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ユニークさを加えて読み手を引き込む。新たな企画も生んだプレスリリース|川上産業株式会社

気泡緩衝材「プチプチ」を日本で初めて製造し、現在に至るまで約60%のシェアを維持している川上産業株式会社。

2021年、気泡が四角形で手でも切りやすい緩衝材、「プチプチ」ならぬ「スパスパ」を新発売しました。

気泡緩衝材の概念をアップデートする新商品を発表したプレスリリースは、プレスリリースや発表者の行動を讃える賞として、プレスリリースアワード2021「特別賞」を受賞。

同社で広報業務を担当するマーケティング課 大谷内裕司さんに、受賞プレスリリース作成時のポイントや、受賞後の変化などを伺いました。

※「プチプチ」「スパスパ」は川上産業株式会社の登録商標です

生活者の目線を意識し、画像にこだわったプレスリリース

── 受賞したプレスリリースを作成したときに意識されていたポイントを教えてください。

タイトル、写真など、チームのメンバー全員でアイデアを出し合って作っていきました。写真も自社で撮影しているのですが、モデルになってくれた社員が実はすごい体勢をとっていたりと撮影自体も大変で。何度も撮り直しするなどこだわって選びましたね。

── プレスリリース発表後の反響はいかがでしたか。

テレビ、新聞、Webなど、幅広いメディアに取り上げていただきました。そして、SNSなどを通じて生活者の方からも好意的な反応を多くいただけたことはとてもうれしかったですね。

当社のプレスリリースは、生活者の方に情報を届けることを意識して作成しているんです。以前はお付き合いのあるメディア関係者の方にメール送付していたんですが、PR TIMESを使うことでインターネットを通じ、生活者の方も含めたより広い対象に配信できるという話を聞いて2020年ごろから利用し始めました。そのため、プレスリリースは生活者の方に届けることも意識して配信しています。

川上産業プレスリリース

参考:プチプチ、53年目の超進化。四角くて、手でまっすぐに切れ、ぴったりサイズにできる新プチプチその名も『スパスパ』 爆誕!

ユニークさでプレスリリースアワード2021「特別賞」受賞

── 「特別賞」の受賞理由についてはどのように捉えていますか。

新商品の発売が単なる商品発表にならないように意識しました。ユニークさを打ち出して目に留まりやすくするという工夫を評価していただけたと思っています。

当社は製造業で、規模の大きな企業でもないので、新商品情報を書くだけのプレスリリースだとほかの企業に紛れて読み飛ばされてしまいます。

そこで、ネーミングだったり、4コマ漫画風に加工した画像を入れたりと、ユニークさのスパイスを加えることで注目してもらい、話題にしてもらうことを日頃から心がけていますね。

── プレスリリースアワード2021「特別賞」の受賞を知ったときの心境や、社内からの反応を教えてください。

実は、「とりあえず応募してみよう」という気軽な気持ちでのエントリーでした。チームメンバー全員で気合を入れて作成したプレスリリースでしたので、受賞を知り大変うれしかったですが、とても驚いたというのが正直なところですね。

受賞後、社内報で取り上げてもらい、それを見て普段あまり社内で関わりのない部署の人から声をかけてもらえました。広報業務の重要性をあらためて社内で認識してもらういい機会になったのではないかな、と思います。

プレスリリースアワード

受賞をきっかけに新しい企画と心境の変化

 ── 受賞後、社外からの反響や、受賞を受けての変化はありましたか。

受賞をきっかけに、受賞した「スパスパ」のプレスリリース自体を見てもらう機会がまた増えて、「スパスパ」をさらに多くの方に知ってもらうきっかけになりました。

そこから派生して、プレスリリースでも発表した「スパスパ公式アンバサダー」という社外の方にご協力いただく企画が生まれたり。受賞を機に再び「スパスパ」の盛り上がりを作ることができたんです。

── 今回の受賞をきっかけに、広報担当者として心境の変化はありましたか。

プレスリリースアワードの授賞式では、各企業の広報担当者さまから多くのことを学ばせていただきました。企業によって体制ややり方が大きく違うことを実感することができ、新鮮でしたし、情報交換の場でした。

そうした学びやほかの受賞されたプレスリリースを踏まえて、言葉選びだったり行間の使い方だったりと、表現に関するアイデアの重要性をあらためて認識しましたね。メディアの方はもちろんですが、その先にお客さまがいることをしっかり理解して、読み手に楽しんでもらうこと、当社の魅力を理解してもらうことを、これまでよりもさらに意識してプレスリリースを作成するようになりました。

また、当社らしさのひとつでもある「ユニークさ」の加減というのもより一層大事にしたいと思いました。内容の正確さが前提にあってこそ、スパイスとしてのユニークさ、おもしろさが効果を発揮できると考えています。

参考になる読み手を楽しませるプレスリリース

「『プチプチ+ユニーク』という当社ならではの情報発信を今後も続けていきたい」と話してくださった大谷内さん。プレスリリースアワード2021「特別賞」を受賞したプレスリリースは、読み手を楽しませるユニークさを広報全員で追い求めた結果でした。

誰もが知る歴史ある製品、提供するサービスが限られている企業。プレスリリース配信をするのに悩まれることもあるでしょう。届けたい相手は誰なのか、そのために自社らしくできることは何なのか。参考になる点は多いのではないでしょうか。

(取材は、質問に対する電話での回答を通じて行いました)

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この記事のライター

大林志帆

大林志帆

2021年PR TIMESに入社。営業本部で大企業から自治体、スタートアップまでさまざまな企業の広報・PRをサポートしたのち、PR TIMES MAGAZINE編集部へ異動。営業本部で出会ったいろんな広報の方々を思い浮かべながら日々記事を執筆しています。食べることが大好きです。

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