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社内イベントの企画例100選!成功させる運営の5つのポイントと実施ステップを解説

社内イベントの企画例100選!成功させる運営の5つのポイントと実施ステップを解説

社員同士の交流を深めたり、経営理念を浸透させたりする施策として、社内イベントを実施する企業も多いもの。テレワークなどニューノーマルな働き方が浸透してきている今後は、社内イベントの重要性はますます高まっていくでしょう。

オフライン・オンライン問わず、社内イベントを成功に導くには準備と目的設定が大きな鍵となります。本記事では、企画アイデア例を定番のものから面白い・ユニークなものまで100の例を紹介。そのほか、社内イベントを成功させる5つのポイントと実施するまでの6つのステップをご紹介します。

目次
  1. 社内イベントとは?基本の意味や目的を解説

  2. 【目的別】社内イベントの企画アイデア例100選

  3. 社内イベントに準備する景品はどうする?

  4. 社内イベントを実施するまでの6つのステップ

  5. 広報が社内イベントを成功させる5つのポイント

  6. 社内イベントの振り返りと効果測定のやり方

  7. 社内イベントに関するQ&A

  8. 社内イベントの成功は参加率ではなく目的が達成できたかどうかで判断しよう

社内イベントとは?基本の意味や目的を解説

社内イベントとは、企業が社員同士の交流促進や組織文化づくり、理念浸透、教育・研修などを目的として実施する社内向け施策の総称であり、単なる娯楽ではなく戦略的社内施策であり、「経営課題を解決するための手段」として位置づけられています。

働き方が多様化し、対面コミュニケーションの機会が減る中、社内イベントは社員同士の関係性を強化し、組織としての一体感を再構築する重要な役割を担います。特に、業務では接点の少ない社員同士の交流促進、企業の歴史や理念への理解を深める理念浸透施策、社員の成長を促す教育施策など、目的に応じて選べる幅が広い点が特徴です。

懇親会、表彰式、周年イベント、全社総会、ワークショップ、オンライン企画など形式は多岐にわたり、企業の目的に合わせて柔軟に設計できる点が特徴です。イベントの質が企業文化や心理的安全性にも影響するため、近年では戦略的に企画・運営する企業が増えています。

社員の一体感

【目的別】社内イベントの企画アイデア例100選

社内イベントは、一度行うだけでも効果が見込めることもありますが、継続して行うことで少しずつ目的に近付くことができます。まず目的を決め、目的ごとに手段として適切な企画アイデアをできるだけ多く書き出してみるのも良いでしょう。

次に、企画の参考となる100のアイデアを定番のものから面白い・ユニークなものまでご紹介します。

社員同士の交流促進のためのイベント

交流促進のためのイベントには、部署を横断して楽しめるゲームやスポーツ、季節のイベントなどが挙げられます。普段関わりのない社員同士が話す機会が自然と生まれ、イベントそのものも楽しめる内容であると良いでしょう。

  1. シャッフルランチ
  2. 誕生日会
  3. 日帰り旅行
  4. 社員旅行
  5. バーベキュー
  6. バスツアー
  7. お花見
  8. 社内での夏祭り
  9. 屋形船貸し切り
  10. 社内で夏祭り
  11. お花見
  12. キャンプ
  13. グランピング
  14. ハロウィーンパーティー
  15. クリスマスパーティー
  16. 新年会・忘年会
  17. 運動会
  18. アスレチック体験
  19. 野球大会
  20. ボウリング大会
  21. フットサル大会
  22. 釣り大会
  23. ダンス大会
  24. キャンプ
  25. グランピング
  26. 駅伝
  27. 脱出ゲーム
  28. サバイバルゲーム
  29. スポーツ観戦
  30. 社内ヨガ
  31. 登山
  32. クイズ大会
  33. 駅伝
  34. アート・クラフト系のワークショップ
  35. アート鑑賞会
  36. お絵かきコンテスト
  37. おすすめの本を持ち寄るビブリオバトル
  38. ギネス記録に挑戦
  39. マシュマロチャレンジ
  40. ペーパータワー
  41. ピンポン玉リレー
  42. カードゲーム
  43. 謎解きイベント
  44. ジェスチャーゲーム
  45. 水平思考ゲーム
  46. コンセンサスゲーム
  47. インサイダーゲーム
  48. ロゲイニング
  49. ワードウルフ
  50. e-sports運動会
  51. 防災運動会
  52. 社内ケータリング
  53. 社内バー
  54. カレーパーティー
  55. 餃子パーティー
  56. 寿司パーティー
  57. ピザパーティー
  58. ホテルビュッフェ
  59. Tシャツデー

