市場価値とは?価値を決める5つの要素・測り方・高めるための方法を紹介

転職活動をしているとよく耳にする「市場価値」という言葉。キャリアを語る上で当たり前のように使われていますが「市場価値」という言葉の本当の意味を理解し、自分の中で再定義することは、転職時のみならず今後のキャリアプランを考える上でも極めて重要です。

この記事では、そもそも「市場価値」とは何なのか、そして市場価値を決める5つの要素や測り方、自身の市場価値を高めるための方法をご紹介します。

転職時によく使われる「市場価値」とは?

転職活動の際に使われる「市場価値」とは、どういう意味なのでしょうか。

市場価値とは、文字通り「市場における価値」を意味し、その価値は人材の「需要」と「供給」の関係で決まります。

需要が高い状態とは、スキル経験実績を持つ人材を求めている企業が多いということです。それに対して、そのスキルや経験、実績を持つ人材が少ない場合、需要に対して供給が追いついていないため、その人材は「市場価値」が高いということを意味します。

つまり、今勤めている企業内での価値ではなく、他社から見て価値がある人材が「市場価値」が高い人材といえます。

転職時に使われる市場価値

市場価値が高い人とは?市場価値を構成する5つの要素

では「市場価値」が高い人とは、具体的にどのような人を指すのでしょうか。「市場価値」を構成する5つの要素をご紹介します。

1.専門性

市場価値を構成する1つ目の要素は「専門性」です。

所属している会社を超えても通用するレベルの「専門性」があるかどうかが判断基準となります。専門性を高めるためには、どの領域を自身の専門領域にしていくか決めていく必要があります。

専門領域を決めていく上でさまざまな選択肢が考えられますが、今後自分のキャリアにおいて続けていきたいと思うものを選択するようにしましょう。また、人材市場の需要を考慮し「今後も需要が高まる領域か」という観点で判断するのもよいでしょう。

2.スキル

市場価値を構成する2つ目の要素は「スキル」です。

スキルや資格は転職活動においてアピールしやすい要素です。多くの企業が求めるスキルは、市場価値が高まります。スキルといってもさまざまではありますが、業務に寄ったスキルのみならず、コミュニケーション能力やマネジメント能力、論理的思考力などの汎用的なスキルを高められると、企業や業界に関係なく活躍できる人材として認められやすくなります。

3.経験

市場価値を構成する3つ目の要素は「経験」です。

これまでのキャリアにおいてどのような経験をしてきたのかは、必ずといっていいほど面接の場で聞かれる内容です。重要なのは、困難や課題が生じた際にどのように考え、解決や改善を行ってきたのか、そのプロセスが語れるかどうかです。

例え成功体験でなかったとしても大丈夫です。失敗から学んだ経験もアピールポイントとなるため、業務やプロジェクトの過程でどのような役割を担ったのか棚卸しすることが大切です。

4.実績

市場価値を構成する4つ目の要素は「実績」です。

仕事を通してどのようなことを完遂したのか、さらにその結果が会社に対しどのように貢献したのか示すことが、自身の価値の証明につながります。また、多くの実績を残していれば、転職の際に好待遇をうけられる可能性が高まります。まずは目標を立て、それを達成することを心がけ日々の業務を行うことで、小さな実績から重ねるとよいでしょう。

5.再現性

市場価値を構成する1つ目の要素は「再現性」です。

在籍している会社では期待されるスキルや経験であったとしても、それがすべて他社で通用するとは限りません。会社・業界・業種が変わったとしても活躍する可能性が感じられる「再現性」のある人材こそが「市場価値の高い」人材です。

「再現性」の高い能力は、物事を俯瞰してみて判断できる能力や、与えられた仮説・課題に対して解決するための工程設計力があるか、他者を巻き込むチームビルディング力などがあげられます。

自分の市場価値を測る・知る方法

自分にはどの程度の市場価値があるのか、気になった人も多いでしょう。では自分の市場価値を確かめる方法はどのようなものがあるのでしょうか。主な3つの方法をご紹介します。

1.自身のキャリアの棚卸し

市場価値を測るためには、まずこれまでの経験やスキルを自身で振り返ることからはじめてみましょう。振り返る際には、「時期」「所属している会社」「部署」「役職」「業務内容」ごとに整理し、その中でどのような「目標」をたて「成果」を出したのか、そのために「工夫」したことは何なのかといった観点で棚卸しすると整理しやすいです。

また、業務外で資格を取得したり、ビジネススクールを卒業した際には、それらも忘れずに書き留めるようにしましょう。

2.他のビジネスパーソンとの相対比較

社会人歴や業界経験年数などが近しい他のビジネスパーソンと比較し、自身のキャリアや会社からの待遇があまりにもかけ離れたものになっていないか確認することも、自身の「市場価値」を知る上でひとつの手段となります。

自分自身の強みはなかなか一人では気付きにくいものです。会社の同期や先輩・上司とコミュニケーションを取り、フィードバックしてもらうことも気付きになります。

3.スカウトや転職サービスの活用

求人サイト転職スカウトサービスに経歴やキャリアを登録し、どんな企業から、そしてどのようなポジションでオファーが来るのかで自身の「市場価値」を確かめる方法もあります。

