毎月の広報活動に役立つPRトピックスやトレンド情報の活用方法についてお届けする、広報PRトレンドウォッチです。
2020年12月の広報PRでは、どんなトピックスを意識して動いていったらいいのでしょうか。情報発信されるPRパーソンのヒントになるような情報を、今回もPR TIMES MAGAZINE編集部が考察してお届けします。
トピック満載の1カ月はスケジュール管理がポイント
12月といえば、まず多くの人が「クリスマス」を思い浮かべるのではないでしょうか。ハロウィンを終えた11月から街はクリスマス一色となり、経済効果の高い一大イベントです。同時に12月は「お歳暮」シーズンにもあたり、大切な人へギフトを贈る機会が増える月です。
また「インフルエンザ」の予防対策など、寒い季節ならではの注意喚起にも注目が集まる時期でもあります。
クリスマスを過ぎれば一気に年越しムードに切り替わり、「師走」の名のとおり一年間の総まとめや翌年に向けた準備などで大忙し。
トピック満載の月に効果的に自社を広報PRするためには、早い段階からのスケジュール設定がポイントに。11月頃からクリスマスに向けて動き出し、12月26日以降は年越し準備に切り替えるなど早め早めにアクションし、有終の美を飾って気持ちの良い新年を迎えましょう。
(PR TIMES編集部)
2020年12月の注目キーワード
12月に押えておきたいキーワードをPR TIMES MAGAZINE編集部が独自でPick Up!事例とともに3つご紹介します。
注目KWその1「クリスマス」
クリスマスはキリストの降誕の日とされ、紀元400年頃から行われるようになった長い歴史を持ちます。日本では宣教師フロイスによって1565年ごろ京都に伝えられたと言われ、ツリーが飾られたり、家族、恋人、友人とプレゼント交換やケーキを食べて過ごすなどの習慣があります。
PR TIMESでは9月ごろから関連プレスリリースの配信が多くなり、年間最多配信数は11月でした。予約を要する催しも多いことからこのような配信本数の推移になったと推測されます。
2020年も8月下旬から9月にかけて、早くもクリスマスケーキの予約に関するプレスリリースが配信されています。
<クリスマスケーキに関連するプレスリリース例>
おうちで祝うクリスマスに、毎年完売の人気の味を。「クリスマスケーキ2020」のご案内
ケーキ同様に市場が拡大するのがギフト商戦。特に子ども向けのプレゼント選びは毎年親御さんの悩みの種でもあるのではないでしょうか。
そんな悩みを解決するためのギフト提案や、昨年の実績を記載するプレスリリースも増え、メディアでは「クリスマスにおすすめなギフト●選!」といった企画もよく見かけます。
<ギフト提案に関するプレスリリース例>
入手困難!売り切れ続出したスクイーズ×デジタルペット玩具「もっちまるず」やめられないぷにぷに触感を2倍楽しめる『もっちりペットもっちまるず ぷにっとにゃんこ』登場
「WHO are YOU ?」シリーズ、発売から約1年半で、世界累計販売数800万個突破!! 電動なのに水で洗って変身する、「WHO are YOU? リアルレスキュー」明日発売!
イベントの過ごし方など調査系プレスリリースも配信されています。
<調査系プレスリリース例>
2019年クリスマスデートのピークは「12月21日(土)」!「平日イヴ」より「休日」派の女性が半数以上!プランはネット検索が7割!
ここ10年ほどでSNSを中心に定着した「クリぼっち」という造語。もともとはひとりぼっちで過ごすクリスマスというネガティブな造語でしたが、今はそれを逆手に取った切り口のPRも生まれています。
<おひとり様向けプレスリリース例>
クリぼっちなんて言わせない!「鳥二郎」でのクリスマス!!
イルミネーションなどの体験やギフト、グルメなど多くの業種に関係する一大イベント「クリスマス」。今年はコロナ禍で旅行や音楽フェスなどさまざまな行事が縮小してしまいましたが、工夫次第では影響を受けない形で提案できるのではないでしょうか。
注目KWその2「お歳暮」
お歳暮は「年(歳)の暮れ」に、一年間お世話になった方への感謝の気持ちや「これからもよろしくお願いします」といった気持ちを込めた贈り物をする慣習です。もともと、年末に先祖の霊へのお供え物を親族などに配ったことから由来したと言われ、時代とともに現在のような形に定着しました。
贈り物の時期には地域差がありますが、12月初旬~12月月末までが基本となっています。PR TIMESでも10〜12月に関連プレスリリースの配信が集中し、お歳暮に向けたラインナップの紹介や予約開始を伝える内容となっています。
<お歳暮商戦に向けたプレスリリース例>
プリマハム 冬ギフト 「ふるさと」篇 新CM完成 女優・土屋太鳳さんが美声を披露!
