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プレスリリースの配信タイミングは?曜日・時間を戦略的に決定して効果を最大化させよう

毎日多くのプレスリリースが配信されている中、メディアに取り上げられる可能性を少しでも高めるためには、どのタイミングで配信するのがいのでしょうか。

本記事では、プレスリリース配信の効果を最大化する曜日や時間のタイミングを紹介。新聞やテレビ、Webメディアなど、媒体ごとの特色もお伝えします。プレスリリースを配信する際、適切なタイミングでメディア側にアプローチしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

プレスリリースの配信にはタイミングが重要 

プレスリリースは、メディアに取り上げられたり取材依頼が入ったりしてこそ、効果を最大化できます。広報PRの担当者にとっては、記者の目に留まる可能性を高めるため、適切な配信方法や配信タイミングを押さえていくことが肝心です。

記者やディレクター職は複数の現場を掛け持ちする多忙さで、限られた時間で大量のプレスリリースに目を通しています。相手が忙しい曜日や時間帯を避けて配信することが大切です。

送付先のメディアや企画に応じて、タイミングを変える必要もあります。例えば月刊誌に取り上げてもらいたい場合、企画の掲載日から逆算して、1~数ヵ月前からアプローチを始めます。一方で、Webメディアでは取材されたその日のうちに掲載されることもあるでしょう。

ここからは、配信に適切なタイミングや媒体ごとの特色を詳しく解説していきます。

プレスリリースを配信するおすすめの曜日・時間は?

プレスリリースを配信するおすすめの曜日・時間

プレスリリースは、いつ送るのが効果的なのでしょうか。ポイントは、メディア関係者の行動に合わせて送ることです。具体的におすすめの曜日と時間を紹介していきます。

おすすめの曜日は平日の「火曜・水曜・木曜」

プレスリリースを送る曜日としておすすめなのは、平日の中3日間「火曜・水曜・木曜」です。経済部やビジネス報道など、企業を取材する部署の記者は、取材先に合わせて暦通りに休むことが少なくありません。土日祝日のプレスリリースは、こうした担当の記者に見てもらえる確率が下がります。

また、月曜午前や金曜午後などの休日前後は記者のもとに届く情報量や業務量が多く、リリースチェックに割く時間が少なくなりがちです。

特別な曜日指定や日付指定がない場合は、「火曜・水曜・木曜」をプレスリリースの配信日に設定しましょう。忙しい曜日があらかじめわかっている場合は、なるべく外したほうが安心です。

「金曜」は避けるべき?目的によっては効果的

金曜のプレスリリース配信は避けたほうがよいとよく言われます。前述の通り、企業を取材する部署の記者の方に対しては、金曜の配信は避けたほうがよいでしょう。

一方、金曜日が有効とされることもあります。例えば、週末にかけて多く検索されることが見込まれており、新規情報として届けたい場合。また、類似サービスや競合他社の発表が予想され、あえて同じ日程での配信を避けたい場合も挙げられます。戦略的に配信タイミングをずらすことは有効ですが、問い合わせ対応ができる体制は整えておきましょう。

おすすめの配信時間は「10時~15時」

配信におすすめの時間帯は、企業のコアタイムに沿った10時~15時です。

記者は取材で一日中現場に出ていることもあり、夕方以降は朝刊や報道番組などの制作で忙しく、業務が落ち着くのは夜間になりがち。広報PR側のコアタイムも考慮し、互いにやり取りしやすい午前中から夕方前に配信したほうがよいでしょう。

【送り先の媒体別】プレスリリースを配信するタイミング

プレスリリースを配信するタイミング

プレスリリースを送るタイミングを検討する際には、媒体の種類を考慮する必要があります。理由は、媒体の種類によってコンテンツを作るスケジュールが異なるためです。

以下で、主なプレスリリース配信先である紙媒体・テレビ・Webメディアなどへの適切なタイミングをご紹介します。

新聞は発刊に合わせたタイミングで配信する

新聞社への配信タイミング

最初に、新聞社にプレスリリースを配信するタイミングについて紹介します。

毎日発行される日刊紙、1週間に一度の週刊紙、月に一度の月刊紙、3ヵ月に一度の季刊紙など、種類はさまざまです。それぞれに応じたタイミングでプレスリリースを配信しましょう。

