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コロナ禍でオフラインイベントの開催を判断するポイントは?実施する3つのリスクと代替案

新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、多くの人が一箇所に集まるオフラインイベントに関して開催判断に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

今回は、コロナ禍でのオフラインイベント開催を判断するために現状の一般的な対応や判断のポイント、開催時に考えられるリスク、代替案をご紹介します。

オフラインイベントの開催はまだ早い?

政府による緊急事態宣言の解除後、オフラインイベントの開催も規模によっては解禁となりました。しかしながら状況は日々刻々と変化をしており、このような状態は今後も続いていく可能性があります。オフラインイベントを企画する場合、開催タイミングはいつが良いのでしょうか。現在のオフラインイベントの開催状況をまとめます。

2020年内は大規模イベントは延期・中止が一般的

東京オリンピックの延期をはじめ、音楽フェスや地域のお祭りなど2020年内に開催予定だった大規模イベントは、軒並み延期や中止となっています。小規模イベントも同様に開催延期や中止の傾向にあります。

どの企業や団体も共通して、具体的なイベント開催の見通しを立てにくいのが現状です。緊急事態宣言が解除され、参加人数の上限はあるもののイベント開催自体は解禁となりました。ですが、感染リスクはもちろん、今後の急速な感染拡大や緊急事態宣言の再発令など社会の動向が不透明なため、全体的には自粛ムードが続いています。

現状ではそもそも参加者が集まりづらい

新型コロナウイルスの感染状況が改善しない現在では、参加を控える人も多く参加者が集まりづらい状況です。

今後の具体的な見通しが立たないのは、主催者だけでなく参加者も同じです。新型コロナウイルス感染症に対するワクチン開発や治療法がなく、参加者も自分の安全性を確保しきれないため参加を見送ってしまいます。

オフラインイベントの会場

コロナ禍でオフラインイベントの開催を避けるべきタイミングは?判断するポイント 

政府や地方自治体からの対策や措置に従いましょう。2020年5月25日の緊急事態宣言解除により、イベント開催も1000人の参加人数の上限つきで解禁となり、7月10日には参加人数上限が5000人に引き上げられました。対策や措置は日々アップデートされたり、地域によって異なることもあります。開催の判断のためにも必要な情報は常に確認するようにしてください。

※参考: 厚生労働省 第36回新型コロナウイルス感染症対策本部(配布資料) https://corona.go.jp/expert-meeting/pdf/sidai_r020525.pdf
(7月31日現在の基準)

 厚生労働省 第36回新型コロナウイルス感染症対策本部(配布資料)01
 厚生労働省 第36回新型コロナウイルス感染症対策本部(配布資料)02

主催者の立場からは、イベントの内容や感染予防対策の徹底という観点で開催の是非を判断しましょう。感染状況などの最新情報を確認して、慎重に判断をするのが望ましいです。

コロナ禍でオフラインイベント開催をすることのリスク

新型コロナウイルス感染症拡大の可能性がある中でのオフラインイベントは、開催自体にさまざまなリスクを伴います。オフラインイベント開催にあたり想定される3つのリスクをご紹介します。

リスク1.感染リスクをゼロにすることはできない

感染のリスクを完全になくすことは、感染防止対策を徹底しても不可能です。参加者同士のソーシャルディスタンスを保ち、2m以上の間隔を空けたとしても、飛沫感染とは違う経路で接触感染してしまうリスクは排除できません。手洗い・うがいやマスク、アルコール消毒の徹底、3密を避けた実施をしたとしても、コロナ禍でイベントを開催するときには新型コロナウイルスの感染者が出るリスクをともないます。

リスク2.クラスター(集団感染)の発生リスク

不特定多数の人が参加するオフラインイベントの場合、複数人が同時に新型コロナウイルスに感染するクラスターが発生する可能性があります。新型コロナウイルスの感染を完全に防ぐことはできないため、参加者が密集するオフラインイベントでは参加者の数だけ感染者の数も増加することが考えられます。参加者が多ければ多いほど、大規模クラスターの発生リスクも上がります。