理念浸透が期待できるイベント

経営理念の理解を深めるイベントは定期的に開催したいところです。なぜこの会社が作られたのか、社会に対して何を還元することを目的としているのかなど、背景を伝えて理解を深めてもらえるようなイベント内容を意識しましょう。

  1. 周年記念グッズ制作の企画コンペ
  2. 周年記念動画の社内制作
  3. 社史振り返りワークショップ
  4. タウンホールミーティング
  5. ボランティア活動:植樹・植林
  6. ボランティア活動:小中学校への出前授業・ワークショップ
  7. 企業理念を基にした作品制作・講評会
  8. 社員総会
  9. 読書会

社員のモチベーションアップが期待できるイベント

モチベーションアップを図るイベントは、日常業務を振り返って考えられるような内容がおすすめです。凝り固まってしまった頭をリセットするために、体を動かしてリフレッシュできるラジオ体操などもモチベーションアップにつながるでしょう。

  1. ラジオ体操
  2. 朝食会
  3. 朝ヨガ
  4. 初詣
  5. 書き初め大会
  6. ファミリーデー
  7. 子どもの職場体験
  8. 中途入社式
  9. 他社と合同合宿
  10. 全社員参加型の会議
  11. 新規事業の社内コンペ
  12. 社内の新制度の社内コンペ
  13. 社内ハッカソン
  14. 社員による講演会
  15. 全社を巻き込んだ新人研修
  16. 1日部署交換
  17. ウォーキングミーティング
  18. 一斉ワーケーション
  19. 事業に関連した作品の鑑賞会
  20. 研修・視察を兼ねた海外旅行
  21. マインドフルネス講座
  22. 哲学カフェ
  23. 自分史づくり

オンラインでも開催できる社内イベント

リモートワークが進む中、今後ますます重要になっていくのがオンラインでの社内イベントです。オフラインでのイベントの多くはオンラインでも開催可能ですが、本当にオンラインでやるべき内容なのかということについては、企画前に一考する必要があるでしょう。オンラインならではの特性を活かした企画を考えることで、より効果的で魅力的なイベントが実現します。

  1. オンライン飲み会・懇親会
  2. オンライン合宿
  3. もくもく会
  4. オンライン人狼ゲーム
  5. オンライン運動会
  6. オンライン焚火
  7. オンライン演奏会
  8. 1日バーチャルオフィス体験
  9. バーチャル世界一周旅行

オンラインでの飲み会や懇親会をする際には、参加者自身で好きなドリンクやフードを準備することが一般的ですが、一体感を高めるためにも会社が用意して各メンバーの自宅に配送することもおすすめです。

学びと成長を促す研修・ワークショップ型イベントアイデア

研修・ワークショップ型の社内イベントは、社員の学びを促進し、個々のスキル向上だけでなく組織全体の知識レベルを底上げする効果があります。専門講師を招いた実践型トレーニング、社員同士が業務知見を共有するライトニングトーク、課題解決ワークショップ、DXやデータリテラシー研修など、目的に応じたテーマ設定がポイントです。特に、業務の振り返りや他部署視点を取り入れたグループディスカッションは思考の幅を広げ、部門横断の協働力向上にもつながります。また、成果物が目に見えるタイプのワークショップは参加者の満足度が高く、学びと社内活性化の両方を実現できる実施価値の高いイベントです。

101. 他部署を理解する「部署紹介LT会」
102. マインドマップで振り返る1年の棚卸しセッション
103. 社内本棚プロジェクト+読書ディスカッション
104. 成果物をつくる制作ワーク(動画/記事/作品制作など)
105. 社内講師によるライトニングトーク大会
106. 生成AI活用トレーニング・プロンプトワークショップ
107. 新規事業アイデア創発ワークショップ

社内イベントに準備する景品はどうする?

