新たな遺言のスタンダードになれるか?LINEでつくる遺言サービス「タイムカプセル」開発者インタビュー

#遺言  #エンディングノート  #終活

2020年7月31日 10時20分 株式会社ユニクエスト



インターネットでライフエンディング関連事業(「小さなお葬式」「てらくる」「OHAKO」等)を展開する株式会社ユニクエストは、LINEで作る新しい遺言サービス「タイムカプセル」https://timecap.jp/を2020年3月にリリースしました。「タイムカプセル」は、これまでの遺言書作成にかかる心理的・経済的負担を軽減し、「伝えておくべきこと」や「最期の遺志」を必要な相手に必要なタイミングで伝えることができるサービスです。今回は、その「タイムカプセル」開発者にインタビューしました。画期的なサービスの舞台裏をご紹介します。


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Q まずは、利用者17,000人突破おめでとうございます!

 ありがとうございます。2019年の7月くらいから開発を始めて、2020年の3月にリリースし、5ヶ月でここまでユーザー数を増やすことができました。世の中の人にこのサービスが受け入れられたということだと思うので、とても嬉しいです。


Q もともとは使いやすいエンディングノートを作ろうというところから始まったそうですね。

 そうなんです。私は「タイムカプセル」のプロジェクトを始める前はコールセンターの部署にいて、「突然の死で何をしたらいい?」とか、「全く準備していない」という遺族の声を直接聞いてきました。我々ユニクエストは、葬儀サービス「小さなお葬式」で毎年4万件以上の葬儀の依頼を受けているのですが、そういったお困りの方がたくさんいます。エンディングノートや遺言を遺していないために、遺族があたふたしたり、もしくは葬儀後に、故人が遺したエンディングノートを発見して、そこで初めて故人の意向を知り、後悔するお別れになってしまったというケースもあります。もし便利なエンディングノートがあれば、もっと多くの人が最期の遺志を整理できるようになり、遺族にもその遺志がきちんと伝わって、困った事態を防げると思いました。

 


Q エンディングノートは紙が主流ですが、デジタルにしたのはなぜですか?

 開発にあたって、終活や遺言について市場調査しました。(2019年5月)そこで分かったのはほとんどの人が、終活や遺言は必要だと思っているが、まだ用意していないということ。用意しない理由として、「まだ自分には必要ない」「まだ今は分からない」「いつ始めたらいいか分からない」「面倒」という回答がありました。終活や遺言は、差し迫った状況にならないと重い腰が上がらないんですね。だからこそ求められているのは、取りかかるハードルが低くて簡単にいつでも内容を修正できるもの、だと結論づけられました。これらすべてをクリアするのがデジタルでした。

 

Q デジタルでもなぜLINEを採用したのでしょう。

 市場調査の結果から、ちょっと簡単な遺言サービスを作ったくらいではなかなか普及しないだろうと、心の障壁の高さを感じました。

 一から遺言サービスを取り入れてもらうには、かなりの時間と労力が必要になります。だから、すでに生活に密着したサービスを活用しようと、行きついたのがLINEです。最初は独自のアプリを作ることも考えましたが、それだとまず知名度を上げなければならず、さらにインストールしてもらうハードルも高くなってしまいます。特にターゲットとするシニア層には大きな抵抗もあるでしょう。ですが、今や多くの人が日常的に使っているLINEであれば、抵抗なく利用してもらえるんじゃないかと考えたんです。また、LINEのトーク形式なら、遺言に必要な情報も一問一答形式で簡単に進めていきやすいので、これだ!と。



Q 開発を進める中で特にこだわった点はありますか?

 とにかく簡単であることを追求しました。簡単というのは操作が容易であるということと、もうひとつは回答項目の最適化です。気軽に自分の意思を遺すならエンディングノートを思い浮かべる人が多いと思いますが、これはムダがとても多かった。どんな人も情報を網羅できる内容になって売られているので、人によっては全く関係のない項目も含まれているわけです。そうした項目が多いと、とたんに量が多くて面倒くさくなり、なかなか書き進められない→放置する→久々に開いてみたらやっぱり面倒くさい→放置する・・・という悪循環スパイラルに陥るんです。だから、回答した内容に応じて最適な項目を選別し、その人にあった項目だけを聞くようにしてユーザーの負担を軽減しました。回答方法も工夫して、ボタンひとつで回答できるものを増やしました。

 

Q 情報の開示タイミングを設定できるのも、デジタルならではですよね。

 それもこだわりポイントです。その時まで知られたくない情報は、誰しもあると思います。資産情報や延命治療の意思、葬儀の希望などはその代表でしょう。かといって、知ってほしいタイミングを逃してしまうと本末転倒なので、知ってほしい人に然るべきタイミングできちんと伝わる仕組みを作りました。

 


Q その仕組みづくり、難しかったんじゃないですか?

