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プレスリリースの配信タイミングは?曜日・時間を戦略的に決定して効果を最大化させよう

毎日多くのプレスリリースが配信されている中、メディアに取り上げられる可能性を少しでも高めるためには、どのタイミングで配信するのがいいのでしょうか。

本記事ではプレスリリースを配信するおすすめの配信時間や曜日のタイミングを紹介。掲載を狙うメディア別に、おすすめの配信タイミングも解説します。

これからプレスリリースを配信する時期を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

プレスリリースは配信するタイミングが重要

プレスリリースを受けとるメディアのもとには毎日数百〜数千件もの情報が送付されています。その中で自社の情報を目に留めてもらうためには、最適なメディアに向けて、最適なタイミングで、最適な内容を送ることが重要です。

今回は「最適なタイミング」について、なぜタイミングを見計らうことが重要なのか、その理由を解説します。

プレスリリースはメディアに取り上げられてこそ効果が高まる

プレスリリースは、広告費ほどのコストをかけずに実施できる手軽さがあり、生活者が直接目にする機会もあることから、配信すること自体にも価値があります。しかし、メディアに取り上げられる、取材依頼が入るなどの反響があってこそ、その効果が大きくなることは間違いありません。

つまり、プレスリリースを配信するうえで「プレスリリースがメディアに取り上げられること」は重要な目的のひとつといえます。プレスリリースの内容がもちろん重要ですが、記者の目に止まる可能性を少しでもあげるために、適切な配信方法や配信タイミングを押さえていくことが広報の重要なスキルとなります。

忙しい曜日や時間帯に送ると見てもらいにくい

プレスリリースの配信するタイミングイメージ

プレスリリースを送る時はタイミングには、メディアへの配慮が欠かせません。記者は常に多忙を極め、その中で日々大量のプレスリリースを受け取り、目を通しています。すべてのプレリリースをチェックする時間はとれないことのほうが多いため、まずは「メディア記者の目に留まり、検討される」ことが重要です。

少なくともプレスリリースを見てもらうためには、相手が忙しいであろう曜日や時間帯を避けて送ることが大切だといえます。

取り上げられたいメディアに合わせた時期に送らないと記事にしてもらえない

プレスリリースを送るべきタイミングは、送付先のメディアによって異なります。例えば、雑誌など紙媒体に取り上げてもらいたい場合、Webメディアと同じタイミングに送付しても当然間に合いません。Webメディアが1週間前〜当日でも間に合うのとは異なり、企画から冊子になるまで数ヵ月必要になるからです。

プレスリリースを配信する前には、プレスリリースを出す目的に沿って「どのメディアに」「どのように」取り上げられたいかを考えましょう。プレスリリースは掲載を狙うメディアに合わせたタイミングでの配信がマストです。

プレスリリースを配信するおすすめの曜日・時間は?

プレスリリースを配信するタイミング

プレスリリースを配信するのであれば、少しでもメディア記者に見つけてもらいやすいタイミングで配信したいもの。では、プレスリリースはいつ送るのが効果的なのでしょうか。

最大のポイントはメディア関係者の行動に合わせて送ることです。具体的にプレスリリースを送るおすすめの曜日と時間を紹介していきます。

おすすめの曜日は平日の中日「火曜・水曜・木曜」

プレスリリースを送る曜日としておすすめなのは、平日の中3日間「火曜・水曜・木曜」です。基本的にメディアは暦通りに休むことが多いので、土日のプレスリリースは記者に見てもらえる確率が下がり、あまり効果的ではありません。また、月曜午前や金曜午後などの休日前後はメディア記者のもとに届く情報量や業務量も増えやすく、他の平日に比べてリリースチェックに割ける時間が相対的に少なくなる傾向にあります。

特別な曜日指定や、日付指定がない場合は、平日の「火曜・水曜・木曜」をプレスリリースの配信日にしましょう。あくまで相対的に比較したときの話ではありますが、忙しいとわかっている時間はなるべく外していきたいですね。

