
母の日
11月19日は「農協記念日」。今回は「農協記念日」の意味や由来を解説します。
また、「農協記念日」をきっかけに広報RP活動を行う効果やポイントと、関連の広報事例もご紹介。
広報やマーケティングネタを探している方、特に農業や畜産といった業界に携わる企業の方は、ぜひ参考にしてみてください。
11月19日は「農協記念日」です。全国農業協同組合中央会によって制定されました。
日付は、1947年11月19日に「農業協同組合法」が公布された出来事にちなんでいます。
農業の生産力を増進し、従事者の経済的・社会的地位を向上させることで経済の発展につなげることが、制定の目的です。
毎年11月19日やその前後には、同組合を筆頭に「農協記念日」にまつわる広報PR活動が行われています。
企業の取り組みについて発信したり、プレスリリースと記念日を絡めたりといった施策に活かせるでしょう。
「農協記念日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「農協記念日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「農協記念日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「農協記念日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「農協記念日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「農協記念日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「農協記念日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「農協記念日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「農協記念日」を広報PRに活かすうえでヒントになるでしょう。
ラグジュアリーホテル「グランド ハイアット 東京」は、ホテルオリジナルのお米「旬房米」の稲刈りに最新鋭の無人自動稲刈り機を導入を発表。山形県南陽市にて稲刈りイベント開催をプレスリリースで発表。
プレスリリースでは、まずイベントの詳細を記載しています。農業従事者が減少していることにも触れ、対策として導入した無人自動稲刈り機を紹介。本文とともに掲載された稲刈り機の画像が目を引きます。次いで、グランド ハイアット 東京 総料理長や参加者のコメントを掲載、持続可能な農業への想いが伝わる内容に仕上がっています。「農協記念日」と絡めた事例ではありませんが、プレスリリースの最後には「旬房米」を使用した期間限定メニューを載せるなど、読み応えがある構成が参考になる好事例です。
参考:<グランド ハイアット 東京オリジナル「旬房米」稲刈りイベント開催レポート>農業人口減少と自然環境課題への取り組みを支援!釜で炊き上げた新米を堪能する特別ディナーコースが期間限定で登場
福井県の坂井市役所は、三里浜への移住就農が増加している理由を調査し、結果をプレスリリースで発表しました。
プレスリリースでは、最初に調査概要を記した後に、実際に移住し農業を始めた2組のインタビューを掲載しています。新規就農のステップをわかりやすく展開しているのもGOOD。記念日に絡めたプレスリリースの配信ではありませんが、農業の魅力が伝わる好事例です。
参考:砂丘地に移住就農が続々のワケ? 隣接の福井市にまたがる園芸産地、10年余で41人
ホームセンターを全国に展開する株式会社コメリは、山梨みらい農業協同組合との協業に向けて、本格的に協議を開始したことをプレスリリースで発表しました。
プレスリリースでは、農業の生産性向上と持続可能性の実現といった「協議開始の理由」から始まり、「協議内容」「今後の見通し」など、項目ごとに詳細を記載。読み手が理解しやすい構成がGOODです。協業することがひと目でわかる、2社のロゴを並べたメイン画像も目を引きます。記念日に絡めた事例ではありませんが、農業関連のプレスリリースを作成する際に参考になる構成です。
参考:山梨みらい農業協同組合(山梨県)との協業に向けた協議開始のお知らせ
11月19日の「農協記念日」は、農業協同組合法や農産物に注目が集まりやすい日です。農業を営んでいる方や、農業関連のイベント企画を手掛ける企業の方にとっては特に、「農協記念日」を切り口として自社商品・サービスの魅力を伝える良い機会になるでしょう。
お伝えした事例を参考に、ぜひ自社商品・サービスと「農協記念日」をかけ合わせた広報PR施策を考えてみてください。
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