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学校関係の研究発表のプレスリリースを配信する3つのメリット&配信事例3選【PR TIMESテンプレート】

学校関係の研究発表は、学校の専門性を周知でき、訴求したい学生やその分野で事業展開する企業、研究機関への認知につながります。

本記事では「学校関係の研究発表」のプレスリリース作成時に、必ず盛り込みたい内容や注意点などを、PR TIMES社員の監修のもと細かく解説。参考になるプレスリリース事例を含めてご紹介します。

学校関係の研究発表のプレスリリースを配信する3つのメリット

学校関係の研究発表に関するプレスリリース配信によるメリットを見ていきます。ここでは以下の3つをご紹介します。

1.学生の募集や研究者の採用につながる

学校関係の研究結果を発表することは、特定の分野に専門的な知見があるというブランドイメージの醸成につながります。プレスリリースを配信し、メディアを通じて広く知らせることで、その分野に興味を持つ学生が、進学先としての関心を持つ可能性があります。

学生に限らず、すでに同分野の研究者として活動している人材層の獲得につながる効果もあるでしょう。

2.関連する企業や研究機関との共同研究に発展する

企業は常に自社の事業分野における情報にアンテナを張っています。同分野で事業を展開する企業や研究を行う機関が、プレスリリースやメディアを通じて情報を得ることもあるでしょう。

研究内容によっては、そうした企業や研究機関との共同研究に発展する可能性もあります。さらに、その分野の知見を持つ人材を求める企業には、研究に関連する学部やゼミからの学生の採用の道が開けることもあり、学んだことを活かしたキャリア形成ができることも学校の魅力につながるでしょう。

3.研究に携わる学生のモチベーションが上がる

自身が携わっている研究や学問がメディアや周囲などの第三者から高い評価を受けることは、取り組んでいることの意義を見いだし、さらに邁進する原動力になります。そうした熱心な取り組み姿勢をプレスリリースに掲載することでさらなる成果を導き出す可能性が広がることも。

また、熱心に取り組む学生の影響でその学部やゼミの評価が高まり、入学候補者や採用先の獲得に加え学部・学校自体のレベルや偏差値の向上に貢献することも考えられます

学校関係の研究発表のプレスリリースに必ず盛り込みたい3つのポイント

では、学校関係の研究発表のプレスリリースにはどのような内容を含めればよいのでしょうか。ここでは必ず入れたい3つのポイントをご紹介します。

結・起承転+展のルールに沿ってプレスリリースを組み立てるうえで、以下のポイントを参考に内容を構成してみてください。

ポイント1.なぜその研究をしているのか背景を記載する

学校が単体で行っている研究は、企業が手がける研究と違って製品化のためなど直接的なビジネス目的を持っていないことがほとんどです。

なぜその研究を行っているのかの背景を記載すると、学校(学部・ゼミ)とその研究の関係性や歴史などがわかり、研究内容や結果により深みをもたらすでしょう。また、それに付随してその分野の権威である教授や研究者がいる、著名な卒業生を生み出しているなどの事実があれば併せて記載するとより信頼性が高まります。

ポイント2.研究内容・結果がどのように社会に役立つのかを伝える

その研究がどういったものなのかをわかりやすく説明することも重要です。研究内容などはどうしても専門的な用語や説明が多くなり、その分野に詳しくない人や興味はあるもののまだ知識が十分でない人にとっては理解できない内容になりがちです。専門的過ぎて簡単に表現しづらい内容の場合でも、それが実社会でどのように活用できるかどういった分野で役立つのかなど、読み手が理解しやすい伝え方をすることが大切です。

また、常に新たな事業の創造や既存事業の強化拡大を考えている企業にとって、実用性のある研究は非常に興味を持つところです。特に研究内容が活かせそうな事業分野があれば、活用例などを記載してしっかりと伝えましょう。こうした情報発信が目に留まり、共同研究や研究を活用した事業化の話につながることも考えられます。

ポイント3.研究に携わっている学生が実現できることを伝える

研究自体の有効性や将来性を伝えるとともに、そこに携わる人材=学生についても訴求することも、学校関係のプレスリリースでは重要な要素のひとつと言えます。学部やゼミでその研究に携わったり関連する学問を修めている学生が、この学校だからこそ触れられていることや、どのような仕事や企業を進路としているのかなどを伝えましょう。それは学校や学部・ゼミの魅力であり、他校との差別化につながります。

また、今回の成果が今度どのように展開するのか、継続される研究では何を目指していくのか、さらに社会にどのように貢献していくのかなどを明確にすることで、社会における研究の重要性を伝えることも大切です。その研究の将来的な需要を示すことは、興味を持つ人のモチベーション向上にもつながり、具体的な進路として考えることを後押しするでしょう。

