
緑茶の日
毎月17日は「減塩の日」。今回は「減塩の日」の意味や由来を解説します。
また、「減塩の日」をきっかけに広報RP活動を行う効果やポイントと、関連の広報事例もご紹介。
広報やマーケティングネタを探している方、特に食品・ヘルスケア業界の方や、減塩商品の開発・販売を手掛ける企業の方は、ぜひ参考にしてみてください。
毎月17日は「減塩の日」です。2017(平成29)年、特定非営利活動法人・日本高血圧学会によって制定されました。
日付は、5月17日に制定されている「世界高血圧デー(World Hypertension Day)」と「高血圧の日」にちなんで。1年を通じて減塩を進めてもらうため、毎月17日を記念日としています。
「減塩の日」やその前後には、食品・医療業界をはじめ幅広い業界が記念日にまつわる広報PR活動を実施。減塩を促すニュースリリースを発表したり、減塩にこだわった商品のプレスリリースを出したりといった企画が多く見られます。
健康面でも重要な取り組みであるため、食品の販促を中心に多様な広報PR活動に活かせるでしょう。
記念日は、一般社団法人・日本記念日協会により認定、登録されました。
「減塩の日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「減塩の日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「減塩の日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「減塩の日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「減塩の日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「減塩の日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「減塩の日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「減塩の日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「減塩の日」を広報PRに活かすうえでヒントになるでしょう。
ヘルステック企業の株式会社リンクアンドコミュニケーションは、2023年1月17日の「減塩の日」に合わせて、アンケート調査を実施しました。
2021年11月〜2022年1月の冬期間と、2022年6月〜8月の夏期間に分けて、同社の提供アプリユーザーを対象に行ったアンケートの調査リリースです。
今回調査したのは、季節間での塩分摂取量の変化について。夏と比較すると、冬の1日あたりの塩分摂取量が平均0.5g増加していることがわかりました。さらに、塩分摂取量が増える要因にも言及。AI健康アプリの開発・運営企業が、「減塩の日」とアンケート調査をうまく組み合わせた広報PR事例です。
参考:【寒い冬に恋しい、温かいメニューには要注意】今年最初の「減塩の日」に、塩分摂取を見直そう!
京都府を中心に飲食事業や物販事業を手掛ける株式会社プレメーズは、2024年6月1日から販売する新商品「おだしソルト」のプレスリリースを配信しました。うま味調味料を使わず、昆布・カツオ・サバの天然素材とこだわりの塩を配合した調味料です。
減塩効果が期待できる本商品の魅力を、客観的な数字を用いて訴求したのがGOODポイント。「減塩の日」のプレスリリースではありませんが、素材がわかる写真を掲載したり、利用方法を簡単に説明したりすることで本商品ならではの独自性・新規性をアピールしています。
参考:新商品≫減塩するならおだしソルト!出汁の素材をたっぷり使った調味塩。豊富な栄養だけど、塩分は半分!
無添加調理で商品づくりを進める石井食品株式会社は、一般的なチキンカレーと比較して塩分を40%カットした新商品を発売しました。今回展開するのは、キーマカレーとスープカレーの2種類です。
商品について簡単に説明したあと、日本人の食塩摂取量に着目した開発経緯を紹介しています。減塩に興味がある人はもちろん、普段意識しない層にもアプローチした訴求内容がGOOD。こちらも「減塩の日」の広報PRではありませんが、プレスリリース配信をきっかけに新商品や事業内容の認知拡大に寄与した事例といえるでしょう。
参考:【新商品】-塩分40%カット- 減塩とは思えない満足感の”国産有機野菜を使った塩分配慮カレー”2 種を発売
毎月17日の「減塩の日」は、食料品の中でも、減塩タイプの商品に注目が集まりやすい日です。健康志向の食品開発・製造に携わっている方や、ヘルスケア関連の商材を取り扱う企業の方にとっては特に、「減塩の日」を切り口として自社商品・サービスの魅力を伝える良い機会になるでしょう。
お伝えした事例を参考に、ぜひ自社商品・サービスと「減塩の日」をかけ合わせた広報PR施策を考えてみてください。
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