
「野菜フライ」の日
9月6日は「黒豆の日」。今回は「黒豆の日」の意味や由来を解説します。
また、「黒豆の日」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイント、実際に広報PRに活かしている広報事例を紹介します。
広報やマーケティングネタを探している方、特に食品業界の方やレストランなどの飲食店を運営している企業、黒豆を使った商品を製造・販売している企業などはぜひ参考にしてみてください。
9月6日は「黒豆の日」です。黒豆などを扱っている菊池食品工業株式会社が「く(9)ろ(6)まめ」の語呂合わせから1999年に制定しました。
黒豆は、ポリフェノールを多く含み、健康食品として注目を集めている食品のひとつです。菊池食品工業株式会社では、厳選された国内産の黒大豆を使用し「液入り・ふっくら・つやつや仕上げ」を信条とした商品を販売しています。
記念日は同社の黒豆製品の販売促進のためと考えられますが、明確な目的やイベントなどは行われていません。
「黒豆の日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「黒豆の日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「黒豆の日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「黒豆の日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「黒豆の日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「黒豆の日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「黒豆の日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「黒豆の日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる黒豆に関する事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「黒豆の日」を広報PRに活かすうえで参考になるでしょう。
兵庫県丹波の栗・黒豆・小豆などを使った焼菓子のブランドとして関西エリアを中心に店舗を構える株式会社中島大祥堂は、淀屋橋の路面店オープンについてプレスリリースを配信。今回で6店舗目となるスイーツ販売店で、路面店は本店に次ぐ2店舗目です。
プレスリリースでは、新店舗の基本概要をふまえたうえで、淀屋橋店限定商品を写真とともに紹介しているのがGOODです。画像を豊富に盛り込み、1つひとつ訴求した記事内容は飲食業界ならではの構成といえます。記念日に関するものではありませんが、黒豆を扱う店舗の新オープンのプレスリリースとして参考になる事例です。
参考:栗・黒豆・小豆などの丹波の実りのスイーツの「中島大祥堂」の 淀屋橋店が、7月12日(水)にオープン
敷島製パン株式会社(Pasco)は、「ミニブレッド」シリーズの新作として「国産豆と米粉入りブレッド 3枚入」を、2023年7月1日より関東、中部、関西、中国、四国、九州地区にて発売することをプレスリリースで配信。北海道産の黒豆と金時豆、福井県産の米粉を使ったもっちり食感の食パンです。
プレスリリースには、新商品のパッケージがわかる写真とともに商品の詳細と既存商品を紹介しています。また今回の発売を記念し、カタログギフトや旅行券などが当たるプレゼントキャンペーン開催の告知も記載。キャンペーンの賞品内容がわかるようにビジュアルを載せているのがGOOD。「黒豆の日」にちなんだ発信ではありませんが、黒豆を使った新商品の広報PRとして参考になる事例です。
参考:第二次米粉ブーム※で人気沸騰中、米粉×豆の和素材を使ったパン 北海道産黒豆と金時豆の2種のかのこを使用「国産豆と米粉入りブレッド 3枚入」2023年7月1日(土)新発売
惣菜製品や豆製品、デザート製品まで幅広い食品の製造・販売を手掛けるフジッコ株式会社は、黒大豆に含まれるポリフェノールについて、研究内容とその成果を調査リリースで配信しました。この結果に関して、神戸国際会議場で開催される「第76回日本酸化ストレス学会学術集会」で効果を発表することが決まっています。
調査リリースでは、誰にとっても身近な睡眠について言及し、「睡眠の悩みがある人の割合とその内容」もグラフで紹介しているのがGOODポイント。研究内容はやや専門的ですが、黒大豆が持つメリットをわかりやすく解説することで、普段黒大豆を食べる機会が少ない人にも認知を広げています。
参考:黒大豆ポリフェノール「クロノケア®」摂取による睡眠の質の改善効果を確認
「黒豆の日」の意味や由来、広報PRに活用できそうな事例を紹介しました。
「黒豆の日」にちなんだイベントやキャンペーンを開催したり、黒豆をはじめとする健康食材やおせちに関する調査リリースを出したりするのも一案です。
今一度「黒豆の日」をきっかけに自社製品やサービスを広報PRしてみてはいかがでしょうか。
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