
ルビの日
8月3日は「ハサミの日」。今回は「ハサミの日」の意味や由来を解説します。
また、「ハサミの日」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイント、実際の広報事例もご紹介。広報やマーケティングネタを探している方、特にハサミを扱う美容・洋裁業界の方は、ぜひ参考にしてみてください。
8月3日は「ハサミの日」です。1977年、美容家兼学校法人・山野学苑の創設者が「ハサミ供養」を提唱したことから、記念日として制定されました。
日付の由来は、「ハ(8)サ(3)ミ」の語呂合わせ。美容と理容、さらに洋裁などで重要なハサミに感謝を表すことが主な目的です。
東京都の芝の増上寺の境内には聖鋏観音が建てられ、「ハサミの日」には関係者が集まって供養を行います。使えなくなったハサミに感謝しながら法要を営む記念日でもあるため、ハサミを扱う業界の方にとっては重要な日といえるでしょう。
また、同じく8月3日にプラス株式会社が制定した「文具はさみの日」を切り口に広報PR活動を行うのも一案です。「文具はさみの日」は、一般社団法人・日本記念日協会により認定、登録されています。
「ハサミの日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「ハサミの日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「ハサミの日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「ハサミの日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「ハサミの日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「ハサミの日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「ハサミの日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「ハサミの日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。また、ここではハサミに関する事例もピックアップ。記念日に関した事例ではないものも、今後の「ハサミの日」を広報PR活動に活かすうえで参考になるでしょう。
オフィス家具、文具、事務用品などの製造販売を手がけるプラス株式会社は、オフィス&クリエーションスペースの「PLUS DESIGN CROSS」にて開催するイベント情報を公開しました。「親子でTwiggy(ツイッギー)を作ろう!」と題し、同社が定める8月3日「文具はさみの日」にちなんだ夏休み特別企画です。
プレスリリースには、イベントの詳細として好きな色のパーツから携帯ハサミを作ったり、ハサミを使ったクラフト体験をしたりといったプログラムが楽しめることなどを記載。「ハサミの日」ではなく、「文具はさみの日」の事例ですが、自社のオリジナル記念日に、夏休みシーズンならではの企画を盛り込むことで、親子を中心に多くの人の興味関心を引いた広報PR事例です。
参考:夏休み特別企画!8月3日は「文具はさみの日」親子でTwiggy(ツイッギー)を作ろう!
生花用ハサミ・園芸用ハサミの専門メーカー株式会社坂源は、花バサミ「ハンドクリエーションF-170」の発売情報をプレスリリースで配信しました。従来の同商品は白色のみのラインナップでしたが、今回黒刃バージョンを追加したというもの。
刃先はフッ素樹脂加工を施しており、錆びにくいのも強みとして挙げています。プレスリリースでは、今回リニューアルで登場した商品のラインナップを写真で紹介し、自社製品ならではの利点にも言及しているのがGOODです。
記念日に関する事例ではありませんが、ハサミに関する追加情報をわかりやすくまとめているところは、プレスリリースの作成の際に参考になります。
ステーショナリー商品を展開するコクヨ株式会社は、「コクヨのハサミ 音クイズ」と題した動画コンテンツを公開しました。4種類のハサミの音を味わいながら、クイズに答えるASMR動画です。
プレスリリースでは、コクヨのハサミについての取り組みを明記したうえで、今回の企画を開催する目的を掲載しています。事前に社内でクイズを実施したところ、正解率40%の一般社員に比べ、ハサミ開発担当者は100%の正解率を記録した結果にも言及。
「ハサミの日」にちなんだ広報PRではないものの、複数のハサミを展開する企業がASMRという流行コンテンツとクイズを掛け合わせた、ユニークな事例です。
参考:挑戦者求む。ハサミ開発者の正解率100%「ハサミASMRクイズ動画」を公開
美容業界の広報PRであれば、ハサミの販売や啓発だけでなく、ハサミ以外の関連商品を売り出したり、潜在顧客に美容室の予約を促したりしても良いでしょう。
また、美容や洋裁に使うハサミを取り扱っていない場合は、同じく8月3日に制定されている「文具はさみの日」を切り口に広報PR活動を行うのも一案です。
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