季節の変わり目は気温の変動などから体調も崩しやすく、風邪対策は必須。なかでもグッと冷え込む12月から3月にかけては例年ウイルス感染型のインフルエンザが流行します。
インフルエンザに向けた対策や予防グッズなどについては、PR TIMESでも11月頃から関連プレスリリースが配信されています。
今回PR TIMES MAGAZINEでは、2019年11月26日に配信された、萬祥株式会社さんのマスクに関する調査系プレスリリースをピックアップし、紐解いてみました。
◆萬祥株式会社さんのプレスリリースはこちら
【マスクシーズン到来!20代女性1,058人一斉調査】マスク=風邪対策?すっぴん隠し?おしゃれ対策?マスクに関するあれこれ調査してみました
製品の魅力を最大限に引き出す。萬祥株式会社の「インフルエンザ」プレスリリース事例
貿易業やオリジナル商品の企画販売などを展開する萬祥株式会社さんから、マスクに関する調査結果のプレスリリースです。
PR TIMESでは11月ごろからインフルエンザに関するプレスリリースの配信が増え、内容としては調査結果や予防・対策製品、関連グッズの紹介などが見られます。そうした中、調査結果をふまえた上で自社の製品の魅力を最大限に引き出している本プレスリリースを紐解いたところ、以下の3つのポイントが見えてきました。
- 情報価値を高める!調査背景の明確化
- 工夫されたグラフで結果を視覚的に伝える
- 製品の魅力を伝える固定概念にとらわれない素材作り
GOODポイント1:情報価値を高める!調査背景の明確化
まずプレスリリースの冒頭では、同社がなぜこのタイミングで調査を行ったのか、その理由が記されています。
冒頭で「インフルエンザを気にする季節がやってきた」と簡潔に時節性を述べた上で、赤色で囲った箇所では、すでに流行が始まっていることや翌年に向けて予防意識が高まっているという社会情勢を記載しています。この呼びかけで読み手に、本プレスリリースがインフルエンザに関する内容であることを明確に伝えています。
さらに調査対象となるマスクについては、黄色線部にあるように、予防策としてポピュラーであること、近年は平時でも着用している女性が増えたと説明されています。この箇所は、なぜインフルエンザ予防のなかでもマスクに着目したのかという調査の背景を伝えている箇所とも読み取れます。
情報とは、発信されるタイミングや社会情勢によって有益かどうかの価値が変動することも多々あるもの。
そのため、調査結果のプレスリリースでは、なぜ対象項目について調査したのか、なぜこの時期に調査したのかといった調査背景を明記することが大切です。そうすることで読み手に、「今だからこそ、この情報が有益である」という情報の価値を高められるでしょう。
GOODポイント2:工夫されたグラフで結果を視覚的に伝える
調査系プレスリリースでは、結果をわかりやすく伝えるためのグラフ画像が必須です。本プレスリリースではグラフの一つひとつにさまざまな工夫が施されていました。
まず、調査内容のイメージが湧きやすいよう、調査対象となる女性の写真を挿入する、関連する質問項目は並べて見せるなどの工夫が見られます。また、グラフの色味についても同系色でまとめながらもメリハリのついたデザインとなっています。
情報量が多くなりがちな調査結果は、読み手がテキストではなくグラフで視覚的に内容を把握することも多いため、ビジュアルの力でわかりやすい伝え方を意識されている点はGOODポイントです。
さらに、それぞれのグラフ画像に調査概要やコーポレートロゴが合わせて記載されている点も注目すべきポイントです。
例えば調査結果がメディアで取り上げられる際には、すべての結果が使われるわけではなく、最も企画と親和性の高い設問のみ取り上げられるなど、プレスリリースの画像素材のうちどれか1つだけが掲載されるといったケースが多々あります。こうした場合でも全てのグラフに概要やロゴが入っていれば、どのような切り取り方でも情報が漏れなく伝わります。
調査結果や画像を使用する際には引用元を記載してもらう、といった条件を決めておくことも可能ですが、あらかじめ画像内に必要情報を盛り込んでおくのも有効な手法ですね。
GOODポイント3:製品の魅力を伝える固定概念にとらわれない素材作り
プレスリリースの結びには同社から販売される立体マスクの新商品情報がまとめられています。この商品は、調査結果の世論を反映したファッション性に考慮したデザインになっているのが特徴です。
ファッション雑誌に掲載されているかのようなスタイリッシュな画像素材で、新商品のアピールポイントがより伝わるようになっています。
インフルエンザ予防アイテムと聞くとファッション性とは無縁なように感じますが、調査結果から浮かび上がった生活者の声とマッチしている製品の特性は積極的にアピールしたいもの。固定概念にとらわれず、「製品の特徴をより伝える」ための工夫は、どんなときでも意識しておけると良いでしょう。
伝え方の工夫次第で情報が”旬”なものに
今回は、なぜこのタイミングでこの項目に関する調査を行ったのかという背景を丁寧に伝えることによって、読み手にとって情報が”旬”なものとなり、新商品の発売にも納得感を増すような工夫が凝らされたプレスリリースをご紹介しました。ビジュアルにこだわったグラフ画像や、アイテムの魅力を最大限に引き出した素材作りも参考ポイントでした。
今年はコロナ禍によってマスク着用が定着したことによってインフルエンザの予防にもつながっているとも言われていますが、新型コロナウイルスの感染を防ぐためにもより徹底した予防対策に関する情報のニーズが高まるでしょう。
マスク以外にも様々な予防や対策が考えられますが、調査を行う経緯や背景、そして自社の製品の魅力の引き出し方などを是非参考にしてみてください。
<編集/平 理沙子>
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