記者会見を開催する立場になったとき、背景にバックボードを準備するべきか悩んだことはないでしょうか。また、何気なく記者会見のニュースや写真を見ていても、市松模様のバックボードを使われていることが多いのではないでしょうか。実は、背景にバックボードが用意すること、バックボードの模様を市松模様にすることには合理的な理由があるのです。
本記事では、記者会見の背景に置かれることが多いバックボードや、市松模様が多い理由などについて、まとめてご紹介します。
記者会見の背景にはバックボードを準備するべき?
記者会見の背景にバックボードは用意したほうがよいものです。ここからは、バックボードを準備するメリットや、活用方法についてご紹介します。
バックボードを準備するメリット
社名やロゴ入りのバックボードを準備するメリットは、大きく次の2つがあげられます。
まず1つは、宣伝効果が得られること。記者会見の背景にロゴや企業名の入ったバックボードがあることで、会見写真や映像とともに、背景のロゴや社名も写り込み、広まります。これにより、宣伝効果が期待できます。
もう1つは、写真や映像を見ただけでも「どの企業・団体の記者会見なのか」がすぐわかるようになること。バックボードなしの記者会見場では、撮影された映像や写真を見ただけでは、どこの企業が会見を開いているのかがわかりません。バックボードを用意することで、一目でどの企業が開いている会見なのかが伝わり、情報の拡散効果もアップします。
バックボードは記者会見以外にも会議室などにも利用できる
「必要なことはわかったけれど、バックボードを記者会見のためだけに用意するのはもったいないし……」と悩む広報PR担当者もいるかもしれません。しかし、記者会見以外でもバックボードを利用する機会はあります。
例えば、オフィスの受付や展示会の背景としてバックボードを設置してもよいでしょう。また、会議室にバックボードを置き、重要な会議の際の背景として使用できます。ほかにも、記念撮影現場や広報PR用写真の背景など、幅広い用途での利用が可能です。
記者会見・記者発表会で準備したい内容については、こちらの記事で紹介しています。
記者会見の背景ボードに市松模様が多い理由は?
記者会見の背景ボードを見ていると、市松模様のものが多い印象を受けないでしょうか。当たり前のように利用されていますが、実はデザイン上、市松模様を使うことにはメリットがあります。
市松模様を使うメリット
まず、記者会見の背景ボードには柄の規定はなく、自由に決めてよいとされています。そのため、絶対に市松模様にしなければならないわけではありません。しかし、市松模様の背景ボードは、登壇者のバストアップを撮影しても、背景のどこかに会社名やロゴが写り込みやすいというメリットがあります。
メディアのカメラマンは、記者会見に出席しているメンバーを一人ひとり撮影しています。そのため、もし背景に社名を大きくデザインした背景ボードを使っていたとしても、見切れてしまい、何が書いてあるのかわからなくなってしまう可能性が高いのです。しかし、市松模様にすることで社名やロゴが適度な大きさでフレームインします。
また、市松模様は、マスの中にロゴや社名を交互に入れるので、同じデザインがいくつも連続することになります。同じ色やロゴマークが連続するのを繰り返し目にすることで、記憶に残りやすくする効果も得られます。
市松模様は派手すぎず、見たときに不快感を与えにくい模様でもあります。記者会見のようなかっちりとした雰囲気でも、その空気感を邪魔しないデザインであるともいえます。
1辺のサイズは約10~40cmがおすすめ
バックボードのデザインに規定がないように、市松模様の1マスのサイズにも規定は特にありません。ただ、1マスの大きさの目安は、縦10~30cm・横20~40cmほどになる例が多いようです。用途や文字数、文字の大きさ、バナーサイズなどを目安に1マスあたりのサイズを決めていくとよいでしょう。また、市松模様のサイズや細かさは、記者会見のスタイルによっても変わります。
通常の新製品発表会やニュースを発表する記者会見では、見やすさを重視してロゴが登壇者の顔よりも大きく見えるサイズにするのも一計です。1マスを大きめに作ることで、社名やロゴ、キャッチフレーズなどの存在感をアピールできます。謝罪会見などの場では、ロゴを大きくしすぎないよう気を配りましょう。
1マスの大きさが決まれば、マスの中に描かれるロゴや社名などの大きさも必然的に決まります。このとき、背景ボードを実際に設置する位置とカメラマンの距離、撮影される人物から背景ボードまでの距離も想定しておきましょう。カメラを持っていたら、実際に撮影しながら会場での設置位置を微調整するのも有効です。試しに1マスの大きさに文字をレイアウトして、A4やA3などの用紙に印刷したものを壁に貼り付けてみるとイメージしやすいですよ。
撮影してみたら「小さすぎてロゴが判別できない」「登壇者と並べたとき、ちょうどいい位置に社名が位置していない」などの印象を受けることもあるからです。特に撮影時は、ズームして撮影されることが多くなるため、被写体と背景ボードとの距離が遠すぎると、撮影しにくくなります。
マスのサイズが大きすぎると、被写体に寄って撮影した場合、ロゴや社名が切れてしまう可能性があります。適正なサイズは、被写体を撮影したときにも全種類のマスがフレーム内に収まり、ロゴや文字などのオブジェクトが識別できる大きさです。
記者会見の背景ボードは何色がおすすめ?
