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世界点字デー(1月4日)|意味や由来・広報PRに活用するポイントと事例を紹介

今日は何の日世界点字デー(1月4日)|意味や由来・広報PRに活用するポイントと事例を紹介

1月4日は「世界点字デー(世界点字の日)」。今回は「世界点字デー」の意味や由来を解説します。

また、「世界点字デー」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイント、関連の広報事例もご紹介。広報やマーケティングネタを探している方、特に福祉業界の方や、点字にまつわる商材の企画・販売を行っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

「世界点字デー」の意味・由来とは?

1月4日は「世界点字デー」です。2000年11月に開催された世界盲人連合総会において採択され、2018年12月の国際連合総会で承認されました

国際的な記念日のひとつであり、英語表記の「World Braille Day」から「世界点字の日」「国際点字デー」とも呼ばれています。

日付は、点字表記を完成させたフランス人、ルイ・ブライユ(Louis Braille)の誕生日が由来です。15歳で発明した点字に改良を重ね、フランス政府に認められたのち世界中にも広まりました。

世界盲人連合が記念日を制定したのは、視覚障害者の権利を守ることがおもな目的。コミュニケーション手段のひとつとなる点字について発信し、重要性の認識を高めるために啓発活動を行っています。

「世界点字デー」をきっかけに広報PR活動する効果

「世界点字デー」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「世界点字デー」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。

特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「世界点字デー」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。

自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。

「世界点字デー」を元に発信をする流れ

「世界点字デー」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。

STEP1.「世界点字デー」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む

STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める

STEP3.自社サービスやプロダクトと「世界点字デー」をかけ合わせ、発信内容を検討する

STEP4.発信するコンテンツを作成する

STEP5.媒体を選び情報発信する

特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。

トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。

「世界点字デー」を広報PRに活かした事例

「世界点字デー」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。

次に、これから「世界点字デー」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「世界点字デー」を広報PRに活かすうえでヒントになるでしょう。

事例1.視覚障がい者向けナビゲーションシステムをつくば駅とつくばセンターバスターミナル間に導入

金融系スタートアップのリンクス株式会社は、2024年11月10日から視覚障がい者向けナビゲーションシステム「shikAI」をつくば駅とつくばセンターバスターミナルで導入することをプレスリリースで発表しました。

「shikAI」は点字ブロック上のQRコードをスマートフォンで読み取ると、音声で移動ルートを案内するというもの。国立大学法人筑波技術大学などの協力で実証実験を実施し、公共交通機関での全国初の提携案内システムとしてつくば市が導入を決定しました。

プレスリリースでは、QRコードの配置された点字ブロックの画像やアプリ画面の写真を掲載し、実際の使用イメージをわかりやすく伝えているのがGOODポイントです。「世界点字デー」に合わせた広報PRではないものの、企業の取り組みを発信する事例として参考にしてみてはいかがでしょうか。

参考:視覚障がい者向けナビゲーションシステム「shikAI(シカイ)」がつくば駅~つくばセンターバスターミナル間に導入

事例2.視覚・聴覚障害者436人の声を基にした調査結果を公開

花王株式会社は、同社が運営する双方向のデジタルプラットフォーム「My Kao」内にある生活情報サイト『My Kao くらしラボ』にて公開した、「視覚・聴覚障害者の生活に関する調査結果」をプレスリリースで配信しました。

調査では、視覚・聴覚障害者の約4割がコミュニケーションに困難を感じており、職場の配慮に満足している人は約3割にとどまることが判明。また、「見えない・聞こえない=できない」の先入観が課題とされ、理解や配慮の重要性が強調されていました。

こちらも「世界点字デー」に関する調査リリースではありませんが、視覚・聴覚障害者の課題をわかりやすくまとめ、障がいへの理解と配慮の必要性を訴える内容が参考になる事例です。

参考:障害のある436人の声を公開!見えない・聞こえない世界で感じる困りごとやうれしいこと

事例3.触覚のみで物事を捉えるワークショップ「触って感じるワークショップ」を開催

パルシステム共済生活協同組合連合会は、カルチャースペース鎌倉で触覚のみで物事を捉えるワークショップ「触って感じるワークショップ」を開催したことをプレスリリースで発表しました。パルシステム共済連「ささえあい基金」の助成団体「ユニバーサル絵本ライブラリーUniLeaf」協力のもと、視覚障害者を交えながら、20組45人がアイマスクを着用し視覚を閉した状態で粘土遊びや点字付き絵本の音読などを体験しました。

プレスリリースにはイベントの概要だけでなく、当日の様子がわかる写真と、「ささえあい基金」を説明する動画を掲載しているのがGOOD。こちらも記念日にちなんだ発信ではありませんが、「世界点字デー」に発信する際に参考になりそうな要素が盛り込まれた好事例です。

参考:触って感じるワークショップ 「ささえあい基金」助成団体と初開催〔共済連〕

「世界点字デー」をきっかけに広報PRの取り組みをしてみよう

1月4日の「世界点字デー」は、点字や点字翻訳に注目が集まりやすい日です。視聴覚障害者向けのコンテンツを扱う企業の方や、点字翻訳に関する製品を販売する企業の方にとっては特に、「世界点字デー」を切り口として自社商品・サービスの魅力を伝えるよい機会になるでしょう。

お伝えした事例を参考に、ぜひ自社商品・サービスと「世界点字デー」をかけ合わせた広報PR施策を考えてみてください。

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