【初めて小学校のPTA広報誌を作成する方へ】作成の流れ・企画15選など基本事項を紹介

子供たちの健やかな成長をはかるために、家庭、学校、地域で協力し、さまざまな活動を行うPTA。組織は役員と委員会で構成されており、その委員会のひとつに広報委員会があります。

広報経験がなく右も左も分からない状態で、広報委員になった方は多いでしょう。本記事では、広報委員の大きな仕事であるPTA広報誌の作成の流れから、参考となる企画まで、基本事項をご紹介します。

小学校のPTA広報誌を作成する目的

PTA広報誌は、子供たちの月間の活動や成長の様子を、保護者や地域に伝えるために発行します

広報誌は、子供たちの学校での様子や、そもそも通っている学校がどんな場所なのかなどを知ることができる貴重な配布物です。保護者や地域の方々の中には、このPTA広報誌を楽しみにしてる方も多いのです。

小学校のPTA広報誌を作成する流れ

PTA広報誌を作る前に、まずは全体の流れを把握しておきましょう。実際に配布できるまでにやるべきことは多いので、スケジュールを立て、広報委員の中で役割分担をしっかりと行うことが大切です

STEP1.スケジュールを立てる

余裕を持って動けるようにするため、年間スケジュールを組む作業は欠かさず行いましょう。学校によって、PTA広報誌の年間の発行回数や発行時期は異なります。

まずは、バックナンバーを確認し、全体のスケジュールを把握するところから始めてください。

STEP2.内容を大まかに決めておく

バックナンバーを参考にしながら、今年はどんな内容にすべきなのか、広報誌の企画を大まかに決めておきましょう。

ほとんどのPTA広報誌は、大きな年間行事に発行時期を合わせています。たとえば入学式や春と秋の運動会、林間学校などがあげられます。

STEP3.各コーナーの担当者を割り振る

スケジュールと企画が決まったら、担当者の割り振りを行います。

広報部員の得意・不得意や希望などを取りながら、各コーナーの担当者を割り振っておくのは大切なポイントです。コーナーの中でもさらに写真担当、文章担当と細かく分担することで、一人ひとりの負担を減らしながら進行管理をすることができます。

STEP4.コーナーごとに取材・記事作成をおこなう

PTA広報誌の発行スケジュールを組み、担当が決まったら、取材を行います。

インタビューをする場合は、必ず先方にアポを取ってから行いましょう。インタビューではなく原稿依頼の場合は内容や文字数、納期などを詳細を伝え、期日までに記事がそろうよう進行管理を行います。

STEP5.原稿整理・レイアウトを決める

集めた原稿は、入稿前に最終チェックを行います。誤字脱字、表記の統一、日付などに間違いはないかを確認しましょう。

その後、レイアウト・デザインを作成し、印刷所にわかりやすいよう写真や原稿のナンバリングも行いましょう。

STEP6.入稿する

入稿方法は印刷所によって様々ですが、近年ではデータ化して入稿するのが一般的です。レイアウト表と共に写真や原稿のデータも入稿します。

STEP7.仮刷りの原稿を校正する

入稿前に入念なチェックを行っていても、印刷した際にミスが起こる場合も。入稿から少しすると仮刷りの原稿(ゲラ)があがってくるので、入稿前と同様に誤字脱字などの間違いがないか、赤字で修正を入れていきます。

STEP8.発行部数と納品日を伝え印刷依頼する

仮刷り原稿の確認が終わったら、印刷依頼を出します。その際に発行部数と納品日を必ず伝えてください。納品されたPTA広報誌は配布の仕分けを行う必要があるので、納品日は配布日の3〜4日前にしておくと良いでしょう。

STEP9.配布する

印刷所から納品されたら、学校や地域など配布先ごとに仕分けを行います。学校によっては各クラスの人数分にまで仕分けをすることや、地域配布分を自治体に持って行くこともあります。自分の学校での配布の仕方を事前に確認しておきましょう

