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マスコミ業界に就職したい人が知っておきたい7つのこと

広報担当者であれば、普段マスコミ業界と仕事で深く関わることも多いのではないでしょうか。自社の情報を伝え、世間と関係構築を行う広報と、情報を広く世間に伝えるマスコミの仕事は実は業務内容も近いのです。

マスコミは、華やかで高収入というイメージもあり、就活人気が非常に高い業界です。高い倍率を乗り越えてマスコミ業界に就職するためには、各媒体ごとの特徴や求められている人物像をきちんと把握した上で、万全に対策をとる必要があります。

本記事では、マスコミ業界の特色と、就職するために必要な準備について紹介していきます。この記事を読んで、憧れのマスコミ業界の内定を勝ち取りましょう。

マスコミ業界とは?

「マスコミ」と一言でいっても、実際は様々な業界があります。就職の準備をする時には、まずどんな業界・企業があるのか知識を深めることがとても重要です。ここから、それぞれの業界ごとの特色や大手企業の一例をお伝えしていきます。

テレビ・広告・出版・新聞など種類は多い

大きく分けると、「テレビ」「広告」「出版」「新聞」の4つの業界に分けることができます。以下に、業界ごとの業務内容や特色を簡単に説明していきます。

マスコミ業界の種類を調べている

1.テレビ業界

マスコミというと一番先に思い浮かぶのがテレビ業界ではないでしょうか。職種もアナウンサーや報道記者、ディレクターなど様々です。有名人とも接点があり、華やかな印象がある一方、視聴率やスケジュールに左右され、体力的にも精神的にもハードな環境であるといえます。

2.広告業界

メディアと広告主を仲介して、マーケティング戦略や企画を立案するのが仕事です。職種は、クライアントから案件をいただく営業と、実際に広告を作り上げるプランナーの大きく2つに分類されます。クライアントのニーズを見極めて課題を解決することが必要なので、コミュニケーション能力や提案力など様々なスキルが求められます。

3.出版業界

主に雑誌や漫画、文学書など、紙媒体の出版を行っています。職種は企画や制作、印刷まで幅広くあります。大手出版社は年収が高い一方で、採用数は少なくかなり狭き門と言われています。昨今の本離れに対応するため、雑誌や書籍の電子ブック化、アプリなど、新しいスタイルへ変化しつつあります。

4.新聞業界

国内外のニュースを素早く購買者に届ける仕事です。職種は記者がメインで、そのほかにも企画や制作、営業などがあります。職業柄、海外に赴任して現地の情報を取材することも多いです。新聞は大きく分けると全国紙と地方紙があり、内容によって一般紙やスポーツ紙、専門紙などに分類することもできます。

大手マスコミ企業例

それぞれの業界ごとに、大手と呼ばれ、就活でも人気が高い企業があります。各業界ごとに人気の高い主な大手企業は以下の通りです。

  • テレビ業界:NHK・フジテレビ・日本テレビ・TBS・テレビ朝日
  • 広告業界:電通、博報堂
  • 出版業界:集英社・小学館・講談社
  • 新聞業界:朝日新聞・読売新聞・毎日新聞・日本経済新聞・共同通信

マスコミ業界への就職は人気?難易度は高い?

ここまで、マスコミ業界の特色や実際の企業例についてみてきました。気になるのはどれくらい人気なのか、また難易度はどのくらいなのか、という点ですよね。

前段で挙げたように業界ごとに差がありますが、一般的にマスコミ業界の就活人気は非常に高く、倍率は100〜1,000倍とまでいわれています。

続いて、マスコミ業界の就職偏差値(※)ランキングを見ていきましょう。

74フジテレビ
73日本テレビ、電通
72朝日新聞
71TBS、読売新聞、日経新聞、講談社
70テレビ朝日、小学館、博報堂、関西テレビ
69NHK(記者)、集英社、テレビ東京、よみうりテレビ、共同通信
参考:マスコミ業界の就職偏差値ランキング の記事