プレスリリースを配信するタイミング_カレンダー

おすすめの時間は「10~11時」

一般的な企業のコアタイムは10時から15時ごろとされており、プレスリリースもその時間に合わせて配信されることが多いです。

その中でもおすすめの時間帯は、午前10時から11時です。記者は営業日の午前中に情報収集を行い、午後に記事制作や報道準備を行うことが多いので、メディア関係者の業務や行動の流れを考えると「午前10時から11時」の配信がひとつの目安となります。

【送り先の媒体別】プレスリリースを配信するタイミング・時期

媒体別プレスリリースを配信するタイミング

プレスリリースを送るタイミングを検討するには、記者の行動の他に、媒体の種類も考慮する必要があります。

媒体の種類によってコンテンツを作るスケジュールが異なるため、媒体によってプレスリリースを送るべきタイミングや時期が変わるのです。

次に、主なプレスリリース配信先の紙媒体・テレビ・Webメディアへの適切な配信のタイミングをご紹介します。

新聞の場合

新聞社にプレスリリースを配信するタイミング

まずは新聞社へのプレスリリースを配信するタイミングについて紹介します。

新聞といっても、毎日発行される日刊紙、1週間に一度の週刊紙、月に一度の月刊紙、3ヵ月に一度の季刊紙など種類はさまざまです。それぞれに応じたタイミングでプレスリリースを配信しましょう。

日刊紙であれば急遽入ってきたニュースを即日記事にすることもあるので、1週間前から前日までのオンタイムでの配信が可能です。

週刊紙であれば、企画提出の締め切りの曜日を記者にあらかじめヒアリングしておき、それに間に合うように逆算してプレスリリースを配信します。

月刊紙の場合は、企画会議よりも前に配信する必要があるので、約2ヵ月前を目安にするとよいでしょう。

季刊紙の場合はさらにスパンが長くなるため、2ヵ月~半年以上前から情報提供しておく必要があります。

また毎日発行される日刊紙であっても、取り扱う枠によって情報提供のタイミングは異なります。たとえば経済面や社会面、地域面などで扱われるストレートニュースであれば鮮度が重要なのでタイムリーにプレスリリースを配信すればOKですが、特集面や社長インタビューコーナーなどへの掲載を目標としている場合は、即時性は求められないこともあるため、出せるタイミングで情報提供をすればよい場合もあります。

新聞への掲載を目指す場合は、新聞の種類と枠を検討したうえで、コミュニケーションを取るように心がけましょう。

テレビの場合

テレビにプレスリリースを送る場合は、番組の内容によって大きく異なります。企画として取り上げてもらうことを狙いたい場合には「放映当日から2ヵ月前」がひとつの目安となります。また生放送のニュース番組であれば、反対に速報性が重要になるので、番組のオンエア6時間から7時間前がよいでしょう。

速報性よりも「話題性の強さ」でテレビ番組での放映を狙うのであれば、企画のスケジュールが組まれる2ヵ月ほど前には検討テーブルの上に自社のプレスリリースが並べられる必要があります。番組や放送局によっても一概に言えない部分ではありますが、ターゲットメディアによって異なる最もよい時期を事前につかむことが大切です。

雑誌の場合

雑誌への掲載が目標の場合は、約2ヵ月前にプレスリリースを配信する必要があります。

雑誌の完成までに取材・執筆・編集など多くの工数があり時間がかかるためです。

月刊誌と週刊誌であれば約2ヵ月以上前に配信します。

専門誌の場合は約2ヵ月~半年前にはプレスリリースを配信します。雑誌編集部ではあらかじめ数ヵ月先まで企画や特集を決めてから取材することが多いため、早めにプレスリリースを送る必要があるのです。

ターゲットとなるメディアが情報収集を開始するタイミングに関しては、事前のリサーチが肝要です。あらかじめ編集者とリレーションを築き、ヒアリングしておくとよいでしょう。

