
生理をジェンダーレスで考える日
5月17日は「生命・きずなの日」。今回は「生命・きずなの日」の意味や由来を解説します。
また、「生命・きずなの日」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイント、実際に広報PRに活かしている広報事例もご紹介。広報やマーケティングネタを探している方、特に医療関係の事業を行っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
5月17日は「生命・きずなの日」です。ドナー(臓器提供者)に関する理解を深め、生命の大切さを考える人になるよう、2002年に日本ドナー家族クラブ(JDFC)が発案・制定しました。
記念日の日付は、新緑の時期である5月が由来。さらに、「ドナー(17)」の語呂合わせで、5月17日が「生命・きずなの日」となりました。生命のつながりを考えるだけでなく、臓器提供を希望するドナーと、その家族に対して理解を求めることも目的のひとつです。
「生命・きずなの日」のきっかけは医療分野ですが、同時に身近な問題でもあります。啓発活動の一環として、広報PR活動を考案できるでしょう。
記念日は、一般社団法人・日本記念日協会により認定、登録されています。
「生命・きずなの日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「生命・きずなの日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「生命・きずなの日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「生命・きずなの日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「生命・きずなの日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「生命・きずなの日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「生命・きずなの日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「生命・きずなの日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。
国立大学法人岡山大学は、岡山大学病院新医療研究開発センター再生医療部教授と、同病院小児科の准教授など共同研究グループによる細胞移植について、調査結果や今後の展望についてプレスリリースを発表しました。「生命・きずなの日」の事例ではありませんが、関連性が高くメディアフックにもなった広報PR事例です。
プレスリリースでは今回の研究内容がわかる画像を掲載したうえで、「発表のポイント」の項目を設けて大要をピックアップしたのがGOOD。関係者のコメントを紹介し、多くの読み手にアプローチしています。
参考:【岡山大学】小児先天性心疾患に対する細胞治療法の8年経過予後を解明〜増えぬ小児臓器移植の現状を打破する新たな治療戦略
公益社団法人・日本臓器移植ネットワークは、2024年10月の「臓器移植普及推進月間」に展開した「グリーンリボンキャンペーン2024」についてプレスリリースを配信。キャンペーン企画の一環として、「おいでよ!グリーンリボン学園」と題した動画コンテンツをYouTubeで公開しました。
記念日にちなんだ事例ではありませんが、動画の公開に先駆けてプレスリリースを配信することで、メディア関係者はもちろん幅広い層の生活者にも情報を届けたのがGOODポイントです。「臓器移植普及推進月間」や「グリーンリボンキャンペーン」の認知拡大を図った有用な広報PR事例といえるでしょう。
参考:登録者数約43万人の大人気VTuberにじさんじの葉加瀬冬雪さんとコラボレーション!グリーンリボンキャンペーン「おいでよ!グリーンリボン学園」開講
株式会社栃木ブレックスは、2024年9月3日に実施された「栃木県臓器移植推進サポーター任命式」のレポートを配信しました。臓器提供の意思表示の周知を目的としており、任命式の様子を複数の写真で紹介しています。
社会的意義のあるプレスリリースでニュース性を伝え、企業としての取り組みを発信したのがGOOD。「生命・きずなの日」に関する事例ではありませんが、今回のプレスリリース配信によってメディア関係者への認知拡大に寄与しています。
参考:【活動レポート】9/3(火) #14 村岸選手およびBREXY HIKARI、「栃木県臓器移植推進サポーター任命式」に参加
ドナー登録がきっかけで制定された「生命・きずなの日」ですが、臓器移植以外の視点から広報PRを考えるのも一案です。たとえば、啓発活動としてイベントを開催したり、献血に関するイベント・キャンペーンを実施したりしても良いでしょう。
また、5月17日に先立って「生命・きずなの日」にちなんだ調査リリースを実施するのも、有用な広報PR活動です。
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