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学びとつながりのPR TIMESカレッジVol.6|広報担当者が集うコミュニティイベント~分科会まとめ~

ここ数年、新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあり、オンライン開催の企業イベントが非常に増えました。参加者は時間や場所の制限が少なく、開催者はこれまで以上に幅広い層に訴求できるなど、双方にとってコミュニケーションの機会につながっています。一方で、オフラインコミュニケーションの機会を待っていた方も多かったのではないでしょうか。

本レポートは、2022年5月23日(月)に東京と大阪のハイブリットでオフライン開催されたPR TIMESカレッジVol.6のレポート~成田悠輔氏講演~に続き、分科会レポートを順次公開してきました。こちらでは全8会場の分科会レポートをまとめています。

PR TIMES カレッジとは

PR TIMES カレッジとは、プレスリリース配信サービスを運営する株式会社PR TIMESが2018年より開催しているコミュニティイベントです。PR TIMES通算6回目となるPR TIMESカレッジが3年ぶりに開催されました。

第一部はイェール大学助教授の成田悠輔氏が登壇。「言葉の力~伝えること、伝わらないこと、あえて伝えないこと~」をテーマに自身初となる企業の広報PRについて講演しました。

第二部は東京6つ、大阪2つに分かれ、広報担当者によるテーマ別の分科会が開催。参加者自身の課題にあったトークセッションで学び、その後、広報担当者同士の名刺交換が活発に行われる会場もありました。

また、今回の交流会は各企業の工夫やこだわりがつまったプレスリリースが展示されました。

他社の工夫やこだわりをひとつでも持ち帰るために、並べられたプレスリリースを熟読したり、写真を撮ったりする学びの姿が多く見られる会場でした。

college06_展示会場

テーマ別分科会|知りたいリアルをコミュニティ内で学ぶ。

各会場に分かれ行われた、テーマの分科会。参加者に回答していただいた事前アンケートは申し込みテーマごとに傾向が出ました。それぞれのテーマに沿った分科会は、参加者の課題解決や目標達成、小さな悩みを解消できる時間になったのではないでしょうか。

例として、株式会社クラス 広報小林美穂氏の分科会に申し込んだ方の課題の傾向です。プライム市場上場の企業、創業100年以上の企業もいればスタートアップの企業もいるなかで以下3つの課題が全体と比較し多く挙げられていました。

  • 相談相手が少ない/協力体制を築けていない
  • 目標設定や計画などがたてられない(PDCAのP)
  • 目標や理想はあるが、戦略がたてられていない・実施できていない(PDCAのD)

一人、もしくは少人数の広報PR担当者が多く、そもそもの課題にぶつかる前のフェーズなのではないか、など想定されます。

アンケート結果

その他の分科会についても、課題や目的に合わせて参加者が集まり、質疑応答の時間は多くの質問が出ていました。

ぜひ、各分科会レポートより詳しくご覧ください。

今日のランキング常連。年間226本を配信する企業のプレスリリース活用術

アークランドサービスホールディングス株式会社 社長室広報担当マネジャー 鈴木恵美氏

〈コメント〉広報の立ち上げでPR TIMESに出会った時から、どうすればリリースを見てもらえるかを試行錯誤しています。ひとつの例として、同じく試行錯誤されている方のお役に立てれば嬉しいです。

取材を呼び込む。広告や宣伝とは異なる、企業のビジョンを伝える広報活動

株式会社クラス 広報 小林美穂氏

〈コメント〉広報になりたての方、立ち上げたばかりの方など、何から始めるか悩んでいる方も多いと思います。私にも同じ経験があります。今回は2社のスタートアップ企業の広報立ち上げの経験を元に、お話させていただきます。

オープンなIRコミュニケーションを目指す広報施策

サイボウズ株式会社 コーポレートブランディング部 広報 山見知花氏

〈コメント〉サイボウズのIRは、理念に共感する株主を増やすためのコミュニケーションや、オープンでフラットな情報開示をするための工夫に取り組んでいます。当日は、それらの活動についてお話しいたします。

企業の拡大期における広報。社外への発信と組織体制強化・危機管理について

株式会社SmartHRマーケティンググループ マネージャー 荒木 彰氏

株式会社SmartHR 広報 洪 由理氏

守りから攻めの広報へ、変革期の広報基盤づくりについて

パイオニア株式会社 コーポレートコミュニケーション部 部長 角谷朗子氏

〈コメント〉 会社の転換期における“守り”の広報から再成長に向けた“攻め”の広報へ。会社につけられた枕詞は簡単には変わらない、そんな広報の悩みどころや勘所を中心にお話しできればと思っています。

サステナビリティ、理念の浸透。バイオ燃料広報の現実と裏側

株式会社ユーグレナ 広報宣伝部長 北見裕介氏

〈コメント〉持続可能な循環型社会をめざし、ユーグレナ社はさまざまな技術革新の社会実装を食品・化粧品・バイオ燃料・遺伝子解析などの分野で進めています。その広報活動の一端をご紹介できれば幸いです。

商品開発部との連携強化。広報活動の目標設定と分析、ネクストアクション

株式会社フェリシモ 広報部 中島健太郎氏

〈コメント〉大変面白く、難しく、やりがいのある広報ですが、成果が見えにくいなど等共通する悩みがあると思います。それを共有し、考え、新たな発見をし、事業に広報の力を足して社会へしあわせを届ける機会にしたいと思います。

グループ登壇。地方から全国に広げるメディアコミュニケーション

ブラザー工業株式会社 CSR&コミュニケーション部 広報チーム 主任 西 恭平氏

ブラザー販売株式会社 マーケティング推進部 広報グループマネージャー 若山 勝氏

PR TIMESカレッジVol.6

さいごに|分科会まとめ

これまでの時間軸とはまったく異なる時間軸。場所としてのPR 、言葉の力。新しい価値やその価値を測るための価値観を伝える。価値や価値観を揺さぶっていくということが大事になってくると語った成田さん。

“すぐに役立つスキルではなく、部外者だからこそ俯瞰的で視野が大きすぎて抽象的なものを”とお話されていましたが、まさに「広報とは」から立ち止まり考えるきっかけになったのではないでしょうか。

短い言葉だからこそ、余白を埋めるように人は想像でき、余白があるがゆえのリッチ性を感じることができる。プレスリリースも言葉だけで、動画で伝わらないものを伝えられる可能性がある。この点はプレスリリース配信の可能性を感じることができました。

PR TIMESカレッジの最新情報は、公式ページをご確認ください。
https://prtimes.jp/college/

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この記事のライター

丸花 由加里

丸花 由加里

PR TIMES MAGAZINE編集長。2021年、PR TIMESに入社し、「PR TIMES MAGAZINE」、ご利用企業向けのコミュニティイベント「PR TIMESカレッジ」の企画・運営を行う。2009年に新卒入社した大手インターネットサービス運営会社では法人営業、営業マネージャーとして9年半、その後オウンドメディアの立ち上げに参画。Webコンテンツの企画や調査設計に携わる。メディアリレーションズを主とした広報を経て、現職。

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