Webメディアの場合

Webメディアの場合は数日前、もしくは最短で当日中でも記事にしてもらえる可能性があります。企業側の情報解禁からニュース記事として紹介されるまでのタイムラグが最も短いのがWebメディアの強みのひとつ。送る時間帯や時期にも特別な注意点はありません。特に親和性が高く、掲載を狙いたいメディアがある場合は、前もって個別の情報提供を行い調整を進めてみるのも有効な手段です。

Webメディアへの配信は個別に連絡をとる方法でも、一度に複数のメディアへ配信ができるプレスリリース配信サービスを活用する方法でも、どちらでも構いません。2つの方法を効果的に併用することも考えられますね。

記者クラブへの投げ込みの場合

記者クラブへの投げ込みを行う場合は、プレスリリースの内容次第で配信タイミングを見計らいましょう。

基本的に記者クラブには新聞社・テレビ局・通信社が属していることが多いです。どれも日常的に記事や情報を公開するメディアなのでタイムリーな情報提供が可能です。

イベント告知であれば1ヵ月~2週間前、業務提携や資金調達などのコーポレート的な動きであれば即時、イベントなどへの取材のお願いであれば1ヵ月以上前、といったように、プレスリリースの内容に応じて配信時期を逆算しましょう。

【内容別】プレスリリースを送るタイミング・時期

内容別プレスリリースを配信するタイミング

プレスリリースは、その内容によっても送るべきタイミングが変わります。つまり、プレスリリース配信のタイミングを一律のマニュアルのようにしてしまうと、遅すぎたり、反対に早すぎたりしてしまい、本来の情報価値が薄まってしまうこともあるのです。プレスリリースの内容によって、配信タイミングを変えるべきケースをご紹介します。

イベント・新規開店の場合:情報を小出しにしてアップデートしていく

イベント開催や店舗開店の場合は、開催日から逆算し、およそ2週間前には最初のプレスリリースを配信しましょう。

期間限定のイベントリリースを開催直前に出しても「気づいた時には終わっていた」となると、参加者にとっても主催の企業にとっても機会損失になってしまいます。

イベントや新規開店の情報は情報を小出しにし、少しずつ情報をアップデートしていくことで、日増しに生活者の関心を引き付けていく戦略があります。初回のプレスリリースは日程と概要のみでも、オープン記念企画や追加発表などを段階的に発信することで、期待感を高めることにもつながります。

プレスリリースを確認

グルメ系情報の場合:金曜の晩がおすすめ

プレスリリースの配信曜日として、一般的には平日のコアタイム(11時から15時)中がおすすめと紹介しましたが、実は内容によってはまったく別のタイミングのほうが興味を引きやすいこともあります。

たとえば飲食店のキャンペーンなどグルメ系のプレスリリースの場合は、金曜夕方~夜の配信がおすすめです。1週間が終わり、週末の過ごし方を探している人が多いことから、メディア関係者も生活者もビジネスタイムとは異なる情報を探しやすい傾向にあります。「この土日に行ってみよう」と来店や購入のきっかけになることもあるでしょう。

ここからいえることは、メディア関係者の行動パターンだけでなく、わたしたち「生活者の生活リズム」に合わせた配信も有効だということ。「届けたいメディア」だけでなく、「このプレスリリースを受け取って喜んでくれるのはどんな人だろう」と想像を広げ、配信タイミングを決定してみるのも、広報戦略の醍醐味だといえます。

新製品情報の場合:タイムリーに1週間前~前日

新製品の情報はタイムリーに1週間前~前日に配信しましょう。

プレスリリースの準備自体は新製品の開発と平行して進めておき、いつでも配信できるようにしておきます。

新製品情報の発表の場合、製品の目新しさが強みであり、取りあげるメディアにとってのうまみとなるため、基本的には発売直前の時期にプレスリリースを配信するのがベストです。

