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機能追加・リニューアルのプレスリリースの書き方|配信する3つのメリット&配信事例3選【PR TIMESテンプレート】

デジタルサービスやプロダクトが次々と進化する今、「機能追加」や「リニューアル」の発表は、企業が“変化に強い”姿勢を示す重要な広報のチャンスです。単なる更新情報ではなく、「ユーザーの声をもとに改善を重ねている」「市場の動きを見据えて進化している」ことを社会に伝える絶好のタイミングでもあります。プレスリリースを通じて、製品やサービスの信頼性だけでなく、企業としての柔軟性や未来志向の姿勢を訴求できます。

本記事では、機能追加・リニューアルのプレスリリース作成時に、必ず盛り込みたい内容や注意点などを、PR TIMES社員の監修のもと細かく解説。参考になるプレスリリース事例を含めてご紹介します。

ダウンロードファイルは、「解説付きWordのテンプレート」と「PR Editorのテンプレート」の2種類。活用方法については、「Wordファイルインポート機能とは?使い方とメリット・注意点」をご覧ください。

目次
  1. 機能追加・リニューアルのプレスリリースを配信する3つのメリット

  2. 機能追加・リニューアルのプレスリリースに必ず盛り込みたい内容5つのポイント

  3. 機能追加・リニューアルのプレスリリース作成にあたり注意すること

  4. 担当者推薦!プレスリリース配信事例3選

  5. プレスリリース作成の基礎知識

  6. POINT解説付!テンプレートダウンロードはこちら

  7. さいごに

  8. 機能追加・リニューアルのプレスリリースに関するQ&A

機能追加・リニューアルのプレスリリースを配信する3つのメリット

近年、デジタルサービスの競争激化やユーザーニーズの多様化により、企業は常に「変化への対応力」が問われています。その中で、機能追加リニューアルのプレスリリースは、単なる新機能の紹介にとどまらず、「成長を続ける企業姿勢」や「ユーザー視点での改善意識」を社会に示す重要な発信機会となります。市場動向や技術トレンドが変化する今、継続的なアップデートを行うこと自体が信頼の証明です。

また、リニューアル発表は新規顧客への訴求だけでなく、既存ユーザーとの関係を再活性化させるチャンスでもあります。プレスリリースを通じて、「なぜ今、変えたのか」という企業の意図や想いを伝えることが、共感と信頼を生み出す第一歩となるのです。

では、機能追加・リニューアルのプレスリリースを配信すると、具体的にどのようなメリットがあるのか確認していきましょう。

1.機能追加・リニューアルの内容や実施背景を周知できる

プレスリリースを通じて、追加した機能やリニューアルの内容を具体的に伝えることができます。単なる仕様変更ではなく、「なぜ今この改善を行ったのか」という背景をあわせて説明することで、読者の理解と共感を引き出すことが可能です。

市場動向やユーザーの声など、開発に至った経緯を丁寧に記載すれば、企業が常に社会や顧客のニーズを意識しながら進化している姿勢を伝えられるでしょう。その結果、製品やサービスの信頼性や有用性がより強く訴求され、メディアや業界関係者にとっても取り上げる価値の高いリリースとなります。

2.対象の製品やサービスを改めて訴求できる

機能追加・リニューアルを発表することは、対象となった製品やサービスについてあらためて紹介し直す絶好の機会です。。従来の製品やサービスの基本情報や提供価値を整理した上で、今回新たに加わった機能や改善点を明確に伝えることで、読者は「何が、どのように便利になったのか」を直感的に理解できます。

また、今回のプレスリリースを通じて初めて認知する人もいます。製品やサービスの詳細は、誰が読んでも理解しやすい表現で、丁寧に記載するようにしましょう。

3.新しいステークホルダーにつながるきっかけになる

リニューアルや機能追加の発表は、従来とは異なる層へのアプローチを可能にします。既存ユーザーだけでなく、新たにその領域に関心を持ち始めた企業やメディア、業界パートナーに届く可能性があるためです。

たとえば、機能拡張をきっかけに異業種との協業やBtoBの新規取引が生まれるケースも見られます。プレスリリースは「情報を届ける手段」であると同時に、「新たな関係を築く入口」としても機能するもの。自社の強みや開発方針を具体的に示すことで、思いがけないビジネスチャンスを引き寄せられるでしょう。

4.ブランド再活性化・既存ユーザーの引き留めが見込める

リニューアルの発表は、既存ユーザーとの関係を深める絶好の契機です。改善や機能追加を通じて「ユーザーの声を反映している」姿勢を打ち出せば、満足度の向上や継続利用の促進につながります。あわせて、ブランド全体の印象刷新にも効果的で、停滞していたイメージを払拭することも可能です。

さらに、アップデートを機に一度離れたユーザーが再び関心を持つケースも少なくありません。企業として「変化を恐れず進化する姿勢」を示すことで、信頼を維持しながらブランド価値を高められるはずです。