学校関係の研究発表のプレスリリース作成にあたり注意すること

学校関係の研究発表のプレスリリースならではの注意点とはなんでしょう。研究に関する情報発表は非常にデリケートな事項です。ここでは特に注意したい2点をご紹介します。

研究結果の信憑性や裏付けを証明する

研究結果の発表はその信憑性や裏付けが存在するうえで行われています。プレスリリースにもそれらをきちんと記載しましょう。専門的で理解が難しいからと省略したりせずに、図やデータを活用してきちんと説明することが重要です。専門用語の説明を注釈で入れる、よりわかりやすい説明のWebページを準備し詳細を確認できるようにするなどして、煩雑な表現にならないよう注意します。

常に結果を求めて取り組む研究の世界では、同様の分野で研究に携わる人や団体との認識の違いや、表現方法による誤解などが大きなトラブルに発展することもあります。既存の発表内容などを十分に調べたうえで、オリジナリティのある唯一の発表内容であることをしっかりと確認するようにしましょう。

業界専門誌などへの掲載がある場合はタイミングを調整する

研究分野によっては業界専門誌などに研究結果が掲載されることがあります。その場合は、発表タイミングを出版社と確認することが必要です。できれば事前にプレスリリースを発信できることが望ましいですが、難しい場合は掲載しの発行日と同日に配信するよう調整しましょう。

さらに配信先の選定も重要です。研究内容を専門的に扱っているメディアに加え、企業が目にする可能性がある研究結果を活用できそうな業界のメディア、進路を考える学生が目にする可能性がある学校関連のメディアなど、いくつかのアプローチを加味してメディアリストを作成するとよいでしょう。

担当者推薦!プレスリリース配信事例3選

PR TIMESにて実際に配信されたプレスリリースの中から、参考にしたい配信事例をご紹介します。いずれもわかりやすく伝えるよう工夫された配信事例ばかりですので、ぜひ作成の際の参考にご覧ください。

事例1.独立行政法人国立高等専門学校機構(奈良高専)

  • 大学との共同研究、JAXA承認のプロジェクトを高専生が主体で開発したことを訴求
  • 文科省の宇宙人材育成プログラムの一環であることを明記
  • 専門的な説明を図を用いて解説。また、高専生の取り組む様子を写真添付しており、読み手に臨場感を伝えている

参考:【奈良高専】学生が開発した観測装置を搭載したロケットが打ち上げへ!

事例2.独立行政法人国立高等専門学校機構(鈴鹿高専)

  • 高専卒業生の高専時代から継続している研究の発表
  • 研究についての訴求もさることながら、研究者の高専時代や現在の取り組みなどにも触れており、興味を持つ人材層にもわかりやすく伝わる

参考:【鈴鹿高専】専攻科生が実験室用のバイオフィルムリアクターを開発、論文発表

事例3.【参考】JTと明治大学の共同研究発表

  • JTが大学と共に公共喫煙所をリニューアル、喫煙所のイメージを刷新する取り組み
  • 企業が単独で取り組むよりも訴求イメージが良い例。大学側も「学びを社会実装する」という観点でリリースできる

参考:明治大学 牛尾奈緒美ゼミナールとともに、二子玉川駅付近にある公共喫煙所をリニューアル

学校関係の研究発表のプレスリリース作成の基礎知識

プレスリリース作成にあたり大切なことは、行動した人の想いを込めることです。しかし、見せ方にも工夫は必要です。

どのようなプレスリリースにもあてはまる、プレスリリース作成の基礎知識をご紹介します。

プレスリリース作成の基礎

POINT解説付き!テンプレートダウンロードはこちら

学校関係の研究発表のプレスリリースの見本

さいごに

届けたい相手に、想いを届ける。そのための必須スキルのひとつとしてプレスリリース作成のスキルが挙げられます。

数え切れないほどのプレスリリースが日々配信され、インターネット上には多くの新しい情報が増えています。受け取る側にとっても正しい情報、自身が本当に知りたい情報と出会い、見極めることが必要になっていると言えるでしょう。

届けたい相手である、メディアや生活者一人ひとりに自社の想いを届けることは、決して容易ではありません。情報を詳細かつ届けたい相手にとって分かりやすく、そして魅力が伝わるプレスリリースにすることが求められます。

ひとつでも多くの企業の想いをのせたプレスリリースが配信され、届けたい相手に想いが届けるためにお役立てしていただけると嬉しいです。

【関連リンク】

学校関係の研究発表のプレスリリースに関するQ&A

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この記事の監修者

吉田 優

吉田 優

2020年新卒でPR TIMESに入社。営業本部で様々な企業の広報・PRをサポート。2021年4月から「アクティブサポート担当マネージャー」として初めてプレスリリースを執筆するお客様へのサポートを中心に、カスタマーサクセスを担当しています。スポーツチーム・団体の広報・PR支援を行う「SPORTS TIMES」の責任者も担当。野球とビールとアイドルが好きです。

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