駆け落ちの日
12月26日は「ボクシングデー」。今回は「ボクシングデー」の意味や日付の由来を解説します。
また、「ボクシングデー」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイント、関連の事例もご紹介。広報やマーケティングネタを探している方、特にクリスマス商品を扱っている方や、バーゲンセールを企画している方は、ぜひ参考にしてみてください。
「ボクシングデー」の意味・由来とは?
12月26日は「ボクシングデー(Boxing Day)」。イギリスやカナダ、オーストラリアなど、キリスト教徒の多い国で広く知られている記念日です。
12月25日の「クリスマス」に贈られたプレゼントの箱を、翌日、教会に持って行くというイギリスの伝統を受け継いでいます。また、貧しい人のために寄付を募り、集まったお金やプレゼントの箱を開ける日であったことも、日付の由来です。
イギリス連邦をはじめとする国々では、12月24日の「クリスマス・イヴ」と12月25日の「クリスマス」に働く使用人や、郵便配達員に向けて、プレゼントを贈る習慣があります。
さらに、現代では、「ボクシングデー」にゆかりのある国の多くがバーゲンセールを開催。1年のうちで、あらゆる商品がもっとも安くなる日として知られ、街中は人々であふれます。
日本ではあまり馴染みのない記念日ですが、クリスマスに関連する商材を扱っている方や、セール・キャンペーンを検討している方にとっては有用な日といえるでしょう。
「ボクシングデー」をきっかけに広報PR活動する効果
「ボクシングデー」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「ボクシングデー」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「ボクシングデー」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「ボクシングデー」を元に発信をする流れ
「ボクシングデー」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「ボクシングデー」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「ボクシングデー」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「ボクシングデー」を広報PRに活かした事例
「ボクシングデー」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「ボクシングデー」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「ボクシングデー」を広報PRに活かすうえでヒントになるでしょう。
事例1.「ボクシングデー」にちなんだ特別セットを販売
株式会社イー・エフ・インターナショナルは、ホームフレグランスブランド「PLUM&ASHBY(プラム&アシュビー)」が、2023年10月26日から11月22日にかけて、渋谷でポップアップストアをオープン。100%ビーガンフレンドリーなキャンドルや、クリスマスイヴから「ボクシングデー」までの3日間を彩るセットなど、計4種類の販売を決定しています。
プレスリリースでは、ポップアップストアの情報をはじめ細かい見出しに分けてまとめたのがGOODポイント。「ボクシングデー」を絡めた広報PRはもちろん、イベント情報を発信するための構成にも参考にしてみてください。
事例2.周年記念プランを「ボクシングデー」に発売
株式会社ニュー・オータニは、「ホテルニューオータニ 東京」の開業60周年を記念し、「初夢プラン2025」と題した商品の発売を決定しました。お年玉特典付きのお得なプランを、2024年12月26日の「ボクシングデー」から販売することをプレスリリースで紹介しています。
プレスリリースには、「新春初売り企画」「お得なホカンス」「ボクシングデー」などといったキーワードを複数記載し、多くの人の関心集めるよう工夫されています。ホテル周辺の景観やビュッフェメニューなど、都心で新年を過ごす自社ならではの魅力をビジュアルで訴求した好事例です。
参考:新春初売り!開業60周年記念・先着60名限定 ひとり6,000円オフの『初夢プラン2025』を12/26 10時販売開始
事例3.初売りセールの開催を決定し、プレスリリースで発表
三菱地所・サイモン株式会社は、プレミアム・アウトレットで2025年1月1日から開催する初売りセール「NEW YEAR SALE」についてプレスリリースを配信しました。生活雑貨からスポーツ用品まで、多様なセール商品を5日間にわたって販売するイベントです。
こちらは「ボクシングデー」に関する事例ではありませんが、12月26日に参加店舗の詳細が発表されることから、記念日と絡めやすいプレスリリースといえるのではないでしょうか。「販売例」としていくつかの店舗をピックアップし、年末が迫る12月に積極的に情報を伝えた配信タイミングもGOODです。
参考:新年のお買い物初めはプレミアム・アウトレットで 2025年初売りセール&冬物バーゲン開催
「ボクシングデー」をきっかけに広報PRの取り組みをしてみよう
12月26日の「ボクシングデー」は、クリスマス後の取り組みに注目が集まり、年末年始の贈りものやバーゲンセールを想起させるきっかけになる日です。
クリスマス関連の製品を販売する企業の方や、セールやキャンペーンを企画・実施する方にとっては特に、「ボクシングデー」を切り口として自社商品・サービスの魅力を伝える良い機会になるでしょう。
お伝えした事例を参考に、ぜひ自社商品・サービスと「ボクシングデー」をかけ合わせた広報PR施策を考えてみてください。
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