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ビジネスシーンだけじゃない!6月に使える「クールビズ」プレスリリース事例

気温が上昇し始める5月から6月にかけて耳にする機会が増える「クールビズ」。省エネと地球温暖化対策のために環境省を中心に行われる衣服の軽装化を促す造語です。

ビジネスシーンでは、アパレル各社が爽やかな印象の半袖ワイシャツや個性豊かなポロシャツを展開するなど、環境に配慮するとともに一種の商戦としても賑わいを見せます。

今回は、「クールビズ」に関連したプレスリリースをPR TIMES MAGAZINE編集部でピックアップ!2019年4月23日に配信された、花王株式会社さんのプレスリリースを紐解いていきます。

◆花王株式会社さんのプレスリリースはこちら
『#よくばりプリマ』キャンペーン 第2弾は、“塗るクールビズ”で夏肌対策! 驚きのひやっと感!冷たくて気持ちいい「ひんやり実感おしろい」が5月14日に限定発売

F1層のクールビズシーズンならではのお悩み解決へ。花王株式会社の「クールビズ」プレスリリース事例

花王株式会社のプレスリリース事例

花王株式会社さんは、「化粧品」「スキンケア・ヘアケア」「ヒューマンヘルスケア」「ファブリック&ホームケア」の4分野にわかれ、生活者向けのプロダクツやケミカル製品を幅広く展開しています。

今回ご紹介するプレスリリースは、花王グループの中の化粧品事業より展開されているベースメイクブランド「ソフィーナ プリマヴィスタ」のキャンペーン第2弾となる数量限定販売商品に関するお知らせです。

クールビズ商戦が巻き起こるシーズンでこちらのプレスリリースが注目を集めた秘密を紐解いたところ

  • 意外性のあるクールビズ商品
  • 興味を引く商品名
  • 細部まで配慮された構成

の3つのポイントが見えてきました。

GOODポイント1:意外性のあるクールビズ商品

クールビズと聞くとビジネスシーンを想起する人が多いでしょう。クールビズ商戦もワイシャツやジャケットなど男性オフィスワーカーのビジネスコーディネートが対象となるケースが目立ちます。

そんな中、このプレスリリースでは一見無関係に見える女性のコスメ用品に「クールビズ」を組み合わせ、意外性で大きな差別化を図ったのが印象的です。どんなシーンで活躍しどんな効果が期待できる商品なのかがイメージしやすくなります。

「塗るクールビズ」というキャッチ―なフレーズをつくり、タイトルに盛り込んだことで読み手の関心がぐっと寄せられることでしょう。商品の特徴や推しポイントをキャッチ―にまとめることで、市場でもコピーと商品がセットで拡散され認知拡大に繋がりやすくなります。Webメディアや販売店舗のSNSでも同様にキャッチコピーやハッシュタグで活用されていました。

GOODポイント2:興味を引く商品名

「塗るクールビズ」というキャッチフレーズさながら、「ひんやり実感おしろい」という商品名もポイントです。

「ひんやり」という感触を表現したワードを商品名にする斬新さはもちろん、「実感」というワードも同時に使用して商品の機能的価値を強調しています。どの程度ひんやり具合を感じられるのか、思わず試してみたくなりますよね。購入意欲をぐんと高める絶妙なワーディングは、どんなサービス・商品でも参考にしたいポイントです。

SNSでも商品名に興味を示して購入した人や、「ひんやり実感」をシェアする投稿が多く見られました。

GOODポイント3:細部まで配慮された構成

プレスリリースの本文冒頭では購入者層に注目してもらえるよう、モデルを起用したイメージ画像を配置。しかし、SNSのOGPやサムネイルにも反映されるメイン画像には商品画像を設定していました

モデルありの画像はバナーのような横長サイズであることに加え、細かい文字が入っている一方で、メイン画像に起用された商品画像は商品単体とパッケージ状態のものとが並んだすっきりとした画像です。

SNSでシェアされることを見越し、画像のサイズ要件を見たして表示崩れを防ぎつつ、商品そのものを認識してもらえるよう、あえて後者の画像をメイン画像にしていました。

花王株式会社がメイン画像に設定した商品画像

本文中にはイメージモデルのコメントも添え、モデルのファンを始めとしたF1層全体にも興味を持ってもらえる工夫がされています。

その他、リード文本文の冒頭にキャンペーンサイトのURLを記載した点や、キャンペーンをシリーズ化して定期的な接点をつくっている点、キーワード登録に「クールビズ」やモデル名を入れ、メディア、ビジネスパーソン、F1層と届けたい相手ごとにキーワードを用意している点など、誰とどうコミュニケーションを取りたいかを軸に1つひとつ設定された細やかな配慮が伺えますね

対象範囲の限られたキーワードは発想を転換してみよう

クールビズと聞くと、男性用のオフィスウェアをつい思い浮かべてしまいますが、今回ご紹介したプレスリリースは思いがけないアイテムと1つひとつの細かい設計で読み手やメディアの興味関心を引き寄せていました。

一見関係のないトピックスこそ、意外性と話題性で大きな差別化が図れるもの。改めて幅広く情報収集する大切さを実感するプレスリリースでした。

コロナ禍で迎える今年のクールビズは、リモートワークやオンライン面会の増加でビジネスウェアの活用頻度が減少することが予想できるため、市場に求められるポイントも変化することでしょう。まだまだ対象範囲が限られているクールビズ商戦は、アイデア次第で新規参入の余地がありそうです。

社会情勢を加味しつつ、新たなクールビズ商品・サービスを積極的に提案してみてはいかがでしょうか。

<編集/岡 陽香>

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この記事のライター

大森 美野

大森 美野

2015年にPR TIMES入社。主にPR活動レポート作成をしていましたが、もっとお客様の声が聞きたくて2019年よりカスタマーリレーションズ本部に異動。情報を欲していた広報担当時代を思い出しながら、PR TIMES MAGAZINEではたくさんのアレコレを届けていきたいと思います。石橋は叩きすぎて壊すタイプ。でもたまにスキップで渡っちゃいます。

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