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動物愛護デー(3月20日)|意味や由来・広報PRに活用するポイントと事例を紹介

今日は何の日動物愛護デー(3月20日)|意味や由来・広報PRに活用するポイントと事例を紹介

3月20日は「動物愛護デー」。今回は「動物愛護デー」の意味や由来を解説します。

また、「動物愛護デー」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイント、実際に広報PRに活かしている広報事例を紹介します。

広報やマーケティングネタを探している方、特に動物愛護や動物保護の団体の方やペット業界の方、動物園などの動物を飼育する施設、ペット用品などを製造・販売している企業などはぜひ参考にしてみてください。

「動物愛護デー」の意味・由来とは?

3月20日は「動物愛護デー」です。1949年(昭和24年)に、GHQ(連合国最高司令部)の指示により春分の日であるこの日に制定されました。

その後、1951年(昭和26年)からこの日を中心とする1週間が「動物愛護週間」と定められましたが、イベントが開催しにくい時期であることなどの理由から、1954年(昭和29年)に秋分の日を中心とする1週間に変更。さらに1973年(昭和48年)に制定された動物愛護法によって、「動物愛護週間」の期間が9月20日から9月26日の1週間に固定されるようになりました。

広く動物の愛護と適正な飼養についての理解と関心を深めることを目的とし、「動物愛護週間」を中心に啓蒙活動などが行われています。

「動物愛護デー」をきっかけに広報PR活動する効果

「動物愛護デー」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「動物愛護デー」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。

特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「動物愛護デー」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。

自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。

「動物愛護デー」を元に発信をする流れ

「動物愛護デー」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。

STEP1.「動物愛護デー」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む

STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める

STEP3.自社サービスやプロダクトと「動物愛護デー」をかけ合わせ、発信内容を検討する

STEP4.発信するコンテンツを作成する

STEP5.媒体を選び情報発信する

特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。

トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。

「動物愛護デー」を広報PRに活かした事例

「動物愛護デー」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。

次に、これから「動物愛護デー」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。「動物愛護デー」と関係の深い「動物愛護週間」に関する事例も、今後「動物愛護デー」を広報PRに活かすうえで参考になるでしょう。

事例1.犬や猫の保護活動を行う産学共同プロジェクトを紹介

安心・安全な猫用品を販売している株式会社クロス・クローバー・ジャパンは、犬猫の殺処分を減らすことを目的に、2022年12月に岩手県の大学生ボランティア「ネコの書き手ボランティア・プロジェクト」を発足。2023年3月28 日に動物愛護団体へ赴き、同プロジェクトで集まった寄付金の贈呈を行いました。

産学共同で動物の保護活動に取り組んでいることや、プロジェクト立ち上げの背景などをプレスリリースで紹介しています。

参考:岩手の大学生ボランティアによる、絵を描くことで犬猫の殺処分をなくすプロジェクト

事例2.人と猫が快適に暮らせる街づくりを目指した調査を実施

株式会社ネコリパブリックは、2023年3月17日より飛騨市の協力を得て、同市の社会問題を猫を通して解決する取り組み「猫勢調査」を実施。猫に関わる課題を把握するため、アンケートを行い猫の飼育頭数の把握、不妊手術、ワクチン接種などの把握。野良猫問題や多頭飼育崩壊予備軍などを事前に把握し対策を講じるためのきっかけを探る取り組みです。

プレスリリースでは、猫も人も快適に暮らせる街づくりに努めるプロジェクトであることを紹介しています。また、アンケート結果をもとに分析したデータは市に提供し、動物愛護行政に役立てることも説明しています。

アンケートを市内全戸に配布し、猫勢の調査を行うのは日本初。ほかに例のない試みはメディアフックにもなります。

参考:国勢調査ならぬ「猫勢調査」?! 岐阜県飛騨市にて、ふるさと納税を活用して、日本初!猫勢調査がスタート!猫も、人も快適な暮らし・猫が原因で起こる問題の根本解決を目指します。

事例3.「動物愛護週間」にちなみ愛犬との過ごし方に関する調査を実施

株式会社バイオフィリアは、「動物愛護週間」にちなみ、顧客ユーザーの犬の飼い主を対象とした「コロナ禍とアフターコロナにおける愛犬との過ごし方」の意識調査を実施しました。

プレスリリースでは、調査の背景や概要、調査サマリーを冒頭に置き、より詳細な調査結果は、グラフなどを使って視覚的にもわかりやすく、読み手の興味の度合いによって読み進められるようになっています。また、調査内容にペットフードに関連する質問を盛り込むことで自社サービスを広報PRしている点がGOODポイント。

「動物愛護週間」や「動物愛護デー」にはこういった調査リリースを出すのもよいでしょう。

参考:【アフターコロナ 犬の飼い主意識調査】アフターコロナは旅行・ドッグランなどお出かけ需要が高まると予想

事例4.日本介助犬協会・日本補助犬協会 に寄付する「絆キャンペーン」

イオン株式会社は、「動物愛護週間」に合わせた日本介助犬協会・日本補助犬協会に寄付する「絆キャンペーン」を実施しました。

キャンペーンは、全国の「ペテモ」「イオンペット」「ペコス」の191店舗にて、対象ブランドのペットフードを1点買うごとに1円換算した総額を日本介助犬協会・日本補助犬協会に寄付するもの。全国規模の企業が広くキャンペーンを行うことで「動物愛護週間」自体の周知ができている広報PR事例です。

参考:イオンペットの全国の店頭で『絆キャンペーン』を開催

事例5.「猫の楽園」で行われた殺処分ゼロに向けた取り組みを発信

公益財団法人どうぶつ基金は、CNNで”世界6大猫スポット”として紹介された福岡県相島にて、地元ボランティアと協働しノラ猫の不妊手術を行ったことを発信しました。

プレスリリースでは、実際の猫の写真とともに、「猫の楽園」といわれる福岡県相島の猫たちの実情を記載。この取り組みで不妊手術やノミ駆除、ワクチン投与などの施術された猫の数を具体的な数字で明記しています。また、今後の取り組みについても掲載し、殺処分ゼロに向けた活動のための寄付を募っています。

記念日に関連したプレスリリースではないものの、動物愛護の根本的な活動を広報PRしている事例です。

参考:世界6大猫スポット福岡 相島でノラ猫233頭に不妊手術。どうぶつ基金

「動物愛護デー」をきっかけに広報PRの取り組みをしてみよう

「動物愛護デー」の意味や由来、広報PRに活用できそうな事例を紹介しました。

「動物愛護デー」や「動物愛護週間」には、ペットだけでなく動物の保護活動や動物全体に注目が集まります。実施している動物愛護に関する取り組みがある場合は、積極的に発信するとよいでしょう。

「動物愛護デー」をきっかけに自社製品やサービスを広報PRしてみてはいかがでしょうか。

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