※就職偏差値:内定を得る難易度などを示す基準。企業の既存社員や内定者の学歴とその大学の偏差値をはじめ、人気度や応募倍率などをもとに算出されたもの。

他の業界と比較すると採用人数も少なく、マスコミ業界への就活は狭き門を突破する必要があるといえます。

ただし、マスコミの就活は他の業界とは異なり、専門的なスキルがあれば選考を通過できる可能性も。例えば、出版社や記者を目指すのであれば文章力を磨いたり、アナウンサーになりたいなら専門のスクールに通ってスキルを身につけたりすることもできます。まずは、希望する職種に必要なスキルを把握して、準備をしておきましょう。

マスコミ業界へ就職しやすい学部や大学はある?

では、マスコミ業界に就職するために有利な学部や大学はあるのでしょうか。マスコミへの就職を見据えて進路選択ができれば良いですよね。

取材をするメディア関係者

マスコミに就職した人の出身校として多いのは、慶應や早稲田、東京大学などです。行きたい企業の卒業生が多いほど入ってくる情報も多く、有利になります。

また、社会学部など、メディア関係の知識を広く学べる環境にいることも、マスコミ業界を目指す上では強みといえます。新聞業界への就職を目指す場合、世間で起こっている出来事には敏感になっておく必要があるため、法学部や経済学部を選択する人も多いようです。

ただし、「この大学や学部に通えば必ず就職できる」と保証するものではありません。大切なのは、目標にする業界や職種に必要なスキルや知識を自ら学びにいく姿勢なのです。

マスコミの年収は高い?

次に、マスコミ業界の年収についてみていきましょう。華やかなイメージのあるマスコミ業界ですが、実際どのくらいの収入なのか気になりますよね。

こちらも業界や選ぶ職種によって差はありますが、総じて他の業界・業種と比べて高収入であるといえます。

1.テレビ業界

テレビ業界の平均年収は1,085万円、もっとも年収が高いTBSホールディングスは1,586万円(平均年齢51歳)という結果と平均的に高収入であることがわかります。

地方テレビ局であると、年収にも開きが出てくるようです。

2.広告業界

広告業界の平均年収は568万円です。1位の電通が1,169万円(平均年齢40.1歳)、2位の博報堂DYホールディングスは1,065万円(平均年齢43.4歳)とそれ以外の企業と圧倒的に差をつけて高収入となっています。

3.出版業界

出版業界では、知名度の高い出版社の多くが非上場であることから、平均年収の比較は限定的なものとなります。公開されている中で1位のリクルートホールディングスは962万円(平均年齢37.7歳)です。

4.新聞業界

大手新聞社と地方紙、専門紙などの違いによって差がつきますが、もっとも年収が高いと言われている朝日新聞社は1,222万円ほどです。また、職種によっても違いがあり、新聞記者などは高収入の傾向があるようです。

参考:平均年収ランキング1位~3737位の企業【2023年9月最新版】1番給料が高い会社は3109万円(日本全国・全業界)有価証券報告書

マスコミ業界へ就職したい人におすすめの資格とは?

高倍率のマスコミ就職を乗り切るために、取得しておきたい資格などはあるのでしょうか?

結論から言うと、マスコミに就職するために取得が必須な資格はありません。ただし、狭き門をくぐり抜けるためには、他の志望者と差をつける必要があります。資格をとることで、選考でのアピールポイントにもなるでしょう。

以下がマスコミ業界へ就職したい人におすすめの資格です。カメラマンや音響、デザイナーなどの技術職を希望する方は、それぞれの専門スキルを身につけておきましょう。

  • 広告業界:ウェブ解析士
  • 出版業界:DTPエキスパート認証試験、校正技能検定
  • 新聞業界:語彙・読解力検定、ニュース時事能力検定
  • テレビ業界:TOEIC

