
零細・中小企業デー
3月6日は「36(サブロク)の日」。今回は「36(サブロク)の日」の意味や由来を解説します。
また、「36(サブロク)の日」にちなんだ広報PR活動を行う効果やポイント、実際に取り入れている広報事例もご紹介。広報やマーケティングネタを探している方、特に企業の人事・労務担当者の方は、ぜひ参考にしてみてください。
3月6日は「36(サブロク)の日」です。長時間労働を是正し、すべての職場でより良い働き方を実現するために、2018年に日本労働組合総連合会(連合)が制定。労働基準法第36条「時間外・休日労働に関する協定」、いわゆる「36(サブロク)協定」にちなんでこの日を記念日としました。企業が従業員に残業させるために締結が必要不可欠な36協定をより多くの企業に浸透させることを目的としています。
記念日は、一般社団法人・日本記念日協会により認定、登録されました。
「36(サブロク)の日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「36(サブロク)の日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「36(サブロク)の日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「36(サブロク)の日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「36(サブロク)の日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「36(サブロク)の日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「36(サブロク)の日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「36(サブロク)の日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「36(サブロク)の日」を広報PRに活かすうえでヒントになるでしょう。
クラウドのリーディングカンパニーとして事業を展開する株式会社テラスカイは、「mitoco Work 勤怠」のプレスリリースを配信しました。「36協定における時間外労働時間」「年休5日取得義務の取得状況」などが確認・把握できる勤怠管理者向けサービスです。
プレスリリースでは、実際に提供する画面をイメージ写真で紹介し、レポートの一部もピックアップ。使用例を具体的に可視化することで魅力が伝わりやすくなっています。「36(サブロク)の日」の事例ではありませんが、36協定に関連性が高いプレスリリースとして参考にしてみてはいかがでしょうか。
参考:「mitoco Work 勤怠」Ver.2.2をリリース
「訳あり不動産」の買取に特化した不動産事業を手掛ける株式会社SAは、一般社団法人・クレア人財育英協会が公開した動画についてプレスリリースを配信しました。専門資格「雇用クリーンプランナー」について、3分間の動画でまとめた解説動画です。
「36(サブロク)の日」とは少し異なる事例ですが、ハラスメント防止や労働トラブル対策など、現代ならではの資格として取り上げているのが特徴。プレスリリースには実際の解説動画も掲載し、メディア関係者はもちろん幅広い層へ効率的にアプローチしています。
参考:3分でわかる!国内初のパワハラ資格「雇用クリーンプランナー」ハラスメント&労働法を一挙に学ぶ話題の資格とは?
Authense法律事務所は、グループ法人であるAuthense社会保険労務士法人についてプレスリリースを配信。公式のWebサイトにて、社会保険労務士監修のコラム記事の掲載をスタートしたことを発表しました。
こちらも「36(サブロク)の日」の事例ではありませんが、36協定をはじめ規則・協定の一部をピックアップし、コラム内容の概要を紹介しています。自社のWebサイト情報をプレスリリースで発信することで、メディア関係者を含む多くのステークホルダーへの認知拡大効果を高めた好事例といえるでしょう。
参考:Authense社会保険労務士法人ウェブサイト コラム掲載開始のお知らせ
「36(サブロク)の日」の意味や由来、広報PRに活用できそうな事例を紹介しました。
現在でも「36(サブロク)協定」の締結を実施せずに、従業員に長時間労働を課している企業は少なくありません。より良い働き方、安心して働ける環境を構築するためには、「36(サブロク)協定」についての重要性を周知する取り組みが必要です。労務関連の製品・サービスを提供する企業は、「36(サブロク)の日」をきっかけに、イベントやキャンペーンを実施したり、プレスリリースを発信するのも一案です。
記念日を上手に活用し、自社の取り組みをより多くの人に周知してみてはいかがでしょうか。
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