小学校のPTA広報誌を作成する3つのポイント

PTA広報誌の作成でもっとも大切なのは、チームワークです。仕事や家庭の事情が異なる広報委員が、効率良く「これが読みたかった!」と思われるPTA広報誌を作るための3つのポイントをご紹介します。

ポイント1.編集会議を効率よく行う

編集会議は、効率よく行うことが大切です。編集会議を行う前には、必ずアジェンダを作成し、事前共有しましょう。

具体的には、役割分担を明確にする、年間の広報誌計画の共有、PTA広報誌のレイアウトの作成などがあげられます。役割分担を明確にすることで、各自の動き方が明確になり、不要な待機状態も避けられます。

ポイント2.広報部員の得意分野を活かす体制づくり

各広報委員の負担を減らしながら、得意な部分を活かせる割り振りを行うことも大切です。子供の学年や家庭事情、仕事事情なども把握し、興味を持って参加してもらえるような体制を整えましょう。発行する号ごとにグループ分けしたり、専任の人を設けたり、細かく担当分けするのがおすすめです。

ポイント3.LINEをフル活用する

会うを前提にしないやりとりを成立させるため、連絡の取りやすいグループLINEをフル活用することもポイントです。

使用方法をルール化し、全員への伝達事項はノートにまとめるなどすると、全員が確認しやすいです。各自の担当に関しては別途LINEのグループを作ってそこで進めてもらい、全体のグループLINEは進行管理、校正依頼や修正依頼などに利用すると良いでしょう。

小学校のPTA広報誌におすすめのテーマ・ネタ15選

毎号ごとのテーマを決める際に、苦戦することも多いでしょう。

学校行事や校外学習のほか、おすすめのテーマを15個まとめてご紹介します。

1.学校行事

PTA広報誌の中でもオーソドックスなテーマが「学校行事」です。入学式、卒業式、運動会、学園祭など学校全体の行事があげられます。

テーマ自体がオーソドックスであるため、内容や見せ方を工夫していきましょう。写真を多めに入れたり、このタイミングだから知ってほしい情報などを盛り込むことで、オリジナリティを感じられる内容になります。

2.校外学習

宿泊学習や修学旅行などの「校外学習」もおすすめのテーマです。全体の学校行事とは違い、校外学習は保護者が参加できない場合が多いため、新鮮味のある内容となります。

当日の様子や1日のスケジュールなどを担任の先生に聞いたり、自分の子供に感想を聞いたりしながら特集するのが良いでしょう。

3.食育

食事や栄養など、「食育」に関する話題は、保護者にとって関心が高い話題です。

学校内で取り組んでいることや、家庭内で心掛けたいことなど、数回に分けて特集を組むことができます。保護者と栄養教諭との対談やインタビュー、子供の希望や認識との違いについてアンケートを取るなどするのも良いでしょう。

4.インターネット・SNSとの関わり方

インターネットやスマートフォン、SNSの使用方法や、使用頻度に関する話題も一度は取り上げたいテーマです。各家庭での使用ルールや、スマートフォンを持たせるには何歳からがいいかなどの内容は、保護者の注意を引くでしょう。

5.子供の安全を見守る地域について

子供の安全についての情報も、有益な情報です。毎日の登下校で使う通学路にはどんな「こども110番の家」があるのか。保護者が実際に歩いてみて感じた危険な場所の特集などは、意外とありそうでなかった情報として喜ばれます。

学校内で起こることのみに焦点を当てると、テーマが限られてしまいます。子供の行動範囲にまで視野を広げてみると、見落としていたテーマが見つかります

6.いじめ・命の問題

いじめや命の問題も、PTA広報誌として、オーソドックスなテーマです。どんな状況からいじめは起こりうるのか。加害者側、被害者側の両方から焦点を当て、相談場所や解決策など実際に使えるような情報を織り交ぜると読まれる内容になります。

7.部活動・委員会の紹介

小学校の部活や委員会は、ユニークなものもあるのではないでしょうか。内部にいると気付かないような、学校の特徴を認識してもらうタイミングとして広報誌を活用するのも良いでしょう。