転職エージェントにオファーし、キャリアアドバイザーから、自身のキャリアへの評価や、どのような企業への転職ならば可能なのか、年収相場はどのくらいなのかなどアドバイスをもらうのもよいでしょう。人材のプロの視点でアドバイスをもらえることは、今後に活かせますし、高評価が得られればモチベーションにもつながります

市場価値を効果的に高めるための7つの方法

とくに転職を考えている人は、自身の「市場価値」を高めたいところ。最後に、効果的に市場価値を高めるための7つの方法を紹介します。

キャリアアップ

1.今の仕事で成果を出す

市場価値を高めるためには、今あたえられている仕事やプロジェクト、課題にきちんと立ち向かい、まずは成果を出すことが大切です。

面接の場では必ずといっていいほど「今の会社で何を成し遂げてきたのか」という質問を投げかけられます。その成果が自身の強みやアピールポイントとなるので、新しいことにチャレンジする前に、まずは目の前のことに全力でぶつかるようにしましょう。

2.ヒューマンスキルを磨く

市場価値を高めるためには、活躍できる再現性が高いことが重要だと紹介しました。どんな場でも活躍しやすい人の特徴として「ヒューマンスキル」が高いこともポイントとなります。

ヒューマンスキルとは対人関係力のことを意味し「伝える力」と「聞く力」の両方が必要です。良好な人間関係の構築や円滑なコミュニケーションをとるために必要なスキルです。

専門性の高いスキルを磨くことも大切ですが、ヒューマンスキルは、どの会社・業界・職種においても汎用性が高いため、意識をしてスキルの向上を図るようにしましょう。

3.専門性を高められる資格の取得

目指していくキャリアが決まっているのであれば、伸ばしていきたいと考えているスキルを補強するような資格を取得することをおすすめします。とくに専門的な職種の方は、自身をアピールする上で有効です。

転職活動においては、実務経験の方が重視されることが多いですが、希少性の高い資格や、難易度の高い資格であれば、自身の努力や意欲が評価されることもあります。また、実務経験がないのであれば、資格を取ることで最低限の知識やベースがあるとみなされ、ポテンシャル採用される可能性が高まります。

4.将来求められるスキルを見極める

「市場価値」は人材の「需要」と「供給」の関係で決まることは冒頭で紹介しました。今後需要の高まるスキルを見極め、先立ってそのスキルを磨くことで「市場価値」を高める方法があります。

すでに所属している業界において求められるスキルもあれば、今後伸びるであろう業界を予測し、得るべきスキルを見極めるというやり方もあります。

5.複数のスキルを掛け合わせる

専門性のあるスキルを2つ以上備えている人材は希少性が高く、同時に「市場価値」も高まります。例えば広報であれば、マーケティングスキルを持ち幅広いプロモーションプランが立てられる人材になるケースも考えられますし、営業スキルを掛け合わせれば、メディアへの提案力が高い人材とみなされる可能性があります。

現時点で複数のスキルやキャリアがなかったとしても、スキルを意識しながら今の業務を遂行していく、セミナーを受講したり、ビジネススクールに通ったりなど学びながら取得していくという方法も考えられます。

6.社外でのコミュニティーに参加する

ついつい社内との付き合いに偏りがちですが、社外での自分の価値を高めるためには、社外でのコミュニティーに参加し、人脈を広げることをおすすめします。

社外のコミュニティーへの参加は、それぞれの企業・業界の方がどんなスキルを持っているかを知ることができるため、視野が広がり自分自身を客観的に見る機会となります。参加するコミュニティーが勉強会やセミナーを開催していれば、スキルアップの機会にもなり一石二鳥ですね。

7.積極的にインプットを続ける

業務が多忙だと後回しにしがちですが、本業以外で継続的に学びの機会をつくるようにすることも、市場価値を上げるためには重要です。ビジネス本の購読やセミナー・勉強会への参加などは、比較的手軽にはじめることができます。

また、属している企業のルールにもよりますが、副業などで実践をもってインプットの機会を増やすのもよいでしょう。会社の肩書きに頼らないで行う仕事は、個人の市場価値を高める手段のひとつです。

インプット

市場価値を高めるために、まずは自身の市場価値を知るところからはじめよう

本記事では、「市場価値」の意味、市場価値を決める5つの要素や測り方、市場価値を高めるための方法をご紹介しました。

現在転職を考えていなくても、先の未来が予測できないVUCA時代において「市場価値」を高めることは非常に重要になってきます。日々の業務を通じて着実に経験を積み重ねながら、市場の需要を見極め、どのようなスキルを持つべきかを把握し、スキルのアップデートを継続させていきましょう。

また、「市場価値」を高めるためには、具体的な目標を立てることが大切です。そのためにまずは現在のご自身の「市場価値」を知るところからはじめましょう。ご紹介した3つの方法を参考にし、ぜひ実践してみてください。

この記事のライター

野崎 有希

PR Agency、HR TechにてPRとマーケティングを経験したのち、現在は通販会社(ショップジャパン)の広報部に所属。コーポレートPR、プロダクトPR、採用PRの戦略立案に従事。社会人キャリアはずっとコミュニケーションに関わる仕事をしています。人生のミッションは、「みんなの応援団」!周りの方が幸せになるきっかけをPRの力で作りたい。‟その人“の魅力を引き出すインタビュー記事は、読むのも書くのも好き。

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