会社設立に関する発表は、プレスリリースを配信するよい機会です。プレスリリースを通じて、自社の手がけようとしている事業の詳細や社会における役割を訴求できます。
本記事では、会社設立のプレスリリース作成時に、必ず盛り込みたい内容や注意点などを、PR TIMES社員の監修のもと細かく解説。参考になるプレスリリース事例を含めてご紹介します。
ダウンロードファイルは、「解説付きWordのテンプレート」と「PR Editorのテンプレート」の2種類。活用方法については、「Wordファイルインポート機能とは?使い方とメリット・注意点」をご覧ください。
会社設立のプレスリリースを配信する6つのメリット
会社設立に関するプレスリリースを配信すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは6つのメリットを紹介します。
メリット1.設立の意義や想いを伝えられる
会社設立のプレスリリースは、企業情報とともに、事業活動を通じて実現したいことやその想いを伝えることができます。企業の特徴から今後の展開、お客さまに訴求していきたいことをプレスリリースに載せることで、多くの人にどんな会社なのかを紹介できる機会になります。
メリット2.会社や製品・サービスを告知できる
プレスリリースを配信することで、会社設立の情報をメディアに取り上げられたり、生活者に直接情報が伝わったりする機会が増えます。
また、特徴的な製品やサービスを扱う場合は、会社設立の情報と併せて認知を広めるきっかけへとつながります。プレスリリースを目にした人が、新たな顧客となるよう、積極的に発信していきましょう。
メリット3.社員のモチベーションアップにつながる
会社設立に関するニュースは、これからスタートする企業への期待感もあり、社会的な注目度も感じます。
自社に関する情報をメディアに取り上げられ、それを目にすることは、従業員にとってもうれしいことでしょうし、所属する会社を誇りに思いモチベーションアップにつながるのではないでしょうか。
メリット4.採用活動の促進につながる
新会社の設立を公表することで、求職者に対して会社の存在を知らせ、採用活動における認知度を高めることができます。
新たな企業でのキャリアを目指す人材に対して、選択肢として認識されやすくなるほか、会社や経営者の想いを理解してもらいやすくなることもメリットです。
メリット5.信頼性の向上つながる
プレスリリースを通じて会社設立を世の中に公式に発表することで、会社の正当性や信頼性を示すことができます。また、競合他社に対して、自社の立ち位置や、提供する価値を明確にアピールすることも可能です。
メディアに取り上げられることで、より第三者からの信頼を得やすくなるでしょう。
メリット6.投資家やVC・市場へのアピールにつながる
プレスリリースは、投資家や未来のビジネスパートナーに対しても情報を伝える有効な手段です。会社のビジョンや成長戦略を明確にすることで、投資や協業の可能性を広げることができるでしょう。
会社設立のプレスリリースに必ず盛り込みたい内容3つの項目・要素
業務提携のプレスリリースではどのような内容を訴求するべきなのでしょうか。ここでは、必ず入れたい3つの要素について見ていきましょう。
要素1.設立の背景や会社として実現したい(MVV)
プレスリリースでは、設立の背景や社会の中で実現したいこと、何をミッションに据えて事業を展開していくのかなど、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)を伝えましょう。社会における必要性の訴求を通じて、存在意義を明確にします。
また、大小さまざまな会社が日々設立する中、ニュースとして取り上げられるには、「設立されたこの会社が何をするのか」までを訴求することが大切です。取り扱う製品やサービスがどんなものなのか、いつごろ始動するのかなどを、可能な範囲で記載しましょう。
要素2.会社の基本情報やロゴマーク
正式社名や所在地、事業内容などの会社の基本情報を、概要として項目ごとに簡潔に記載します。また、社名やロゴマークやその由来、ミッションスローガンなどについて、そこに込めた想いをしっかりと伝えましょう。
要素3.事業活動のベースとなる想い
MVVを設定した背景となるような、会社が手がけるすべての活動のベースとなる理念や想いを伝えます。会社が掲げる理念とともに、そこに重なる創業者の想いをコメントとして記載するとよいでしょう。また、代表者のプロフィールと写真を掲載すると、人となりがわかり、顔が見えることで信頼感につながります。
会社設立のプレスリリース作成にあたり注意すること
最後に、会社設立のプレスリリース作成の際に注意したいポイントについて解説します。ここでは特に注意したい2点を紹介します。
1.会社情報は正確に記載する
会社に関わる情報は、誤りなく正確に伝えましょう。会社名の正式表記(英語もあれば併せて記載)、所在地はビル名やフロアまで、そして会社ホームページのURLも誤りなく記します。また、資格や許認可が必要な事業の場合は、忘れずに掲載しておきましょう。
2.読み手が理解できる表現をする
事業内容などが専門的でわかりにくい場合は、なるべく難しい表現を使わないようにし、理解しやすい表現を心がけましょう。
また、プレスリリースでは「〇〇をすることで、こういう社会を実現する」など、自社の製品・サービスを用いて実現したいことや「社会における役割」への訴求を通じて、自社の存在意義を伝えるようにしましょう。
担当者推薦!プレスリリース配信事例4選
PR TIMESにて実際に配信されたプレスリリースの中から、参考にしたい配信事例をご紹介します。いずれもわかりやすく伝えるよう工夫された配信事例ばかりですので、ぜひ作成の際の参考にご覧ください。
事例1.トリビュート
- 何をする会社なのかをタイトルで端的に、本文で詳細を説明
- 社名の由来をロゴマークとともに記載
- 創業者のコメントを写真とともに掲載
参考:“コスプレの未来をつくる”人材の発掘と育成を行う新会社「 tribute株式会社」設立
事例2.Gaia Vision
- 会社設立の意図をわかりやすく記載
- ロゴマークを大きく掲載し、社名とロゴに込めた想いを記載
- 提供するサービスをわかりやすく説明
参考:気候変動への適応を支援する「株式会社Gaia Vision」設立のお知らせ
事例3.株式会社nap
- ミッションやサービスの仕組みをビジュアルでわかりやすく紹介
- 代表者のコメントを写真付きで掲載
参考:e-sports特化のNFTマーケットプレイス展開を目指す「株式会社nap」設立のお知らせ
事例4.株式会社CEORY
- 会社のミッション・理念を特徴的なビジュアルで表現
- 代表者のプロフィールを写真とともに掲載
参考:デジタルファーストで生み出したブランドのコングロマリット経営を目指す新会社「株式会社CEORY(セオリー)」を設立。
プレスリリース作成の基礎知識
プレスリリース作成にあたり大切なことは、行動した人の想いを込めることです。しかし、見せ方にも工夫は必要です。
どのようなプレスリリースにもあてはまる、プレスリリース作成の基礎知識をご紹介します。
POINT解説付き!テンプレートダウンロードはこちら
テンプレートを使ったインポート機能の詳細は、以下の記事をご覧ください。
さいごに
届けたい相手に、想いを届ける。そのための必須スキルのひとつとしてプレスリリース作成のスキルが挙げられます。
数え切れないほどのプレスリリースが日々配信され、インターネット上には多くの新しい情報が増えています。受け取る側にとっても正しい情報、自身が本当に知りたい情報と出会い、見極めることが必要になっているといえるでしょう。
届けたい相手である、メディアや生活者一人ひとりに自社の想いを届けることは、決して容易ではありません。情報を詳細かつ届けたい相手にとってわかりやすく、そして魅力が伝わるプレスリリースにすることが求められます。
ひとつでも多くの企業の想いをのせたプレスリリースが配信され、届けたい相手に想いを届けるためにお役立てしていただけると嬉しいです。
【関連リンク】
会社設立のプレスリリースに関するQ&A
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