日刊紙であれば急きょ入ったニュースを即日記事にすることもあるので、1週間前から前日までのオンタイムでの配信が可能です。

週刊紙であれば、企画提出の締め切りを記者にあらかじめヒアリングしておき、それに間に合うように逆算してプレスリリースを配信します。

月刊紙は、企画会議よりも前に配信する必要があるので、約2ヵ月前を目安にするとよいでしょう。

季刊紙の場合はさらにスパンが長くなるため、半年から2ヵ月前までには情報提供しておく必要があります。

また毎日発行される日刊紙であっても、取り扱う枠によって情報提供に適したタイミングは異なります。例えば経済面や社会面、地域面などで扱われるストレートニュースは真新しさが必要なので、タイムリーに配信すればOKです。

特集面やインタビューコーナーなどに掲載してほしい場合は、即時性は求められないこともあるため、出せるタイミングで情報提供をすればよいケースもあります。

新聞への掲載を目指す場合は、種類と企画の枠を検討したうえで、記者とコミュニケーションをとるように心掛けましょう。

テレビの場合はオンエアの時期が重要

テレビにプレスリリースを送る場合は、番組の内容によって適したタイミングが大きく異なります。企画として取り上げてもらいたい場合には放映当日の「2ヵ月前」がひとつの目安。対して、生放送のニュース番組は速報性が重要なので、番組のオンエアの6~7時間前がよいでしょう。

速報性よりも話題性でテレビ番組での放映を狙うのであれば、企画のスケジュールが組まれる2ヵ月ほど前には、自社のプレスリリースが会議や検討のテーブルに並べられる必要があります。番組や放送局によりますが、ターゲットとするメディアを定め、担当記者を通じて取り上げやすい時期を知ることが大切です。

Webメディアは最短当日の配信でもOK

Webメディアの場合は、数日前、最短なら当日の発表でも記事にしてもらえる可能性があります。企業側の情報解禁からニュース記事として紹介されるまでのタイムラグがもっとも短いのが、Webメディアならではの強みです。

プレスリリースを送る時間帯や時期にも特別な注意点はありません。親和性が高く、掲載を狙いたいメディアがある場合は、前もって個別の情報提供を行って調整を進めるのも有効な手段です。

記者クラブは媒体・案件内容を見極めて投げ込む

記者クラブへの投げ込みを行う場合は、あらゆる種類の媒体に、さまざまなタイミングで掲載される可能性があることを意識しましょう。

各官庁や財界・業界団体など多様なカテゴリーの現場に置かれている記者クラブ。新聞社・通信社・テレビ局などが属していることが多くあります。

いずれも日常的に発信するメディアなので、タイムリーな情報提供が可能です。ただ、記者クラブはあくまで現場に設置された「出先機関」。緊急性が低い企画については、本社に提案されるまでにタイムラグがあると考えてよいでしょう。

プレスリリースのタイミングは、イベント告知であれば1ヵ月から2週間前、業務提携や資金調達などコーポレート全体の動きであれば即時、というように、緊急性が高い案件かどうかでタイミングを考えましょう

記者クラブについては、以下の記事で紹介しています。

【配信内容別】プレスリリースを送るタイミング

内容別の配信タイミング

プレスリリースは、その内容によっても送るべきタイミングが変わります。例えば、緊急性の高い「ニュース」と「イベント告知」では、いつどのように配信するか、アプローチを変えることが大切。

遅すぎたり早すぎたりすると本来の情報価値が薄まってしまうこともあるので、注意しなければなりません。配信の方法は、個別連絡のほか、一度に多数のメディアに配信できるプレスリリース配信サービスを活用する方法もあります。