コーポレートカラーがあるのであれば、その色を使うのがベストでしょう。ただし、色が薄い場合は、白色と組み合わせた市松模様にしたときに、境目がボケてわかりづらくなることがあります。その場合には多少色味を濃くするなど、調整する必要があるでしょう。2色使用する場合には、コーポレートカラー+白の組み合わせがおすすめです。
記者会見の背景ボードのサイズはどう決める?
記者会見の背景ボードそのものに、サイズの規定はありません。背景ボードのサイズは、会場の大きさや背景ボードの前に座る人の人数によって変わります。市販されているものは、横幅2〜3m程度のサイズが多く見られます。
2mは、長机を置いた場合、テーブル幅に対してギリギリで少し狭く感じることもあるため、長机の端まで人が座って記者会見をするのであれば、3mを選択したほうがロゴが絡みやすくなるでしょう。2mがおすすめなのは、イベントのような立った状態で撮影する、頻繁に持ち運ぶことがある場合です。
高さは、2m以上のものがほとんどで、会見前の入場、一礼の時などに登壇者が立っていても写り込みやすくなります。登壇者の身長が190cm以上などの例外を除き、前述のサイズで問題ないでしょう。
サイズ感がピンとこない場合には、背景ボードを利用する状況を思い浮かべて、人に立ってもらったり座ってもらったりして、必要な長さを測ってみましょう。
記者会見の背景ボードはどうやって準備する?
では、記者会見の背景ボードはどのようにして準備すればよいのでしょうか。背景ボードの入手方法には、購入する方法と自作する方法があります。
1. 購入する方法
背景ボードを購入する場合、背景ボード専門のメーカーや看板メーカー、ディスプレーメーカーが注文を受け付けています。
市販されている背景ボードには、固定式のものと移動式のものがあります。今後何度も利用することや手軽さを考えれば、移動式がおすすめです。業者によってサイズや納期、付随する備品などに違いがあるので、自社の期日や予算などに合わせて選ぶといいでしょう。
2. 自作する方法
自作するのであれば、市松模様を1マスずつプリンターで印刷してつなぎ合わせる方法がおすすめです。壁や板などに印刷したものを並べて貼り付けることで、簡易的な背景ボードが完成します。
この場合、急遽決定した記者会見でも、あまり費用をかけずにバックボードを作製できます。ただ、接着がしっかりとされていないと持ち運びのときにはがれることがありますので、注意しましょう。
記者会見用に背景ボードを準備しよう
本記事では、記者会見の背景にバックボードを準備する理由や大きさなどについて、まとめてご紹介しました。
背景ボードは必ず用意する必要はありませんが、あったほうがいいものであることは間違いありません。背景ボードのデザインに決まりはありませんが、視認性の高さを考えたときに、市松模様が適しているといえるでしょう。
記者会見を開催する際には、ぜひ自社をアピールできる背景ボードを用意してみてはいかがでしょうか。
<編集:PR TIMES MAGAZINE編集部>
記者会見時の背景にある「バックボード」に関するQ&A
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