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1,500万回表示後わずか1週間で配信。Xでの声に答えた対話型プレスリリース|Mysurance【プレスリリースアワード2025】

損保ジャパンの子会社として設立された、Mysurance(マイシュアランス)株式会社は、スマホ保険や旅行キャンセル保険、スマート賃貸火災保険、愛車PROTECT トヨタのミニ車両保険など、特色あるデジタル保険商品における事業展開をしています。その中でも今年3月リリースされた「推し活キャンセル保険」は多くのメディアに取り上げられ、大きな反響を呼びました。

リリースから3ヵ月後には、SNS上で投稿された同保険に関するさまざまな質問や疑問に答えるかたちで、プレスリリースを配信。サービスに関する正しい情報提供と、遊び心を交えた配信が高く評価され、既成概念に縛られずプレスリリースの表現や用途を最も拡大したプレスリリースに贈られる「イノベーティブ賞」を受賞しました。

【受賞プレスリリース】【公式】SNSで話題沸騰!「推し活キャンセル保険」についての疑問やご質問に引受保険会社がまじめにお答えします!

【受賞理由】
自社で提供する「推し活キャンセル保険」がSNSを中心に話題になったことを受け、SNS上で挙がった疑問や要望、懸念点等についてFAQ形式で回答をまとめたプレスリリース。新商品・サービス・実績発表等をまとめた一般的なプレスリリースとは異なるが、会社としての本気度や姿勢がよく伝わる内容となっている。SNSの投稿形式を模した見せ方も含め非常にユニーク。(矢嶋 聡)

会社の見解を一般的に表明するのではなく、X上のやり取りに例えて示している点が印象的です。一歩間違えれば炎上のリスクもありますが、言葉選びに注意を払いつつ、挑戦的なアプローチを採ったことが評価できます。(河 炅珍)

堅苦しいイメージのある金融機関らしからぬ、ゆるい雰囲気がいい。SNS画面を模したポップなデザインだが、リアルな質問に対してまじめに答えていて、遊び心と企業としての情報発信を両立させている。商品のユニークさだけでなく、リリースを含めた宣伝物の世界観まで作り上げたスタッフに拍手したい。(小林 史憲)

プレスリリースを出すのにふさわしい内容を伝えているほか、SNSでの反応をビジュアルに紹介し、わかりやすく仕上がっています。(関根 和弘)

確かに発表後にSNSで話題になるという状況は、程度の差はあれど経験したことのある企業も多いのではないか。いろいろなコメントが噴出した時に、一つ一つリプライするだけにせず、FAQのようなものを公式が出せるとみんなにとって有難い。プレスリリースをその着地に活用するという面白さがこの発表にはある。(三島 映拓)

Mysurance株式会社 マーケティング部長

澤田 翔(Sawada Sho)

損保ジャパンで本店営業を経て、2019年にMysuranceへ。商品開発プロジェクトマネージャーとして手がけた「愛車PROTECT トヨタのミニ車両保険」および「推し活キャンセル保険」が、保険業界で初めて2年連続のグッドデザイン賞を受賞。今までの保険の「できない」を「できる」に。マーケターとして保険の新しい体験と価値の創造に取り組んでいる。

Mysurance株式会社:イノベーティブ賞受賞

──プレスリリースアワード2025「イノベーティブ賞」の受賞、おめでとうございます。SNSで話題となったことに対して、公開回答するようなプレスリリースでしたが、当初の狙いを教えていただけますか。

商品リリース以降、「推し活キャンセル保険」は多くのメディアに取り上げられ、SNS上でも大きな反響を呼びました。特に日本テレビ『news every.』放映後のXでは、関連投稿の表示回数が数日で累計1,500万回を超え、想定を大きく上回る反応でした。

大きな反響を得た一方で、コメントの中には商品内容に関する疑問や質問も多く見受けられたため、公式見解として正確な情報を届けることを目的に本プレスリリースの配信を決定しました。業界の慣習やSNS対応の観点から見ても、極めて異例の対応だったと思います。