景品はイベントの目的別に予算や内容を変えて用意すると、メリハリがつきます。

例えば、交流活性化を目的とするイベントの場合は、参加して良かったと思われるような景品が良いでしょう。旅館の宿泊券、旅行券、自由に使えるAmazonギフト券も良いですね。

モチベーションアップや経営理念の浸透を目的とするイベントの場合は、仕事につながるような景品がおすすめです。スーツの仕立て券や、Kindle端末など勉強がはかどる機器、セミオーダー可能な景品が自由に選べるなどが挙げられます。

今後はオンラインイベントの開催頻度も多くなるので、目録から選べるタイプの景品も準備できるよう下調べしておく必要があります。

社内イベントを実施するまでの6つのステップ

次に、社内イベントを実施するまでの流れについて確認しておきましょう。

STEP1.社内イベント開催の目的を決める

1つ目のステップは、社内イベント開催の目的を決めることです。

社内イベントを開催する目的は何なのか、そもそも目的に対して社内イベントの開催が手段として適切なのかなどはまず考えたいポイントです。数値で管理できる定量的な目標と定性的な目標、2つの軸でイベント開催における目標を決めておくとその後のイベント内容のバランスが取りやすくなるでしょう。

企業によってはイベント運営メンバーを集めてから目的を決める場合もありますが、何も決まっていない状態で声を掛けるより、目的が定まっている状態で声を掛けたほうが、アサインされたメンバーも承諾の可否が出しやすいです。

STEP2.イベント運営メンバーをアサインする

2つ目のステップは、イベント運営メンバーをアサインすることです。

STEP1で決めた目的を一緒にかなえられそうなメンバーを運営メンバーとしてアサインします。アサインするときのポイントは、目的達成に対しての熱意や情熱を率直に伝えることです。

社内イベントは通常、定期的に開催されるものです。一度の開催のために、打ち合わせ、リサーチ、準備、当日の運営と、必然的に社内イベント開催のために割く時間が増えます。その中でなぜやるのか、なぜあなたに声を掛けているのかを理解してもらったうえで、運営メンバーとして参加してもらえるよう声掛けをすることが大切です。

STEP3.日時を決める

3つ目のステップは、イベント開催の日時を決めることです。

運営メンバーが参加可能で、かつ社員にとっても参加しやすい日時を設定しましょう。このときに、開催の頻度やイベントの開催時間をどうするかなども決めておきたいところです。繁忙期での開催は避けるようにしましょう。

STEP4.企画を決める

4つ目のステップで、企画を決めます。

STEP1で決めた目的を達成するための手段として適切な企画を検討します。例えば、部署内でのコミュニケーションを活発にする目的を達成するとしたら、部署内で働く人にフォーカスできるような企画を立てると良いでしょう。

そのほか、モチベーションアップ、理念の浸透、部署間でのコミュニケーションの活性化などの目的によって、適切な企画は異なります。おもしろそうと思える企画でも、目的を達成できるかどうかの視点は常に忘れないよう心がけてください

STEP5.担当を割り振って準備を進める

5つ目のステップは、担当を割り振って準備を進めることです。

企画会議で実施する企画と日時が決まったら、後は担当を割り振って各自で準備を進められるようにします。会場の確保、招待客と参加者の管理、企画に必要なものの手配、飲食物の手配、当日のプログラム作成、進行役など、仕事はできるだけ細かく、一人ひとりの負担が大きくならないよう割り振ります。

会議は進捗報告や相談事、当日の流れの確認をする時間にして、日々のちょっとした相談事、報告は社内チャットやチェックリストで管理できると良いでしょう。

STEP6.開催後の報告書の作成

6つ目のステップは、開催後の報告書の作成です。

次回以降に活かせるよう、開催後の報告書の作成は欠かせません。割り振られた担当業務の面と、開催当日の振り返りを各自で作成することで、改善点の取りこぼしがなくなります。