機能追加・リニューアルのプレスリリースに必ず盛り込みたい内容5つのポイント

機能追加やリニューアルのプレスリリースでは、ただ「新しくなりました」と伝えるだけでは十分ではありません。
開発の背景や改善の意図、ユーザーにもたらす価値などを具体的に盛り込むことで、読者に納得感と信頼を与えることができます。

次に、リニューアル発表をより効果的に伝えるために欠かせない5つのポイントを解説します。

ポイント1.どのような機能追加・リニューアルをしたのか明記する

追加した機能の詳細や、リニューアルの内容を記載します。文章だけで伝えるのが難しい内容もあるので、理解を助ける画像やGIF、動画などを活用するのも効果的です。専門用語などを使用する場合は説明文の後に注釈をつけるなどしておきましょう。

ポイント2.機能追加やリニューアルに至った背景を記載する

なぜ機能追加・リニューアルをしたかなどの理由について記しましょう。社会的背景や業界動向、生活者のニーズなど、理由が読み手の身近な課題であった場合、その解決策として興味を持つ可能性もあります。また、こうした課題をキャッチアップして迅速にソリューションを提供できる企業というイメージにもつながります。

自社目線だけではなく、取り巻く環境や社会的な背景を語ることや、機能を追加した際に調査し、機能追加やリニューアルの必要性を裏付けるデータなどがあれば活用しましょう。

ポイント3.企画や開発に関わった担当者の想いを伝える

機能追加・リニューアルの企画や開発に携わった担当者のコメントを掲載するのもおすすめです。製品やサービスにかける想いをコメントとして伝えることで、製品やサービスに対し信頼感を持つきっかけになるかもしれません。また、担当者の写真等を通じて顔が見えると、製品やサービスがより身近に感じられるでしょう。

そのほか、ニュースバリューを意識し、メディアが取り上げやすいようイメージ画像や操作方法がわかる動画をプレスリリースに盛り込むこともおすすめです。

ポイント4.従来バージョンとの比較や数値・改善ポイントを提示する

リニューアル内容を伝える際は、「何が」「どのように」変わったかを具体的な数値やビフォーアフター形式で示すと効果的です。たとえば「処理速度が従来比120%向上」「導入手順を3ステップ短縮」「ユーザー満足度が15%上昇」など、改善の実感を持たせることで、読み手の理解が深まります。

特にWebサービスの場合、視覚的な比較画像やUIのスクリーンショットを掲載すると、変化の伝わりやすさが格段に向上します。

ポイント5.ユーザー/市場の声や期待値を紹介する

第三者の視点を加えることで、リニューアルの意義がより説得力を持ちます。

既存ユーザーからのフィードバック、テスト導入時の声、または市場のニーズ調査結果などを引用することで、「改善の裏付け」を補強できます。さらに、主催者やパートナー企業からのコメントを併記すれば、協働による価値創出の印象を与えられるでしょう。

プレスリリースは自社発信でありながら、「共感されるストーリー」として構成することが、広報効果を最大化する鍵です。

機能追加・リニューアルのプレスリリース作成にあたり注意すること

機能追加・リニューアルのプレスリリースでは、「どういう変更を、なぜ、誰に伝えるのか」を明確に整理してから執筆に臨むことが重要です。

リニューアルリリースは情報量が多くなりがちで、社内外での確認工程も複雑になりやすいため、配信前に「誰に」「何を」「どの順番で」伝えるのかを明確にしておきましょう。特に新旧仕様や料金変更、対象範囲など誤解を招きやすい部分は、社内の法務・開発・営業担当とすり合わせ、整合性を取ることが欠かせません。

1.機能追加・リニューアルの効果を伝える

機能追加・リニューアルのプレスリリースでは、追加した機能やリニューアルの有効性をわかりやすく伝えることが大切です。今回の取り組みによってできるようになったことを、読み手が理解しやすいように記載しましょう。

「機能追加前・後」「リニューアル前・後」の比較はわかりやすいためおすすめです。視覚的に理解しやすい画像を活用するのもよいでしょう。また、テストユーザーからの評価や推薦コメントの掲載も効果的です。第三者からの客観的な評価は、製品・サービス機能追加・リニューアルの成果をわかりやすく伝えるよいコンテンツとなります。単なる説明にとどめず、「この改善でどんな体験価値が向上したのか」を明確にすることが、リリースの説得力を高めるポイントです。

2.リニューアルした点だけでなくサービスの概要も改めて記載する

リニューアル箇所に焦点を当てる一方で、サービス全体の概要もあわせて紹介しましょう。

初めて記事を読む人にも理解できるよう、製品やサービスの基本情報を後半にまとめて記載することが有効です。誇張表現や曖昧な表現は避け、正確さを意識した文章構成を心がけてください。視覚的に理解を補うための画像や図表を掲載すると、より伝わりやすいリリースに仕上がります。