商品リリース時のプレスリリースでは、意図的に公開を見送った「推し色に対応したカラーカスタマイズ機能」「特別なデジタル推し活御守り」という2つのサプライズ機能もあわせて発表することで、保険会社としての本気度と遊び心を両立させたガチの取組みを一層強調し、さらなる話題性拡大を狙いました。

──実際に配信してみていかがでしたか。

公式見解として正確な情報発信を実現できました。SNS上でも認知と信頼をより一層獲得し、商品に対する理解の浸透とともに、契約件数の増加にもつながっています。

また前回は「話題性のある商品」として注目されたのに対し、今回はビジネス設計や顧客とのコミュニケーション戦略など、マーケティング視点に踏み込んだ取材の依頼が増え、私たちの取り組みの本質を世の中に広く伝える機会が生まれました。ブランド価値向上にも寄与できたのではないかと考えています。

──サービスだけでなく、企業のブランド価値にも貢献できたわけですね。今回、X上のやり取りに例えて示している点が審査員からも好評でした。プレスリリースの作成に際して、こだわったポイントを教えていただけますか。

Xでの表示回数が1,500万回を超えた「バズ発生」から約1週間というスピードで、公式見解をプレスリリースで発信すべく、経営陣と密に連携しながら一気に準備を進めました。

淡々と質問に答えるQ&A形式ではなく、オタクの皆さまが自分ごととして捉えやすい構成を意識。ふざけすぎず真面目な読み物としての体裁を保ちながら、当社の「本気度」と「遊び心」が伝わるよう、言葉選びには細心の注意を払って仕上げています。

また、クリエイティブ面も私たちがこだわったポイントのひとつです。Xで投稿された質問に対して、リプライしているイメージを作り出し、見た人が自分が投稿した質問に答えてくれているという印象を残せるような見え方を目指しました。

──スピード・タイミング、文章表現と画としてのクリエイティブ、細部までこだわったのですね。受賞したプレスリリースに限らず、プレスリリースの発表後に意識的に行っていることがあれば教えてください。

プレスリリースの配信後は、その内容と親和性の高いメディアやFP(ファイナンシャルプランナー)の方に対しても直接ご案内するようにしています。

特に、FPの中には読者に向けて情報発信をする立場の方もいらっしゃるため、プレスリリースの内容に目を留めてもらうことで、記事化や紹介につながる可能性もあると考えています。このように直接情報を案内することで、プレスリリースの効果を最大化し、より多くの方に情報が正確に伝わることを意識しています。

──最後に、受賞が決まってからの想いや今後の展望をお聞かせください。

2021年のプレスリリースアワード創設以来、金融・保険業界として初めて部門賞を受賞できたことを光栄に思います。今回のプレスリリースは、SNSでの反響を受け、スピード感をもって制作しました。その中でこだわった構成や言葉選び、そしてクリエイティブ表現まで丁寧に評価いただけたことを大変嬉しく思います。特に、SNS上でのやり取りを模した見せ方や、公式FAQとしてプレスリリースを活用した点を評価いただけたことは、私たちにとっても大きな励みとなりました。

Mysuranceはこれからも、社会の反応やユーザーの声に真摯に向き合いながら、プレスリリースを単なる情報発信にとどめず、双方向のコミュニケーションを生み出す手段として活用していきたいと考えています。

まとめ:サービスの価値を真剣に伝えながらも、遊び心を交える

Mysurance株式会社は、SNSで話題となった「推し活キャンセル保険」に寄せられた声に真摯に向き合い、FAQ形式で回答する“対話型プレスリリース”を発信。スピード感ある対応と遊び心のある表現で、正確な情報提供と企業姿勢を両立させました。

堅い印象を持たれがちな保険業界において、SNS文化を取り入れた柔軟な発信は、プレスリリースの新しい可能性を示すもの。「イノベーティブ賞の受賞」は、社会とのリアルな対話を重視するMysuranceの挑戦を象徴しています。

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この記事のライター

PR TIMES MAGAZINE執筆担当

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『PR TIMES MAGAZINE』は、プレスリリース配信サービス「PR TIMES」等を運営する株式会社 PR TIMESのオウンドメディアです。日々多数のプレスリリースを目にし、広報・PR担当者と密に関わっている編集部メンバーが監修、編集、執筆を担当しています。

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