キャンペーン情報の場合:2週間前〜前日

キャンペーン情報の場合は、2週間前〜前日に配信することがおすすめです。

近年では、事前にリサーチをして購入を判断する人が増えています。キャンペーン時に購入につなげるためにも、早めに情報を出しておき、生活者に検討してもらう時間を作るのも一案です。

業績報告:即日公開

売上や販売数などの業績報告のプレスリリースは、即日公開が基本です。

情報が古くなってしまっては意味がないので、まとまり次第すぐに公開するようにしましょう。

メディア誘致が目的の場合:余裕を持って1ヵ月以上前

自社イベントや内覧会などの取材に来てもらいたい場合、つまりメディア誘致が目的のプレスリリースや案内状は、余裕を持って1ヵ月以上前に配信しましょう。

記者のスケジュールを事前に押さえておくためには1ヵ月程度の余裕が必要なためです。

最初のアプローチは約1ヵ月前に行いますが、その後1週間前や前日にもリマインドをすると効果的です。1ヵ月前の時点では予定が入っていても突然キャンセルとなり記者に空き時間ができることも。こまめに案内の連絡をすることで当日取材に来てもらえることもあるかもしれません。

どんなタイミングで記事にしてもらいたいのか逆算して配信しよう

プレスリリースを配信するタイミングを決める上での最大ポイントは「プレスリリースを届けるべきメディア」と「その情報を必要とする生活者の行動」について十分に想像を膨らませることです。それには特別なテクニックは必要なく、相手の立場に立ってみることに尽きます。いくつかの選択肢で迷ってしまう場合には、まずはメディアに取り上げてもらえることを第一に、メディア関係者の行動に合わせた配信タイミングで選んでみましょう。

プレスリリースの効果を高めるためには、さまざまなテクニックも必要となり、そのうちのひとつが配信のタイミングです。システマチックに配信することは簡単ですが、届く相手の気持ちになって大切に届けられるようになるといいですね。

プレスリリースの配信タイミングに関するQ&A

プレスリリースの配信タイミングはなぜ重要なのか?
プレスリリースはメディアに取り上げられることで効果を発揮します。記者が忙しいであろう曜日や時間帯をさけることで、目にとまる可能性が高まるでしょう。雑誌とWebでは、掲載までにかかる時間が違います。取り上げられたいメディアに合わせたタイミングで配信することが大切です。
プレスリリース配信に適した曜日・配信時間は?
火曜・水曜・木曜、10時~11時がおすすめです。月曜や金曜などの休日前後は、メディア記者に届く情報が多く、業務量も増えやすい傾向にあります。時間帯に関しては午前中に情報収集を行うケースが多いので、記者の行動の流れを考えると午前中が配信のタイミングといえるでしょう。
媒体によって適切な配信タイミングは変わるのか?
媒体ごとに異なります。新聞では日刊紙は1週間~当日、季刊誌では半年~2ヵ月前、テレビでは放送当日から約2ヵ月前です。雑誌は約2か月前、Webメディアは最短で当日、記者クラブは2週間前~1ヵ月前を目安にしましょう。
プレスリリースの内容による配信タイミングの違いは?
プレスリリースの内容によっても適切な配信タイミングがあります。業績報告であれば、即日公開が望ましく、イベントの開催や新規開店であれば、2週間前あたりから小出しにアップデートしていくのがおすすめです。メディア誘致ならば、余裕をもって1ヵ月以上前から配信しましょう。

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この記事のライター

ならきち

在宅ライター主婦。会社員時代は中古IT機器の専門商社で広報をしていました。取材対応をはじめとするメディアリレーション全般、プレスリリース執筆、危機管理対応、記者会見の企画・運営、自社ブログ記事の企画・執筆などを担当した経験を活かし、広報担当者の役に立つ記事を書きたいです。現在はわんぱくな息子に翻弄されながら在宅でライターの仕事をしています。

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