3.配信タイミング・解禁ルールを把握する

リニューアル発表は、配信のタイミングを誤ると効果が半減します。
一般的には新機能の公開直前または当日朝の配信が最適です。事前公開がある場合は「情報解禁日」を明記し、メディアと連携するようにしましょう。アプリやWebサービスでは、ストア反映やサーバーメンテナンスのタイミングも合わせて確認することが重要です。さらに、アクセス集中を見越して負荷対策を講じておくと安心です。

4.ビジュアル素材・FAQなどの配信フォーマットを整える

リニューアル内容を効果的に伝えるには、テキストだけでなくビジュアルも欠かせません。

新旧デザインの比較画像や主要機能を紹介するショート動画、FAQ形式の補足資料などを併せて用意すると、読者の理解を深められます。これらの素材はメディア掲載時にも利用されやすく、二次露出の機会を増やすことにもつながります。

配信前には、画像の解像度やキャプションの統一など、細部までチェックしておきましょう。

5.配信後のモニタリングと効果検証を行う

プレスリリース配信後は、アクセス数やメディア掲載数、問い合わせ件数などのデータを定量的に把握しましょう。
SNSでの反応やユーザーコメントも重要なフィードバックです。発表直後だけでなく、1週間・1か月後に再測定することで、長期的な効果を可視化できます。

こうした分析結果を次回のリリースやUX改善に反映することで、広報活動全体の質を高められます。

担当者推薦!プレスリリース配信事例3選

PR TIMESにて実際に配信されたプレスリリースの中から、参考にしたい配信事例をご紹介します。いずれもわかりやすく伝えるよう工夫された配信事例ばかりですので、ぜひ作成の際の参考にご覧ください。

事例1.bravesoft株式会社

  • タイトル、リード、キービジュアルで全追加機能を簡潔に表記
  • 画像を用いて追加された機能をわかりやすく説明
  • 機能追加によりユーザーが実現できることを機能ごとに記載

参考:「疑似ライブ配信」「ログイン2段階認証」「Salesforce連携」など、イベント成功を実現するイベントプラットフォームeventos(イベントス)が機能アップデートを実施!

事例2.株式会社トレッタキャッツ

  • サブタイトルとキービジュアルで「現状→リニューアル後」を簡潔に表現
  • リニューアル概要をテキストと画像で説明
  • 記念日に合わせ、時流・季節性を捉えたサイト公開

参考:ねこのスマートトイレ「Toletta(トレッタ)」アプリ全面リニューアルを2022年3月に実施することを発表。ねこの日を記念してティザーサイト公開

事例3.株式会社プロフィナンㇲ

  • タイトル、リードでリニューアル内容を簡潔に表記
  • 追加機能をわかりやすく説明
  • テストユーザーの声や推薦コメントを掲載
  • 代表者の製品開発にかける想いをコメントで掲載

参考:事業計画作成ツール『ProfinanSS』、ユーザーの思考プロセスを追求した大型アップデートを実施

プレスリリース作成の基礎知識

プレスリリース作成にあたり大切なことは、行動した人の想いを込めることです。しかし、見せ方にも工夫は必要です。

どのようなプレスリリースにもあてはまる、プレスリリース作成の基礎知識をご紹介します。

プレスリリース作成の基礎

POINT解説付!テンプレートダウンロードはこちら

機能追加・リニューアルのプレスリリースの書き方

テンプレートを使ったインポート機能の詳細は、以下の記事をご覧ください。

配信前には以下の項目を満たしているか、チェックしておきましょう。

  • リニューアル日と公開範囲を正確に記載しているか
  • 新旧仕様の差分が明確に表現されているか
  • 関係者コメントに承認を得ているか
  • リリース後のFAQ・問い合わせ対応体制を整備したか
  • ビジュアル素材・URL・内部リンクに誤りがないか

これらの項目を確認することで、発表内容の信頼性と完成度を高められます。

さいごに

届けたい相手に、想いを届ける。そのための必須スキルのひとつとしてプレスリリース作成のスキルが挙げられます。

数え切れないほどのプレスリリースが日々配信され、インターネット上には多くの新しい情報が増えています。受け取る側にとっても正しい情報、自身が本当に知りたい情報と出会い、見極めることが必要になっていると言えるでしょう。

届けたい相手である、メディアや生活者一人ひとりに自社の想いを届けることは、決して容易ではありません。情報を詳細かつ届けたい相手にとってわかりやすく、そして魅力が伝わるプレスリリースにすることが求められます。

ひとつでも多くの企業の想いをのせたプレスリリースが配信され、届けたい相手に想いが届けるためにお役立てしていただけると嬉しいです。

【関連リンク】

機能追加・リニューアルのプレスリリースに関するQ&A

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この記事の監修者

吉田 優

吉田 優

2020年新卒でPR TIMESに入社。営業本部で様々な企業の広報・PRをサポート。2021年4月から「アクティブサポート担当マネージャー」として初めてプレスリリースを執筆するお客様へのサポートを中心に、カスタマーサクセスを担当しています。スポーツチーム・団体の広報・PR支援を行う「SPORTS TIMES」の責任者も担当。野球とビールとアイドルが好きです。

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