介護とITを融合させることで実現できた「シニアアップデートマンション」の誕生秘話

#誕生秘話  #開発秘話  #アクティブ・シニア

2020年12月28日 10時06分 株式会社ライフケア・ビジョン

私たちは介護のプロだからこそ、「自宅以上、有料老人ホーム未満」のアクティブ・シニアへ新しいライフスタイルを提案したい

#「シニアアップデートマンション」の誕生秘話

 私たちは、大阪府を中心に、有料老人ホーム「はっぴーらいふ」を運営しており、訪問介護や訪問看護、デイサービスなど、要介護状態の高齢者に対して介護サービスを提供している会社です。

このたび、新規事業として、見守りは欲しいけど施設に入るまでもない「自宅以上、有料老人ホーム未満」のアクティブ・シニアに向けて、見守りシステムが完備された賃貸マンション「シニアアップデートマンション」を大阪府吹田市にリリースしました。

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 このプロジェクトは、私たちにとって積年の念願でした。

 

 介護の会社という使命感、挫折しそうになった開発、そして私たちが成し遂げたいことを、プロジェクト責任者の大前 直樹(常務取締役)と、祝嶺 良太(代表取締役)に語っていただきました。(聞き手:広報・頭山)


#「自宅以上、有料老人ホーム未満」

#アクティブ・シニアのための安全な住宅


―そもそも、どういうきっかけで?

(祝嶺)

 自分は高校卒業後、沖縄から大阪に出てきて料理人になり、その料理人時代のお客さまの一言がきっかけで介護サービスを自分でやろうと思って、それがこのライフケア・グループになりました。この10年、みんなの頑張りもあって、どんどん「はっぴーらいふ」を成長させることができ、まあいい施設をつくることができたんじゃないかな、って思っていました。


 それが、衝撃でしたね、あの光景をみたとき。

 ある日「はっぴーらいふ」にいくと、寝たきりに近いような人と、比較的元気な人と、100歳近い人と、70歳近い人とが、いっしょに食堂でご飯を食べてるわけです。

 「なんてことや…!高齢者や介護に対する自分の目線が狭すぎた…!」

 寝たきりの人と比較的元気な人とでは、必要とするサービスはもちろん違うし、親子ほど年齢が違う場合もあるのに、「高齢者」とただ一言でまとめてしまってないか?とものすごく反省しました。

それで、「高齢者」にもいろいろあって、人の手による介護が必要な高齢者には「はっぴーらいふ」のような施設は必要ですが、まだ全然元気だけど何かあったときに不安だから見守りだけ受けたい、という高齢者にも、安心して楽しく暮らせる住まいの提供をしなければ…!と思ったのです。

#挫折しそうになった見守りシステムの開発

― この見守りシステムは、どのように開発したのですか?

(大前)

 もともと、僕や社長が新しいもの好きなところもあって、当時はもっと労働集約的でアナログだった介護の現場にITをいれてやろう!と思っていて、はっぴーらいふの2号店開業時(2012年、はっぴーらいふ泉大津)から、睡眠センサーをいれてたりしたんですね。

 施設が多数立ち上がっていくにつれ、スマートフォンを活用したナースコールをいち早く使ったりしてきたので、それをこの見守りシステムの礎として活用しようと思って、見守りシステムの開発を始めました。

(見守りシステム全体像)

―介護施設の設備をそのまま使うことができた、ということでしょうか?

(大前)

 いやいや、とんでもない!お風呂での見守りが問題でした。施設ではスタッフが入浴介助や見守りを行いますが、在宅ですと一人での入浴となりますから。

 お風呂はヒートショックのリスクがあり、特に最近では一人暮らしの高齢者の浴槽での溺水事故の死亡者数は、交通事故よりも増えているということもあります。一人で安全に入浴していただくためにはお風呂の見守り機能が欠かせない。

 あの手この手で探したところ、奇跡的に、浴槽内で体動を検知し、異常時には排水機能を持つセンサー技術と出会うことができ、それをこのシニアアップデートマンション用に改良しました。


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―苦労した点は?

