世界最先端技術を有するAI顔認証ソフト「SAFR®」‐誕生の背景とリアルネットワークスが目指す未来‐

誕生秘話

2021年7月1日 11時00分リアルネットワークス株式会社

何故顔認証ソフト「SAFR®」が誕生したのか？

リアルネットワークス社は1995年に発売されたRealPlayer™（リアルプレーヤー）のメーカーとしてよく知られています。しかし顔認証のメーカーであることはあまり知られていません。

弊社は音楽を再生するためのメディアプレーヤーメーカーとしてスタートし、動画の「再生」「ダウンロード」「変換」「編集」などの各機能を追加してきました。またムービー自動再生ソフトRealTimes™は、auをはじめ世界で500万を超えるダウンロード実績があります。しかしこれらは現在、多くの無償アプリもあり市場は末期にあります。これらの動画再生、圧縮、変換技術と経験をもとに、市場の生体認証ニーズの高まりからディープラーニングを用いたAI顔認証ソフト「SAFR®」の開発を進めてきました。

世界トップクラスの製品が出来た背景

AI開発にはコンピュータが学習する学習サンプルの数が多ければ多いほど精度の高いアルゴリズム開発が可能となります。この課題に対してリアルネットワークスでは、RealTimes™の世界中のユーザーから使用許諾を得た画像（顔）データ約1000万件を、ディープラーニングさせることで、世界トップクラスの顔認証ソフト「SAFR®」を開発しました。この結果肌の色の違いによる人種間での認証精度のばらつきも最小限となり、外国の方が日本で働く利用シーンなどで高精度顔認証の可能となりました。

弊社が目指すところ

生体認証技術には、指紋認証、虹彩認証、音声認証、静脈認証など多くの技術がありますが、コロナ禍において特に非接触でのニーズが高まりました。その結果、比較的安価でシステム構成が単純で非接触認証が実現できる、顔認証の市場が急速に拡大しています。

顔認証システムをご利用いただくうえで大切なことは、認証精度（ほぼどのメーカーも99.5%以上）はもとより、認証速度、条件（カメラの位置、逆光などの条件、撮影される顔の角度）、表面体温の測定やマスク着用の有無検知（特にコロナ対策）、写真や動画でのなりすまし対策（以下写真）、暗号化、個人情報保護、VMS（ビデオマネージメントシステム）との連携など、弊社だけではご提供できない、全体のシステム設計が必要です。そこでお客様の課題やニーズをヒアリングし、SAFR®をコアの技術としてオープンソースを使ったシステム開発/提案を頂けるインテグレーションパートナーや、カメラメーカとの組込み協業、VMSメーカーとのソフト連携など多くのチャレンジがあります。

顔認証に技術は社会のDXを進める上で一つの要素技術であり、この技術を使ってどのようにビジネス変革をお手伝いするか？企業の付加価値を高めることができるか？が大きなチャレンジであり、そういった観点でパートナ様と共創・協業し社会に貢献していければと思っています。私がCSAJ 一般社団法人コンピュータソフトウェア協会で顔認証ビジネス研究会を主宰しているのも、メーカーという立場を超えてこういった課題を多くの皆様と協議し、世界最先端の情報を共有させて頂く事で日本のDX推進に貢献したいと思っているからです。

SAFR®のなりすまし防止機能