クスッと笑えるユーモアが一級品!4月に使える「エイプリルフール」プレスリリース事例

4月1日はウソをつくことが許されるエイプリルフールとして認知されており、様々な企業から遊び心のある情報が発信される一日。4月1日に向けて新商品・サービスの展開や、新たな企画の開始など各社の情報発信が盛んになり、様々なプレスリリースが注目を集めます。

今回は、実際に配信された思わずクスッと笑ってしまうような遊び心のあるプレスリリースを、PR TIMES MAGAZINE編集部がピックアップ!2019年4月1日に配信された、株式会社チャンピオンカレーさんのプレスリリースを紐解いていきます。

◆株式会社チャンピオンカレーさんのプレスリリースはこちら
創業から60年を控えたタイミングでの新事実発覚、チャンピオンカレーはハヤシライス専門店へと業態転換します。

読み手に楽しんでもらえる企画を!遊び心のある株式会社チャンピオンカレーのプレスリリース事例

1961年創業の株式会社チャンピオンカレーさん。北陸地方で熱狂的な支持を集めるカレー専門店「カレーのチャンピオン」「チャンピオンカレー」を運営中。旗艦店では最大1日約2,000名もの集客実績があり、地域に愛され続けるお店です。レトルトやチルドパックなどの販売も手掛けており、創業から50年以上受け継いできた味を全国どこでも楽しめます。

そんなチャンピオンカレーさんが4月1日に配信したプレスリリースは、カレーを愛し地域に愛された「カレーのチャンピオン」が、なんと「ハヤシライスのチャンピオン」に変身!?というもの。

嘘であってほしいけれど、本当かもしれない…。自社の存在意義を根底から覆す内容でありながら、「意外とあるのかも…」などとファンの間でも様々な憶測が飛び交い、TwitterなどのSNSでも多くの反響がありました。

このプレスリリースの人気の理由を紐解いてみたところ、

  • 驚きと洒落の効いた親近感のあるウソ
  • 作りこまれた素材
  • 企業アピールも叶える

の3つのポイントが見えてきました。

GOODポイント1:驚きと洒落の効いた親近感のあるウソ

カレーライスとハヤシライスは似て非なるもの。ときにはカレーライス派VSハヤシライス派と論争が巻き起こることもある、いわばライバルのような存在です。創業50年以上受け継ぎ、守り抜いてきたカレーはどこに行ってしまうのか。お店のことを知らない読み手にとっても“一大事”であることがうかがえる「創業から60年を控えたタイミングでの新事実発覚」というタイトルも注意を引きます。

また、素材の一点一点が暖色で落ち着きのある色合いにまとめられており、優しく美味しいハヤシライスを想起させます。カレーライスやハヤシライスという身近な商材を使い、誰も傷つけることのないユーモア溢れる企画からは、長年愛されてきた企業であることが感じられますね。

単に注目を集めたい企画なのか、読み手に楽しんでもらいたい企画なのか、その差は細部に宿ります。企画者の想いが感じ取れるようなプレスリリース上の表現も参考になりますね。

GOODポイント2:作りこまれた素材とSNS限定の告白

50年以上の歴史を超えた新事実発覚というテーマに合わせ、イメージ画像はセピア風のどこか懐かしさの感じられる作り。またオリジナルキャラクターやブランドロゴの新バージョンまで紹介されるなど、「現実なのではないか…」と錯覚するほど徹底されています。

さらにプレスリリース内に画像で登場している創業者役には、実際のお孫さんが起用されていたことが公式Twitterで明かされています。「まさか!そうだったの?」と思わずシェアしたくなる情報は、プレスリリースにはあえて記載せずにSNSで告白。プレスリリースを見ていない生活者もこのSNS投稿を目にし、どんなプレスリリースなんだろう、と興味を持った人がいたのではないでしょうか。

ドラマ仕立ての企画で再現画像を用意する徹底した作り込みがありながらも、出演者に実際の身内を起用するというアットホームな雰囲気は、地元に長く愛されているお店そのものを投影したかのようです。

GOODポイント3:企業アピールも叶える

お店が提供するカツカレーのスタイルは「金沢カレー」の呼称で長く愛されてきたが、ジャンル黎明期については不明点も多いよう。謎に包まれた「金沢カレー」の成立経緯を改めて調査し、把握した事実をまとめたコンテンツ「金沢カレーの歴史」が、企業の公式サイトにて2018年3月に発表されました。前年に作成されたこのコンテンツを絡めてエイプリルフールネタは仕込まれているのです。

この「金沢カレーの歴史」もとてもクオリティが高く、「カツカレー」だけでなく企業の奥深い歴史が感じられるものになっています。今回のエイプリルフールを関連付けることによって既存コンテンツも再びフィーチャーされ、「ウソ」のネタだけでなく企業アピールにも繋がっていますね。

さらに本店ではエイプリルフールに絡めたシークレット企画を実施するかも、という意味深長な予告をすることによって、当企画を楽しむだけでなく実際に店舗に出向いてみよう、という販促効果も狙えます。Twitterでもプレスリリースのシェアだけでなく、実際に来店した投稿も多く見かけ、SNSとの親和性も高い企画だったと言えそうですね。

4月1日だからこそできる発信を

株式会社チャンピオンカレーさんのプレスリリースは、ウソの匙加減や素材の作り込み、自社らしさの反映などあらゆる点で参考になる事例ではないでしょうか。

昨今のネット社会においてエイプリルフールに「ウソ」を付くことを敬遠する風潮もありますが、4月1日だからこそ時に人を幸せにしたり元気にさせる情報発信ができるのではないでしょうか。この日1日しかない特別なムードを、広報PRでは、ぜひ押さえておきたいですね。

また4月1日に発信する情報を「ウソ」で終わらせるのではなく、遠い未来に描く「夢」や「希望」に繋げられたら素敵ですよね。PR TIMESでは2020年4月1日から企業・団体・個人のうちに秘められた「夢」を発信するプロジェクト「April Dream」をスタートすることになりました。今年のエイプリルフールは「ウソ」ではなく「夢」を発信してみてはいかがですか。プロジェクトに込められた想いもぜひ読んでみてください。

<編集/鈴木 碩子・岡 陽香>

この記事のライター

大森 美野

大森 美野

2015年にPR TIMES入社。主にPR活動レポート作成をしていましたが、もっとお客様の声が聞きたくて2019年よりカスタマーリレーションズ本部に異動。情報を欲していた広報担当時代を思い出しながら、PR TIMES MAGAZINEではたくさんのアレコレを届けていきたいと思います。石橋は叩きすぎて壊すタイプ。でもたまにスキップで渡っちゃいます。

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