 そうですね。まず、遺言を伝えたい相手を指定する一連の流れづくりに苦労しました。遺言は伝えたい相手がいて初めて用意する意味があります。だから、伝えたい相手を選んで指定する方法についても、なるべく簡単に分かりやすい方法を、と考えました。

 また遺言内容を実現するために、遺言を受け取る人も、自分が受取人だということを自覚してもらう必要があるんです。それをLINE上で誘導する仕組みは試行錯誤しましたね。直感的な分かりやすさを追求しました。


Q 「タイムカプセル」という名前の由来を教えてください。

 このサービスは、従来の遺言が持つ「難しそう」「とっつきにくい」というハードルを下げて、もっと手軽に簡単に自分の気持ちを遺していけるものです。自分の思いを、その時が来るまでしまっておいて、その時がきたら将来の誰かに届けるというのは、学生の頃に埋めた「タイムカプセル」と同じだなと。「遺言」の持つ何となく後ろ向きというか暗いイメージを明るくするという意味でも、ちょっとポップでワクワクするような「タイムカプセル」という名前がピッタリだと思いました。

 


Q 普通の遺言にはなさそうな、自分史や夢カテゴリがユニークですね。

 これらは正直、遺言に無くてもいいカテゴリです(笑)でも、たとえば将来、孫が「おじいちゃんってどんな人だったの?」と疑問をもったときに、おじいちゃんはこういう人生を歩んでこういう考え方を大切にしていたんだ、ということが本人の言葉で伝わるのは、素晴らしいなと思ったんです。もちろん、このカテゴリは本人のためでもあります。自分の人生を振り返り、これからの人生の目標を再確認するきっかけになってくれるとうれしいですね。「タイムカプセル」は、大切な人のためだけでなく、自分自身のためのものでもあります。

Q これから「タイムカプセル」はどうなりますか?

 「タイムカプセル」が世の中の遺言のスタンダードになればいいですね。私もこの開発に携わるまで、遺言について考えたことはありませんでした。年齢的にもそうなのですが、遺言は、一部の限られた人のためにあって、自分には関係ないものだと思っていたからです。しかし、遺言の本来の意味や在り方を突き詰めて考えていくと、根本は“大切な人に自分の遺志を伝えること”だったんですよね。

 私自身がそう思っていたように、自分には残すほどの資産はないからとか、自分には関係のないものだと思っている人にも、いざというときに大切な人が困らないように、例外なく遺言を用意してもらいたい。そのために、遺言の本来の在り方や意味を広めていきたいですし、遺言を作るなら「タイムカプセル」がいいよね、という解決策を提案していきたいです。

 いまの自分ができる準備をしておいて、そのなかで人生を振り返り、あらためて自分の生きがいを見つけてもらう。遺言にはマイナスイメージを持たれがちですが、「タイムカプセル」がスタンダードになれば、もっと気軽でポジティブに思いを残すことができるようになる。それを知ってもらいたいですね。





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株式会社ユニクエスト

所在地:〒550-0004 大阪府大阪市西区靱本町1-6-3

代表取締役:重野 心平 / 設立:2006年08月01日

事業内容:インターネットメディアの企画・開発、Eコマースソフトウェアの企画・開発

「『不透明』を『透明』に」という企業理念の下、創業したITベンチャー。


インターネットでライフエンディングに関連する事業を展開しています。

生前の準備から葬儀、その後の仏具や法要、遺産相続までをワンストップでサポート。

不明瞭で分かりにくい部分が多いエンディング産業において、徹底的に「分かりやすさ」を追求し、デジタルの力で、全く新しい革新的な各種サービスを実現しています。


主幹サービス「小さなお葬式

全国統一料金・セットプラン、業界初のWEB集客型葬祭サービス。

2009年10月、全国一律の料金設定をした葬儀プランをインターネットで集客する業界初のサービスを開始。インターネットでお葬式の情報収集ができる手軽さ、全国のネットワーク、低価格な費用と料金体系のわかりやすさが支持され、2020年実施の「葬儀受注件数に関する調査(2019年度)」において2018年の調査以降、3年連続で全国No.1の葬儀実績※を獲得しました。


※2020年2月TPCマーケティングリサーチ調べ



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株式会社ユニクエスト

広報担当 pr@uqo.jp