それに合わせてイベント開催後に社内アンケートを実施することで、参加者からの率直な意見を今後の運営に活かすことができます。

広報が社内イベントを成功させる5つのポイント

最後に、社内イベントを成功させる5つのポイントを紹介します。イベントをさらに質の高いものにするために重要なポイントを押さえ、イベントを成功させましょう。

ポイント

ポイント1.目標を階層化する

社内イベントを成功させる1つ目のポイントは、目標を階層化することです。

社内イベントを行う目的は、社員のモチベーションアップや交流促進、経営理念の浸透にあります。それは最終的な目的であるため、まずはそこに至るまでに必要なステップを階層で考え、下位目標を設定しましょう。要は、理想と最低限の目標を二重に設定するイメージです。

達成すべき目的と、次の目標までの手段をセットで考えることで、目的と手段を混同する事態を避けることができます。

ポイント2.イベント担当者の選出

社内イベントを成功させる2つ目のポイントは、イベント担当者の選出です。

社内イベントを行う際の最初の関門は、参加者を増やすことです。そのためには、誰がイベントを企画しているのかが重要なポイントとなります。多くの部署や社員と関わりのある社員を選出することで、参加にはつながらなくてもイベントに興味を持ってもらいやすくなります。

逆にもっとも避けたいのは、仲が良いからという理由でのメンバー選出です。イベントの企画・運営では、チーム内のコミュニケーションが円滑であることはもちろん大切ですが、運営側に仲が良い人ばかりを集めてしまうと、逆にイベント参加率が下がってしまう恐れがあります。

参加してもらいたい社員たちが、イベントに参加するハードルを下げるため、さまざまなコミュニティからメンバーを選出するように心がけましょう。

ポイント3.運営マニュアルやプログラムを作成する

社内イベントを成功させる3つ目のポイントは、運営マニュアルや当日のプログラムの作成です。

参加者の満足度を高めるため、イベントをスムーズに進行するよう準備しましょう。当日のプログラムを用意して参加者に共有し、プログラムに沿った当日の流れも一度確認しておきます。

運営マニュアルでは、想定しうるトラブルの対処方法を記載したものを運営メンバーに共有します。ゲーム、司会、進行管理など担当を割り振っておくことで、トラブル発生時に情報伝達で混乱してしまうことを防ぐことができます。

マニュアルは一度作成しておくと、次回以降のイベント時にも活用できるのでナレッジとしてためていきましょう。

ポイント4.社員が参加したくなるイベントを企画する

社内イベントを成功させる4つ目のポイントは、社員が参加したくなるイベントを企画することです。そのためには、参加したいと思われるイベントの要素と、過去に実施した際に反応が良かったイベントの共通点を洗い出す必要があります。

すでに案として挙がっている企画に対して、率直に参加したくなるかどうかを聞いたり、どんな内容だったら参加したくなるのかを何名かの社員に聞いてみるのも良いでしょう。

過去に参加した社内外のイベントで、満足度が高かったイベントの内容を参考程度に聞くのも良いですね。

また、社員が気軽に参加できる社内イベントにするためには、無理なく実行できる運営体制の整備が欠かせません。イベントの目的や規模に応じて、役割分担や進行管理を明確にし、誰が何を担当するのかを事前に整理しておくことが重要です。

また、業務の合間に参加できる時間帯や場所を選定することで、社員の心理的・物理的なハードルを下げられます。オンライン開催の場合は、接続トラブルが起きないように事前の動作確認やマニュアル配布などの準備も効果的です。

ポイント5.イベント参加可否の案内を複数回に分ける

社内イベントを成功させる5つ目のポイントは、イベント参加可否の案内を複数回に分けて送ることです。

イベント開催のお知らせは、一度ではなく数回に分けて送ることで参加率が高くなります。各社員のスケジュールや当日の飲食物の発注、景品の用意などの問題もあるので、遅くともこの日には参加者数を確定したい、という日を出し逆算してイベント参加可否の連絡を複数回設定します。

その際、文言を変えて送るのもポイントです。2回目、3回目の連絡のときにはイベントの内容を少し明かしてみたり、今からでも参加歓迎であることが伝わる内容であると、社員も参加しやすくなるでしょう。

