
しらすの日
11月1日は「本の日」。今回は「本の日」の意味や日付の由来を解説します。
また、「本の日」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイントと、ヒントになる関連の広報事例もご紹介。
広報やマーケティングネタを探している方、特に出版業界の方や、書籍の企画・販売に携わっている方は、ぜひ参考にしてみてください。
11月1日は「本の日」です。「出版界に新風を」をモットーに有力書店が組織化した書店ネットワーク、書店新風会によって制定されました。
日付は、「11」と「1」を、棚に並ぶ本に見立てたのが由来。さらに、「想像・創造の力は1冊の本からはじまる」というメッセージも込められています。
記念日の制定は、書店への来店を促したり、情操教育の一環として「読書運動」を活性化させたりといったことが目的です。
子ども向けの学習本から、大人向けの小説やビジネス書まで、さまざまな出版社が多様な書籍を販売しています。「本の日」と絡めると、より効率的な認知拡大・販売促進につなげられるでしょう。
記念日は、一般社団法人・日本記念日協会により認定、登録されました。
「本の日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「本の日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「本の日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「本の日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「本の日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「本の日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「本の日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「本の日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「本の日」を広報PRに活かすうえでヒントになるでしょう。
hontoPR事務局は、大日本印刷株式会社が株式会社丸善ジュンク堂書店、株式会社文教堂および株式会社トゥ・ディファクトと共同で運営するハイブリッド型総合書店「honto」についてプレスリリースを配信。タイトルを伏せ、テーマで本を選ぶ「本のガチャ」を、honto電子書籍ストアで販売することを発表しました。
第一弾は「酒ガチャ」を展開するクランドとのコラボ企画として、「ハッピーな気持ちになる」をテーマに選書した小説とコミック約30種類を販売します。プレスリリースのタイトルで本ガチャと酒ガチャとのコラボであることを伝えており、そのユニークさが目を引きます。企画のコンセプトを表す画像を掲載し、メディアで使える素材を提供しているのもGOODです。
記念日に合わせた広報PRではありませんが、ユニークな本の選び方をアピールする事例として、参考になるプレスリリースです。
デジタルマーケティング事業を展開する株式会社MOCHIは、企業向け電子書籍読み放題サービス「Sharelot」にて、出版社の募集ページを公開したことをプレスリリースで発表しました。参加を促すことで書籍のラインナップを充実させることを目指しています。
プレスリリースのタイトルに「出版社様募集中!」というワードを入れることで、ターゲットを明確にしている点がGOOD。また出版社が本サービスを導入するメリットをわかりやすく紹介しており、メディアで記事化しやすいプレスリリースといえます。
記念日に合わせたプレスリリースではありませんが、本に関するサービスを広報PRする事例として参考になります。
参考:出版社様募集中!『Sharelot』で企業向け電子書籍の新たな可能性を広げましょう
多摩中央公園の改修・整備、運営事業を行うTAMAセントラルパークJVは、多摩センターエリアで「本のまち祭り」を開催するとプレスリリースで発表。エリア内で7つのポイントを巡る「本のクイズラリー」を実施します。
プレスリリースにはクイズラリーに使う台紙が大きく掲載され、楽しそうな印象を与えています。イベントのプログラムを一つひとつ丁寧に紹介し、概要がよくわかる構成になっているのもGOODです。
記念日に合わせたプレスリリースではありませんが、本を用いた地域おこしや街の活性化の事例として参考になる広報PRです。
参考:本のまち祭り開催!7月27日(土)に多摩センターで本のクイズラリーを実施します!
ふりがな(ルビ)の普及・活用を促進する一般財団法人ルビ財団は、大人も子どもも楽しめる「ルビフル本」の選書を公開したことをプレスリリースで発表しました。第一弾として「科学」のジャンルにおいて78冊を紹介しています。
プレスリリースでは本企画の社会的意義を丁寧に説明しており、それがメディアフックとなっています。また選書の例として、何冊か本をピックアップして掲載しているのもGOOD。どのような本があるのかイメージしやすくなっています。
記念日に合わせたプレスリリースではありませんが、本に関連した社会活動を広報PRする事例として参考になるプレスリリースです。
参考:ふりがながあるから大人も子供も楽しめる「ルビフル本」の選書を公開
11月1日の「本の日」は、漫画・小説・ビジネス本など多種多様な本に注目が集まりやすい日です。出版に携わっている方や、本の企画・販売を行う企業の方にとっては特に、「本の日」を切り口として自社商品・サービスの魅力を伝える良い機会になるでしょう。
お伝えした事例を参考に、ぜひ自社商品・サービスと「本の日」をかけ合わせた広報PR施策を考えてみてください。
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