イベントでは参加人数が主催者側で管理ができるキャパシティを超えないようにしましょう。参加者同士や参加者とスタッフの接触を最小限にする対策を行ってください。

クラスターの発生リスクがある

リスク3.イベント開催そのものへの批判

コロナ禍で「オフラインイベントを開催すること」そのものへ批判が集まるリスクも考えられます。新型コロナウイルス感染症のワクチン開発や治療法が確立されていない現在では、感染防止に絶対はありません。政府のガイドラインに従いオフラインイベントを開催したとしても、不安や恐怖から開催自体が好意的に受け取られず、批判を受けてしまう可能性もあります。

感染対策の徹底はもちろん、感染対策の具体的な方法を事前にアナウンスするなど参加者が安心できる対応を行いましょう。

オフラインイベントが開催できない場合の対処法

オフラインイベントが開催できない場合は、オンラインイベントの開催を検討してみましょう。オンラインイベントではひとつの会場に集まることなく、参加者は好きな場所から安全性を確保して参加できます。密閉・密集・密接を避けて開催できるので、主催者側の感染対策の負担も減らせます。

イベントの形式によっては、オンラインで代替できるのかどうか不安な場合もあるかもしれません。緊急事態宣言によってオンラインイベントの需要が拡大し、イベント実施のためのツールやサービスは増加しています。それぞれに強みがあるので、イベントの内容に合わせてツールを選定してみてください。

オンラインでの代替策

オフラインイベントの開催をする際には感染対策が必須

オフラインイベントを開催する場合には、感染対策を徹底して行うことが必須です。具体的にはどのような対策を行えばいいのでしょうか。一例をご紹介します。

イベント会場での感染対策

イベント会場内では、密閉・密集・密接を避けた環境作りを徹底するようにします。接触感染を防ぐため、人が触れる可能性のあるところは消毒を実施するようにしましょう。

  • 会場内の換気を徹底する
  • 座席同士の空間を確保する
  • イベントスタッフと参加者の接触をなくす
  • 参加者やスタッフが間接的に接触する可能性のある箇所を定期的に消毒する
  • 懇親会など食べ物や飲み物の提供を控える

イベント参加者への感染対策

イベント参加者の感染を防止するにはイベント参加の感染対策ルールを作るようにします。イベント参加者自身にもルールを徹底してもらうため、事前にアナウンスをしておきましょう。

  • 発熱症状や咳など体調がすぐれない場合は参加を控える
  • 入場前に検温を実施し、発熱がある場合は入場を制限する
  • 入場前に手指の消毒を行う
  • イベント中はマスクの着用を徹底する
  • 参加者の中から感染者がでた場合には、全参加者へ連絡をとり、症状の確認や保健所などの公的機関に連絡がとれる体制を確保する

イベントスタッフへの感染対策

イベントスタッフへの感染対策も重要です。イベント開催の数週間程度前からスタッフの日々の健康状態を把握し、イベント当日の感染リスクを下げるようにしましょう。

  • 出勤前の検温を徹底する
  • 発熱症状や咳など体調不良時は出勤を停止する
  • 手洗い、うがいを徹底する
  • マスクの着用と咳エチケットを徹底する
  • 感染リスクの高い場所やイベントなどの参加を控える

より詳しいオフラインイベントでの感染対策にはこちらの記事もチェックしてみてください。

人けのないイベント会場

2020年内にオフラインイベントを実施するなら対策は徹底的に

コロナ禍でのオフラインイベント開催についてお伝えしてきましたが、2020年内はオフラインイベント開催は慎重に決定したほうがよさそうです。開催をする場合は、当日の感染対策はもちろん事前のアナウンスなど徹底して安心して参加できるイベント作りを行ってください。

どうしてもイベント実施が必要な場合には、オフラインにこだわりすぎずにオンラインイベントでの開催も検討してみてくださいね。

コロナ禍でのオフラインイベントに関するQ&A

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この記事のライター

長瀬 みなみ

長瀬 みなみ

ITベンチャーにて広報PRを担当したのち、ヘルスケアベンチャーにて広報PR部門の立ち上げ、ブランド責任者として取締役就任。YouTubeチャンネル運営など、さまざまなメディアを活用した分ランディングや広報活動を行う。独立後は、広報PR・ブランディング・コミュニティ運営など幅広く活動している。これまでの経験から広報・ブランディングに関する戦略立案からプレスリリース執筆まで幅広くカバーしたコンテンツを作っています。

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