2019大丸・松坂屋 「冬の贈り物」|今年のキーワードは『仲食』!令和元年初めてのお歳暮は、大切な方々へのありがとうの気持ちをこめて
「お歳暮」というと重厚なギフトを思い浮かべる方もいるかもしれませんが、若い世代に向け手軽なスイーツなどを提案するケースも増えています。情報を探している読み手に確実に届けるためにも、プレスリリース内に「お歳暮」のキーワードを入れることもお忘れなく。
<身近な手土産をお歳暮ギフトに提案したプレスリリース例>
年末年始、喜んだ顔が見たいから 〜伊勢丹新宿店の手土産〜
【緊急決定】1日10,000個売れる話題の「ベイクドマロウ」が2019年12月4日(水)より大丸東京店にて期間限定販売
恒例行事を活用し、自社らしさの演出や認知拡大の機会とする方法も。保護猫に関する事業を運営する企業からは、新たなお歳暮の提案として猫のラベルの醤油セットが展開されています。
<自社らしいプロダクトを展開したプレスリリース例>
年末年始のごあいさつニャ!ネコをこよなく愛する店主が作った、3匹の猫のラベルが愛らしい「ねこまんま醤油セット」。
クリスマスと同様、お歳暮に関する市場調査をまとめたプレスリリースも配信されています。
<関連調査プレスリリース例>
お歳暮調査2019
コロナ禍によって「イエナカ消費」が高まっていることも後押しし、ギフトを贈り合う行事はより需要の高まりが予想されます。若者層にもお歳暮文化が定着するようステークホルダーを拡げたり、今年ならでは・自社ならではの特色を出した提案をしていきましょう。
注目KWその3「インフルエンザ」
日本国内では例年12~3月を中心に流行する「インフルエンザ」。ウイルスによる感染症で、38度以上の発熱や全身の倦怠感など一般的な風邪と比べて重い症状が見られます。ウイルスはA型、B型、C型、D型の4種類に分けられ、A型、B型は国内では例年12月~3月にかけて流行するなど季節性が見られるのも特徴です。
厚生労働省からもインフルエンザに関する情報が適宜発表されています。
参考:インフルエンザ総合ページ
流行する時期にあわせてPR TIMESでも11月頃から関連プレスリリースが多く配信され、2019年は12月の配信数が年内最多となりました。
配信されるプレスリリースの内容としては、インフルエンザ対策となる製品に関する情報が多く見られます。
<インフルエンザ対策に関するプレスリリース例>
インフルエンザ対策に!『接触感染対策テープ』販売のお知らせ
除菌アイテムに関するプレスリリースなども「インフルエンザ」というキーワードを含めて、潜在顧客層に幅広く届くよう工夫されています。
<キーワードを含めたプレスリリース例>
空間除菌のリーディングブランド「クレベリン」から誕生!日常除菌に特化した新ブランド『クレベ&アンド』より、手指専用ジェル・スプレーとキッチン用スプレーが新登場
除菌力の高さで業界初の国内特許を取得した除菌・消臭水『フリーキラZ』を販売開始
同じくキーワードを含めて接点を増やし、思わぬアイテムがインフルエンザ予防になることを伝えるプレスリリースもあります。
<インフルエンザ予防として紹介されたプレスリリース例>
Zoffのオプションレンズは選べる11種類。「ゾフ史上初!オプションレンズ1,000円offキャンペーン」開催!2019年11月1日(金)~12月15日(日)まで
どこでもスムージーライフを始めよう!作りたてをそのまま飲める、USB充電式のポータブルブレンダ―どこでもスムージーライフを始めよう!作りたてをそのまま飲める
インフルエンザの感染者数や予防意識など様々な調査結果も発信されています。
<インフルエンザに関する調査結果プレスリリース例>
和製ハーブ「クロモジ」エキス配合飴の摂取により風邪症状が低減
インフルエンザ予防接種 全国平均は3,631円。消費税10%の影響でやや上昇傾向だが、本格的なシーズン到来まで「様子見」する医療機関も多数。
今年はコロナ禍の影響でマスクが定着したことで、自然と予防に繋がりインフルエンザ感染者は減少するのではという見解もあります。インフルエンザのみならず新型コロナウイルスも含めた予防対策の需要や関心度は、冬にかけてますます高まるでしょう。
2020年12月の広報PRはこう動くのがおすすめ
2020年はコロナ禍により、生配信やソーシャルディスタンスを保った観客入りのライブなど、エンターテイメントの在り方がアップデートされました。
そんな一年の締めくくりとなる12月は、「クリスマス」や「カウントダウン」などのイベントも豊富にあるため、さらなるエンタメの進化の形に注目が集まるでしょう。
また「インフルエンザ」が流行りだすこの時期、特に今年は新型コロナウイルスの影響もありより徹底した予防が重要となるため「イエナカ」需要もますます高まるでしょう。
国民全員にとって日常生活が一変するような苦悩と挑戦の連続だった2020年。新たな常識が日々生まれる中、広報PRにおいても積極的な提案やアクションで一年の有終の美を飾りたいですね。
<編集/平 理沙子>
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