部活であれば運動部、文化部に分けて紹介し、委員会であればその時期に出番の多かった委員会に焦点を当ててみるのもひとつの案です。

8.先生の紹介

先生の紹介は、学校全体の雰囲気を知るのにとても良いテーマです。全員紹介すると誌面が足りなくなってしまうので、クラスを受け持つ先生だけを紹介したり、音楽や美術、家庭科など専門科目の先生だけを紹介したりするのがおすすめです。

9.OB・OG特集

少し手間がかかるかもしれませんが、卒業生の活躍を特集する号もおすすめです。児童や保護者にとって、進路を考える参考となるでしょう。

大人数と連絡を取るのは難しいので、数人ピックアップしてインタビュー特集を組むのがおすすめです。在学している子の兄妹からあたっていくとスムーズです。

10.将来の夢・将来の自分への手紙

将来についての話題は、七夕の時期に使えるテーマです。将来の夢に関するアンケートを取ったり、10年後、20年後の自分への手紙を書いてもらったりすると、読みごたえのある内容になります。保護者が保存しておきたくなるような広報誌を目指してみてください。

11.家族に関するテーマ

小学校高学年や、中学生にあがると、親と面と向かって話す機会は少なくなるものです。子供が家族に対してどんな想いを持っているのか、家族に関するテーマを掘り下げることもおすすめです。

「家族に伝えたいこと」「家のルール」「言われて嬉しかった言葉」などアンケート形式にすると子供たちも答えやすいでしょう。

12.活躍している子供の紹介

部活動や習い事、地域に関連する活動で活躍している子供を紹介する企画もおすすめです。

市の大会で優秀な成績をおさめたり、県大会に出場するなど、顕著な成績をおさめている子を紹介するのが良いでしょう。活躍ではなく、珍しい習い事や活動に焦点を当てるのも良さそうです。

13.校内の紹介

子供が入学したばかりの保護者に向けて「校内の紹介」もおすすめのテーマです。

校内の特徴や魅力、現状などをわかりやすく紹介する企画では、子供にも保護者にとっても発見のある内容になるでしょう。学校の改修がおこなわれた場合に特集を組むのもいいですね。

少し範囲を広げて、通学路にある施設の紹介などしても楽しめる内容になるでしょう。

14.学校と関わりある地域の取り組み

親子で参加できるワークショップや、おすすめの習い事など、学校と関わりのある地域の取組を紹介するのも一案です。

仕事や子育てなどの都合で地域の人と関わる機会が少ないと、なかなか地域の情報を得ることはできません。参加してみたレポートや、これから開催予定のイベントを月間でまとめるなど、何度も読み返したい内容を目指すことで有意義なコンテンツになるでしょう。

15.PTAの活動紹介

あまり頻繁に使えるテーマではありませんが、PTAの活動内容を紹介するのも良いでしょう。どんな人がPTAの役員を務めているのか、具体的な役割、活動目的を改めて紹介することで他の保護者にもPTAの仕事への関心を持ってもらえます。月の活動内容を追ってみたり、PTA役員の対談など色々な見せ方ができます。

あらゆる角度から子供の幸せな成長を見守れる広報誌作りを

初めてのPTA広報誌作りは、戸惑うことが多いでしょう。まずはバックナンバーに目を通し、年間のスケジュールを立てて、役割分担を明確にしていきましょう。担当の割り振りやテーマ決めは、編集会議でじっくり話し合うことで良い案を得られるはずです。

目的はあくまでも、子供の幸せな成長を伝えること。そのことを念頭に、学校、保護者、地域で見守れるPTA広報誌作りを心掛けてみてください。

この記事のライター

佐藤杏樹

フリーのライター・編集者。PR TIMESに新卒入社しメディア事業部にてコンテンツ編集者・SNS運用・イベントなど担当。現在も執筆業に携わりながら広報・PRの仕事もしています。広報実務を通して得た知見や実践しやすい広報ノウハウ、最初に知っておきたい広報の基礎など、みなさまに分かりやすくお伝えします。

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