社内イベントの振り返りと効果測定のやり方

社内イベントを継続的な組織施策として機能させるには、開催後の振り返りと効果測定が欠かせません。参加率だけで判断すると表面的な成功にとどまってしまい、改善すべき課題や本来得られる効果を見落としてしまう可能性があります。

そのため、イベントの目的と紐づいた指標を確認し、社員の行動変化や組織への波及効果などを総合的に評価する視点が重要です。さらに、定量・定性の両面から得られたデータを分析し、次回のイベント設計に生かすことで、運営手法の再現性が高まり、社内イベントが組織文化として定着していきます。

参加率だけに頼らない評価指標(満足度・エンゲージメント・行動変化)

社内イベントの効果測定では、単純な参加率だけで成果を判断すると、本質的な改善点を見逃してしまいます。重要なのは、参加者が「参加してよかった」と感じた度合い、心理的安全性の向上、部署間の関係性変化など、イベントがもたらした組織的な効果を多角的に評価することです。

たとえば、満足度スコアや自由記述コメントの傾向、イベント後の協働頻度や業務上のコミュニケーション量の変化など、行動に表れる変化は価値の高い指標です。また、理念への共感度やエンゲージメントの向上など、短期では見えにくい効果も追跡することで、イベントが中長期の組織づくりに寄与しているかを判断できます。

アンケート設計と定量・定性コメントの読み解き方

効果的な振り返りには、イベント後アンケートの設計が大きく関わります。

定量評価では「満足度」「理解度」「参加前後の気持ち」などを数値化することで施策全体の傾向をつかみ、自由記述による定性コメントは、改善に直結する具体的な気づきを得やすい点が特徴です。回答の中から頻出するキーワードや感情表現を抽出し、ポジティブ・ネガティブの両面を整理することで、次回の企画改善ポイントが明確になります。

また、回答者の部署や参加形式(オンライン/オフライン)による違いを分析することで、細かなニーズの差異も把握しやすくなります。

次回イベントに活かすナレッジの蓄積と社内共有

社内イベントの質を向上させるには、毎回の知見をナレッジとして蓄積し、社内で共有する仕組みが欠かせません。成功した点や改善点、運営体制で機能した工夫などを文書化することで、担当者が変わっても再現性高くイベントを実施できます。

特に、スケジュール表・予算管理・担当タスク一覧・当日の段取りなどはテンプレート化し、次回以降の準備工数を削減できる形にまとめると効果的です。さらに、振り返りレポートを経営層にも共有することで、社内イベントの価値や投資対効果を明確に示し、組織施策として継続しやすい環境を整えられます。

社内イベントに関するQ&A

社内イベントを企画・運営する際には、多くの企業で共通する実務的な悩みが発生します。最後に、予算設定から開催時間、マンネリ化対策、経営層への報告方法など、担当者が特につまずきやすいポイントをQ&A形式で解説します。

FAQ

Q1.社内イベントの予算はどのくらいが目安?

社内イベントの予算は目的や規模によって大きく異なりますが、一般的には「交流促進イベント」で1人あたり3,000〜8,000円程度、「表彰式・周年イベント」などの大型企画では1人あたり1万〜3万円程度が目安です。

オンライン開催の場合は会場費が不要になるため比較的コストを抑えやすい一方、配信用機材や参加キットの配送費など、新たな費用が発生するケースもあります。

重要なのは金額そのものより、目的に対して妥当な投資になっているかどうかを経営とすり合わせることです。費用対効果を示すため、満足度や理念浸透などの成果も併せて報告できる仕組みを整えておくと説得力が高まります。

Q2.勤務時間内と時間外、どちらで実施するべき?

勤務時間内・時間外のどちらで実施するかは、目的と社員の働き方を踏まえて判断する必要があります。理念浸透・研修・オリエンテーションなど業務性の高いイベントは勤務時間内が望ましく、参加しやすさと公平性の確保につながります。

一方で、懇親会や季節イベントなどは時間外のほうが集中して楽しめるケースもありますが、任意参加であることの明確化が不可欠です。最近では、家庭事情や働き方が多様化しているため、昼休みの活用や「勤務時間内の一部をイベントに充てる」ハイブリッド方式も増えています。社員の心理的・物理的負担を最小限にしつつ参加しやすい時間設定が理想です。

Q3.テレワーク中心の組織でも効果的な社内イベントは実施できる?