ここからは、ニュースの内容に応じたタイミングを紹介していきます。

イベントなどの場合:情報を小出しにしてアップデートしていく

イベントやキャンペーンの開催、新規店舗の開店などの場合は、開催日から逆算し、2週間前を目安に最初のプレスリリースを配信しましょう。

プレスリリースを開催直前に出して「気付いたときには終わっていた」となると、生活者にとっても主催した企業にとっても機会損失になってしまいます。

イベントや新規開店の情報は前もって発表し、可能であれば複数回に分けて配信しましょう。徐々にメディアや生活者の関心を引きつけていく効果を高めるためです。

初回のプレスリリースは日程と概要のみでも、次の発表でオープン記念企画や追加発表などを段階的に伝えると、期待感を高める効果にもつながります。イベントを取り上げるテレビ番組の放映前後にタイミングを合わせて発表し、概要を紹介するのも一計です。

グルメ情報の場合:週末、連休の直前もおすすめ

プレスリリースの配信は、火曜、水曜、木曜の10時~15時がおすすめですが、内容によっては、まったく別のタイミングのほうが興味を引きやすいケースもあります。

例えば飲食店のキャンペーンなどグルメ系のプレスリリースの場合は、金曜夕方から夜の配信がおすすめです。1週間が終わり、週末の過ごし方を考えている人が多いことから、メディア関係者、生活者ともにビジネスタイムとは異なる情報を探す傾向にあります。「この土日に行ってみよう」と来店や購入のきっかけににつなげることもできるでしょう。

グルメを中心に、週末に出かけたくなるレジャーやエンターテインメント系の内容を配信する際には、メディア関係者の行動パターンだけでなく、私たち「生活者」の暮らしのリズムにも着目します。特にBtoCの商品やサービスを展開する企業においては、メディア以外にも「このプレスリリースを受け取って喜ぶのはどんな人?」と想像を広げてタイミングを考えるのも大切です。

新製品情報の場合:タイムリーに1週間前~前日

新製品の情報はタイムリーに1週間前~前日に配信しましょう。プレスリリースの準備は新製品の開発と並行して進めておき、いつでも配信できるようにします。

新製品情報の発表の場合、メディアが注目するのは目新しさとタイミングのよさです。基本的には発売直前にプレスリリースを配信するのがベストです。

業績報告:即日が基本

売り上げや販売数などの業績報告のプレスリリースは、即日公開が基本です。

情報が古くなってしまっては意味がないので、まとまり次第すぐに公開するようにしましょう。

メディア誘致が目的の場合:余裕を持って1ヵ月以上前

自社イベントや内覧会などの取材に来てもらいたい場合、つまりメディア誘致が目的のプレスリリースや案内状は、余裕を持って1ヵ月以上前に配信しましょう。記者のスケジュールを事前に押さえておくためには、1ヵ月程度の余裕が必要なためです。

最初のアプローチは約1ヵ月前に行いますが、1週間前や前日にも同じ情報を繰り返し伝えると効果的です。記者の予定が直前に空いた場合など、足を運んでもらえるチャンスが生まれます。

どんなタイミングで記事にしてもらいたいのか逆算して配信しよう

プレスリリースを計画的に配信するときには、「どのメディアに」「どのように」取り上げられたいのかを考えましょう。記者とコミュニケーションをとりながら、掲載媒体、企画名まで絞り込んで計画を練るのがベターです。

特別なスキルよりも、メディアの立場や記者の行動についての情報を収集しつつ、スケジュールを逆算して想像を膨らませることが大切。想像力は、配信のタイミングだけでなく、メディア関係者や生活者に伝わりやすい内容のプレスリリースを作るときにも必要になってきます。

受け取る相手の気持ちになり、タイミングに気を配ったプレスリリースでメディアにアプローチしていきましょう。

プレスリリースの配信タイミングに関するQ&A

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