マスコミ業界へ就職したい人におすすめの本3選

マスコミ業界へ就職する際に、必ず対策をしておきたいのが筆記試験です。マスコミ業界は他の業界と比べて、エントリーシートの通過率は高いと言われています。そのため、筆記試験の対策をどれだけしたかが合否を分けるのです。筆記試験対策におすすめの本を3つご紹介します。

マスコミに就職したい人におすすめの本

1.『マスコミ就職読本 入門編』

「マスコミ志望者のバイブル」とも呼ばれている一冊。マスコミ業界全般の知識から、採用人数や試験時期など、企業ごとの詳しい情報が載っています。

参考:マスコミ就職読本

2.『新聞ダイジェスト』

毎月発売され、その月の新聞の内容がまとめられています。マスコミ志望の方は定期購読がおすすめ。季節ごとに増刊される問題集は、実際の問題に似たような作りになっています。合わせて活用することで、力試しもできますね。

参考:新聞ダイジェスト2023 10月号

3.『創』

上述の2冊でも一般教養・時事問題を十分網羅できますが、さらに知識を深めたい方にはこちら。マスコミ業界の批評をしている雑誌で、深く踏み込んだ内容の記事も多いのが特徴です。

参考:月刊「創」のご案内

マスコミ業界へ就職したい人がしておきたい3つのこと

ここまで、マスコミ業界の実情や、就職に有利な資格、おすすめの本などを紹介してきました。上述の通り、マスコミ業界は就活生に非常に人気が高いため、難関を突破するためには他の志望者と差をつけることが大切です。

ここからは、マスコミ業界へ就職を希望する方がしておいたほうが良いことを3つ、お伝えします。

1.業界研究をする

マスコミ業界といっても、目指す業界ごとに就活で行うべき対策は変わってきます。まずはテレビ、広告、新聞、出版それぞれの業界がどのような業界なのか、実際の仕事内容はどんなものか、事前にリサーチをして情報を集めておくことが重要です。方法としては、上述の通り書籍やインターネットで調べるのが良いでしょう。

また、志望する業界が出している情報を普段からこまめにチェックしておくことも大切なポイントです。例えば、テレビ業界であればいくつかの番組を定期的に観たり、出版業界であれば雑誌を購読したりするようにしましょう。

2.OB・OG訪問をする

インターネットや書籍でも情報収集はできますが、実際にその業界で働いている社員に会って話を聞くことで、社風なども判断できます。また、マスコミ業界の就活を乗り越えてきた先輩ですから、志望動機やエントリーシートのフィードバックをお願いしてみるのも良いでしょう。

OG・OB訪問に行く前には、あらかじめ質問する内容を考えておくのも重要です。1日の仕事スケジュールや入社してから感じたギャップなど、業界のリアルな実情がわかるような質問ができるとよりその業界のイメージがつきやすくなるかもしれません。

3.インターンシップに参加する

最後におすすめするのが、マスコミ業界のインターンシップに参加することです。マスコミ業界は華やかなイメージが強い一方、ハードな仕事も多いとされています。入社後にギャップを感じずに長く働くためにも、志望する業界や企業で実際に働いてみるのが良いでしょう。

業界への理解を深めることで、より説得力のある志望動機にもつながります。また、マスコミ業界では、インターンシップ参加者のほうが選考が優遇されるケースもあると言われています。行きたい業界・企業で募集されていないか、常にチェックしておきましょう。

マスコミ業界に就職するには業界の勉強から

マスコミは華やかで年収も高いため、就活での人気も非常に高い業界です。高い倍率をくぐり抜け、選考を通過するためには他の志望者と差をつけることがポイント。

そのためには、情報収集やOB・OG訪問、インターンシップなど、様々な手段を使って行きたい業界の理解を深めておきましょう。

この記事を参考にして対策を万全にした上で、憧れのマスコミ業界への就職を目指してくださいね。

<編集:PR TIMES MAGAZINE編集部>

マスコミ業界への就職や年収に関するQ&A

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