テレワーク中心の組織でも、オンラインの特性を活かした社内イベントは十分に効果を発揮します。共通体験をつくるオンラインワークショップ、画面越しでも距離を縮めやすい雑談セッション、業務に直結するナレッジ共有会などは参加ハードルが低く、リモート社員の孤立防止にも役立ちます。

また、バーチャル空間を活用したイベントや、事前にキットを配送してリアルとオンラインを組み合わせる手法も人気です。ポイントは「何をすべきか」を明確にし、移動や物理的制約を超えた体験価値をつくることにあります。

Q4.小規模企業・スタートアップでも実施しやすい社内イベントは?

小規模組織では、低予算・少人数で実施できるシンプルなイベントが適しています。ランチ会、朝会や勉強会、1on1を組み合わせた交流施策、ペアワーク型のワークショップなどは準備工数も少なく負担が軽いため継続しやすい点がメリットです。

また、スタートアップでは変化が激しいため、理念のすり合わせやビジョン共有会をこまめに実施することで組織の一体感を保ちやすくなります。重要なのは規模ではなく、課題に合った企画かどうかです。

Q5.毎回マンネリ化してしまうとき、何から見直すべき?

マンネリ化の多くは「目的と企画が結びついていない」「参加者のニーズが変化している」など、設計段階のズレから起こります。まずはイベントの目的を再整理し、社員が求めている体験や課題を再確認することが重要です。そのうえで、形式・司会者・流れ・参加方法など、固定化している要素を一つずつ見直しましょう。

また、企画段階で社員の声を取り入れる「共創型」の設計にすることで、参加意欲も高まりマンネリ解消につながります。

Q6.社内イベントの効果を経営層にどう説明・報告すればよい?

経営層への報告では、定性的な感想だけでなく、目的に基づく「定量データ」と「行動変化」をセットで示すことが有効です。満足度スコア、部署横断のコミュニケーション量、理念理解度の変化、改善提案の増加など、行動に直結する指標をまとめると説得力が増します。

また、アンケートコメントや成功事例を抜粋して提示することで、イベントが組織に与えた影響が具体的に伝わります。次回につながる改善策や投資対効果の見込みも併せて報告すると、社内イベントが経営戦略として位置づけられやすくなります。

社内イベントの成功は参加率ではなく目的が達成できたかどうかで判断しよう

社内イベントを実施するにあたり、もっとも重要なのは最初に設定した目的が達成できたかどうかです。参加率を上げることはもちろん大切ですが、目的を達成するための手段であり、参加率100%を目指すことが社内イベント実施の目的ではありません。

そのためにはイベントを企画する前にゴールをきちんと定め、企画内容が手段として適切かどうかを一度考える必要があります。

テレワークなどニューノーマルな働き方が浸透し、社内で顔を合わすことが少なくなった今だからこそ、より重要となった社内コミュニケーション。本記事で紹介した、企画アイデア例100選、社内イベントを成功させる5つのポイントと実施するまでの6つのステップをぜひ参考にして、イベントの開催を検討してみてはいかがでしょうか。

イベント実施後には、イベントレポートを作成することで、不参加だったメンバーへの内容共有になるだけではなく、ブランディグや採用活動にも寄与します。イベントレポートについては、以下の記事をご参考ください。

<編集:PR TIMES MAGAZINE編集部>

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この記事のライター

佐藤 杏樹

佐藤 杏樹

フリーのライター・編集者。PR TIMESに新卒入社しメディア事業部にてコンテンツ編集者・SNS運用・イベントなど担当。現在も執筆業に携わりながら広報・PRの仕事もしています。広報実務を通して得た知見や実践しやすい広報ノウハウ、最初に知っておきたい広報の基礎など、みなさまに分かりやすくお伝えします。

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