太平洋記念日
5月30日は「530(ゴミゼロ)の日」。今回は「530(ゴミゼロ)の日」の意味や由来を解説します。
また、「530(ゴミゼロ)の日」をきっかけに、広報PR活動を行う効果やポイント、実際に広報PRに活かしている広報事例を紹介します。
広報やマーケティングネタを探している方、特に積極的にサステナビリティ活動を実施している企業や、環境を考えた商品・サービスを提供する企業の方は、ぜひ参考にしてみてください。
「530(ゴミゼロ)の日」の意味・由来とは?
5月30日は「530(ゴミゼロ)の日」です。1970年代に豊橋市民から広がった「530(ゴミゼロ)運動」をきっかけに、愛知県豊橋市役所の「530運動環境協議会」が制定。「ゴ(5)ミ(3)ゼロ(0)」という語呂合わせにちなんでいます。
「ゴミを拾うことでゴミを捨てない心を育む」ことを目的としています。
記念日は、一般社団法人・日本記念日協会により認定、登録されました。
なお、1993年には厚生省(現・厚生労働省)が、5月30日を初日とする「ごみ減量化推進週間」を制定しており、現在では5月30日~6月5日を「ごみ減量・リサイクル推進週間」として、全国各地でさまざまな活動が行われています。
「530(ゴミゼロ)の日」をきっかけに広報PR活動をする効果
「530(ゴミゼロ)の日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「530(ゴミゼロ)の日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「530(ゴミゼロ)の日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「530(ゴミゼロ)の日」を元に発信をする流れ
「530(ゴミゼロ)の日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「530(ゴミゼロ)の日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「530(ゴミゼロ)の日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「530(ゴミゼロ)の日」を広報PRに活かした事例
「530(ゴミゼロ)の日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「530(ゴミゼロ)の日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に合わせたプレスリリースではないものもありますが、今後「530(ゴミゼロ)の日」を活かした広報PR活動を実施するうえでのヒントを得られるはずです。
事例1.「530(ゴミゼロ)の日」と新卒採用イベントをかけ合わせたイベント
ソーシャルグッドマーケット「Kuradashi」を運営する株式会社クラダシは、2024年5月30日の「530(ゴミゼロ)の日」にちなんだプレスリリースを配信しました。25新卒向けの新卒採用イベントを実施するにあたり、「成長環境に興味を持つ理由」または「食に対する想い」のエッセイを募集。
プレスリリースでは、新卒採用イベントと記念日を組み合わせた自社独自の活動について紹介しています。エッセイの例も挙げながら、25新卒を控える人を中心に多くの注目を集めた広報PR事例です。
参考:5月30日「ごみゼロの日」限定、クラダシ25新卒採用イベントを実施
事例2.エリア内の企業と「530(ゴミゼロ)の日」にゴミ拾い活動
株式会社大泉工場は、「第1回 CLEAN UP 川口領家 〜素敵なまちへ 今できることからはじめよう〜」と題したゴミ拾い活動を実施しました。2024年5月30日の「530(ゴミゼロ)の日」に、川口領家エリアの企業と旧芝川沿いのゴミを収集する地域貢献活動です。
実施の約半月前のタイミングでプレスリリースを配信し、過去に実際に行ってきた様子を写真で紹介したのがGOODポイント。事前情報として自社の活動を積極的に発信することで、エリア内の企業はもちろん周辺地域やメディア関係者への認知拡大にも効果が期待できます。
参考:【株式会社 大泉工場】5月30日「ごみゼロの日」開催!地域企業と行うゴミ拾い活動を通じた素敵なまちづくり
事例3.「530(ゴミゼロ)の日」にちなんだ動画コンテストを開催
ブランド品などのリユース事業を手掛ける株式会社ベストライフは、2024年5月30日の「530(ゴミゼロ)の日」にちなんで「第4回 5/30 ごみゼロの日 動画コンテスト」を開催しました。環境問題を考えるきっかけにすることを目的に、「資源の有効活用」をテーマにした動画を募集する取り組みです。
「好評だった前回に引き続き」と明記し、人気の度合いをアピールしたのが魅力。受賞作品は記念日当日に発表し、受賞者にはトロフィーや図書カードが贈呈されます。本企画の概要や目的を紹介したうえで、YouTube動画を掲載してさらにわかりやすく訴求したのがGOODです。
参考:「5/30 ごみゼロの日」普及拡大の一助 動画コンテスト 好評だった去年に引き続き第4回開催決定
事例4.「ごみの日」から「530(ゴミゼロ)の日」までのコラボ企画
東洋製罐グループホールディングス株式会社は、「ごみフェス2024」のレポートを配信しました。お笑い芸人兼ごみ清掃員のマシンガンズ滝沢氏が主宰する「滝沢ごみクラブ」とタッグを組み、「ごみ×アート」をテーマに展開したコラボレーション企画です。
2024年5月3日の「ごみの日」から5月30日の「530(ゴミゼロ)の日」の1ヵ月間にわたって実施しており、プレスリリースではオープニングイベントの様子を紹介。体験プログラムやブースの写真も複数枚掲載し、独自性や新規性を訴求しています。
参考:「ごみフェス2024」のオープニングイベントを5月3日(ごみの日)に開催しました
事例5.「530(ゴミゼロ)の日」に関する自社調査レポートを配信
近隣トラブル解決支援サービスを中心に手掛ける株式会社ヴァンガードスミスは、2024年5月30日の「530(ゴミゼロ)の日」に関する調査を実施。ごみにまつわる近隣トラブルについて、自社データをもとにまとめた結果をレポートとして発表しました。
プレスリリースでは「530(ゴミゼロ)の日」について触れたうえで、ごみ・掃除機関連の近隣トラブルが約3,000件を越えているという実情を紹介しています。自社調査結果をプレスリリースで発信することで、事業内容をはじめ自社の認知拡大効果に寄与した好事例といえるでしょう。
参考:ゴミや掃除機のトラブルは累計3,000件超え「ゴミゼロの日」と合わせて見直したい配慮の心
「530(ゴミゼロ)の日」をきっかけに広報PRの取り組みをしてみよう
「530(ゴミゼロ)の日」の意味や由来、広報PRに活用できそうな事例を紹介しました。
近年ではサステナビリティ活動の一環で、「530(ゴミゼロ)」をキーワードにさまざまな取り組みを実施する企業が増えています。環境問題に向けた活動などを積極的に行っている企業は、5月30日の「530(ゴミゼロ)の日」に合わせたプレスリリースを配信してみてはいかがでしょうか。記念日を活用することで、より多くの生活者に自社の商品・サービス、取り組みや想いを伝えることができるでしょう。
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