(大前)

 多数の異なる仕様の製品を、技術的知見のない我々がひとつのシステムとして完成させることに、想像以上に技術的な障害がたくさんありました。これは無理なんじゃないかって、何回も泣きそうになりました、笑。

 ただ、いままではそういったセンサーを使う側でしたが、このプロジェクトを進めていくうちに、介護の最前線にいる我々こそが、いま、介護の新しいかたちを創らなければ、それは持続性の面からも保険制度や人の手にたよらずに、ITで実現しなければ、と覚悟するようになったこともあり、なんとか試行錯誤のすえ、ようやく完成させることができました。

―ところで、どうして「アップデートマンション」なんですか?

(大前)

 「アップデート」とは一般的に「更新」や「最新にする」という意味ですが、「価値を上げる」意味をもたせています。

 私はこの会社に来る前にいろいろな業界を経験してきましたが、不動産業界では一般的に、建物の価値は竣工したときが最高だといわれています。私はそうは思っていなくて、竣工後からどんどん価値があがってもいいじゃないか、というアンチテーゼのつもりです、笑。

 それはまあ冗談ですが、本当はこうです。

 先日からスマートウォッチをつけています。SPO2(血中酸素濃度)が測定できるようになったので、僕と社長で実験しています。このように、センサー技術などはめまぐるしく進化しているので、このマンションの見守りシステムやサービスの機能をアップデートし続けることをやりたい、そしてそこからアクティブ・シニアが自分の人生をどんどんアップデートしていただきたい、という願いです。


#成し遂げたいこと

#「アクティブ・シニアのエンパワーメント創造」

―「アクティブ・シニアが自分の人生をアップデートする」とは?

(大前)

 たとえば、「はっぴーらいふ」のような介護施設では、ご本人ができることは自分で行い、我々がそれを支援することを重要視しています。ただ、本当に自分がやりたかったことをやる、というのは、やはり難しくなります。さきほど祝嶺社長がいったように、高齢者には100歳近い人もいれば、70歳ぐらいの人もいます。いま平均寿命とともに健康寿命も長くなってきていますから、アクティブ・シニアにとって大事なのは、「自分でやりたいことを、自分で創造してもらう」ことだと思っています。

 このために、お客さん自身が価値を創造できるための「仕掛け」を提供できれば、面白いことができるんじゃないかなと。


―それはどういう仕掛けですか?

(大前)

 いまアプリを開発中で、2021年1月にリリース予定です。このアプリは主に、入居者同士のSNSや、地域のレストランの検索ができます。

 交流をリアルで結びつける場が、1階の多目的スペース「WAIKI」です。ここでは入居者同士が、人生のなかで育んできた特技を披露したり、ちょっと気の合う仲間と集まったり、厨房設備もあるので地域の飲食店が出張料理教室を開催したりできます。

 アプリとWAIKIでお客さん自身が創造できるための「仕掛け」をやっていきたい。

(WAIKIイメージ *アプリは2021年1月リリース予定)

―今後の展望について

(大前)

 いま入居募集活動をはじめたところです。こういうマンションはいままでにないものだったのですが、反響としては手ごたえがあると思っています。1号店は吹田市につくりましたが、2号店、3号店、と増やしていきたいと思っています。


(祝嶺)

 いま、社会保障制度の持続性や介護人材の不足が課題となっていますが、このマンションは、介護保険制度や介護人材を一切つかわずに見守りをしようとしています。介護の会社の我々だからこそ、超高齢社会でのシニアの新しいライフスタイルを創造していきたいと思っています。



―ここまでお読みいただき、ありがとうございました!


【会社概要】

「介護はアイデア!」をモットーに、「癒・食・住」にこだわりを持った介護サービスを提供しています。


社名 : 株式会社ライフケア・ビジョン

代表 : 代表取締役 祝嶺 良太

所在地 :〒533-0033 大阪市東淀川区東中島1-18-22

設立 :2011年7月

事業内容*:有料老人ホームの運営(22棟、2020年12月現在)、介護保険サービス、高齢者給食事業等

URL : 

http://senior-update.com/(シニアアップデートマンション サイト)

YouTube(公式)

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http://lifecare-vision.co.jp/(はっぴーらいふ サイト)


【お問い合わせ先】

株式会社ライフケア・ビジョン 広報担当

http://senior-update.com/inquiry/

(サイト内フォームよりお問い合わせください。)


*撮影のため一時的にマスクを外しております。

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