ロゼットは90年以上にわたり、時代の流れやライフスタイルの変化に伴い多様化・細分化するお客様の肌悩みに寄り添う商品を提供し続けてきました。

2020年に発売したクレンジングバーム『夢みるバーム』が2021年10月、シリーズ累計販売100万個を突破。

※2020年7月～2021年10月の当社出荷実績

肌悩みやニーズの多様化で目まぐるしく変化する市場において、【シリーズ累計販売100万個突破】を実現した『夢みるバーム』ブランド担当 橋本に話を聞きました。

ＳＮＳに思わずアップしたくなる！

“手にとりたくなる”「瞬間記憶に残るパッケージデザイン」

「夢みるバーム」の代名詞といえば、パッケージの“水彩タッチのイラスト”かと思います。

SNSでは「パッケージがかわいい」「パケ買いした」など、パッケージデザインに関する口コミが数多く投稿されており、ご評価いただけてとても嬉しく思っています。

「夢みるバーム」は当初より、ドラッグストアを中心とした販売を想定していました。

ドラッグストアには本当にたくさんの商品が並んでいますが、その中でお客様の目に留まり、かつ手にとっていただくことは、とても難しいことでした。

その壁を打ち破るポイントとなったのが、店頭での“ポジティブな違和感”です。開発当時、他社のクレンジングバーム製品はシンプルなデザインが多かった中、「夢みるバーム」では商品棚での存在感を作り出すことを重視。数ある商品の中からお客様が思わず手に取りたくなる、“瞬間記憶に残るデザイン”の開発を目指しました。

検討を重ね、「夢みるバーム」の世界観を具現化すべく、イラストレーターのやがわまきさんにイラストの描き起こしを依頼することとなりました。

ターゲットが好感を持ち、かつ店頭で目に留まるイラストの開発はとても大変で、仕上がりのイメージについては何度も打ち合わせを行いました。

イラストが出来上がった後も、繊細な水彩タッチを印刷で再現するために、印刷現場に出向き技術者の方と確認をしたり、店頭で重ねて陳列する際にアテンションシールが隠れないように調整を繰り返したりと、試行錯誤の末、現在の商品が出来上がりました！

かわいいだけじゃない！配合成分やテクスチャーにもこだわり抜きました。

パッケージデザインに注目していただく機会が多いことは、こだわったデザインだからこそ大変嬉しく思っています。

ですが、「夢みるバーム」はかわいいだけじゃなく、商品の中身の機能性や配合成分、テクスチャーにおいてもこだわりがつまっています。

【ロゼット洗顔パスタでおなじみ“クレイ”の力をクレンジングバームへ】

「夢みるバーム」は清浄成分として“肌悩み別のクレイ”を配合しています。肌への効果を実感していただけるよう、ロゼット洗顔パスタで培ったクレイの知見を応用し、クレンジングバームに採用しました。

それに加え、毛穴、敏感肌、ハリなどの肌悩みにアプローチする成分も配合しています。

【メイクが落ちるのに、しっとりする洗い上がり】

・・・クレンジングオイルはメイク落ちが良いものの、洗い上がりの肌が乾燥してしまった。。。

・・・クレンジングクリームは保湿力や肌あたりは良いものの、メイクが落としきれない。。。

このような経験がある方もいらっしゃるかもしれません。

「夢みるバーム」は“メイク落ち”と“うるおい”を両立。酵素(皮フコンディショニング成分)で浮かせて、オイル(皮フ保護成分)で溶かし、クレイ(清浄成分)でかきとるトリプルアプローチにより、肌にやさしくしっかりメイクが落とせる処方を実現しています。

また、○○モイスチャーという商品名の通り、洗い流し後のうるおい実感も重視し、ブランド共通成分としてセラミド(皮フ保護成分)を配合しています。

【とろけるテクスチャー】

そしてなんといってもテクスチャーがこだわったポイントです！

ブランドのキャッチコピーにもある “うっとりとろける“ような使用感の実現が一番難しい点でした。

何度も試作を重ねた結果、使用中にクッションのような厚みが感じられる独自の“クッションバーム処方”を開発。溶けるスピードが異なる成分を組み合わせたことで、最適な“とろける感”を実現することができました。

うっとりとろける感触、肌あたりのやさしさとなめらかな使用感を叶えたクレンジングバームを生み出すことができたと思います。

運命を変えるベストコスメ受賞

発売当初はコロナ禍となり数か月がたち、新しい生活様式が徐々に浸透しはじめていました。

在宅ワークやオンライン授業などが推進され、家にいることが多くなったことで、スキンケアをしっかり行いたい、楽しみたい、お手入れで癒されたいというインサイトから、クレンジングバームの市場は落ち込むことなく推移していました。

発売後、プロモーションはSNSを中心に展開しており、こだわりのパッケージデザインを活かした水彩調の目を引くクリエイティブを店頭とSNSで発信。

ステイホーム時間が増えたことでSNSに触れる機会が増え、ロゼットのプロモーションもいつも以上にお客様の目に留まったのではないかと考えています。

そのような中、2020年11月に突然、美容誌でベストコスメを受賞したことで、大きく注目されることとなりました。その後もいくつかの美容メディアでコスメアワードを獲得しましたが、その影響は想像以上に大きく、SNS上の投稿もさらに増え、売り上げを伸ばすきっかけとなったと感じています。

『夢みるバーム』ブランド担当の想い

「夢みるバーム」の商品企画開発の経験を通して一番感動したのは、“購入するお客様を目のあたりにしたこと”でした。

私にとって「夢みるバーム」が初めて担当したブランドでした。発売後に販売店舗に足を運んだ際、実際にお店の棚に自分が手掛けた商品が並んでいること、デザインディレクションした什器がお店の目立つ場所に展開されていることにもとても感動したのですが、偶然、商品を購入してくださる方を見かけたときは、本当に胸が熱くなりました。

最近では親子で購入してくださる方に遭遇したり、美容メディアの口コミやSNS投稿も増えたりと、たくさんの方に商品を手にとっていただけていることを実感しています。とても嬉しいです。

商品の中身やパッケージデザインの開発、プロモーションの立案や実行など、これまでたくさんの方にサポートいただきながら、ひとつひとつこだわりぬくことの大切さを学びました。

そして、こだわりぬいた結果、「夢みるバーム」が約1年数か月で“シリーズ累計販売100万個突破”を実現できたと感じています。

これからもお客様の肌悩み解決をテーマに

「かわいい」と「機能性」の両立を追求し、ブランドを今まで以上に成長させていきたいと思っています。