライン講座・オンラインイベントの企画運営や、モータースポーツ関連の取材・運営も行います。

●私にとってのヒーブ協議会とは･･･「広い視野と仕事を超えた仲間」

さまざまな業種・職種の皆さんと１つの事柄を研究したり、講演会を企画したり、運営したりするなかで、社内ではできない絆や広い視野を養うことができます。何より同じ視点を持つ仲間とは、営利関係なく相談できることが心強いです。