三十路の日
9月25日は「骨董の日」。今回は「骨董の日」の意味や由来を解説します。
また、「骨董の日」をきっかけに、広報PR活動を行う効果やポイント、実際に広報PRに活かしている広報事例を紹介します。
広報やマーケティングネタを探している方、特に美術館を運営する企業や骨董品を扱う企業の方は、ぜひ参考にしてみてください。
「骨董の日」の意味・由来とは?
9月25日は「骨董の日」です。江戸時代の文化12年(1815年)のこの日、江戸時代の戯作者である山東京伝が『骨董集 巻之三』刊行したことを由来に、京都で骨董・美術品のオークションを手がける株式会社古裂會が制定。
骨董品の良さ、古き良きものの価値をより多くの人に周知し、日本の文化を愛してもらうことを目的としています。
記念日は、一般社団法人・日本記念日協会により認定、登録されました。
「骨董の日」をきっかけに広報PR活動をする効果
「骨董の日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「骨董の日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「骨董の日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「骨董の日」を元に発信をする流れ
「骨董の日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「骨董の日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「骨董の日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「骨董の日」を広報PRに活かした事例
「骨董の日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「骨董の日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「骨董の日」を広報PRに活かすうえでヒントになるでしょう。
事例1.生活骨董やアートが並ぶ骨董市「東美正札会」の開催を発表
日本の優れた美術品の保存・活用を行う施設の運営や美術に関するさまざまな事業を展開する東京美術倶楽部は、1951年から続く骨董市「東美正札会」の開催をプレスリリースで発表しました。茶道具や絵画をはじめとする約5,000点の美術品を一堂に集めた半期に一度の大セールです。
プレスリリースでは、過去開催の様子や出陳予定品を写真で紹介。項目ごとに、区切り線を用いて丁寧に詳細を載せた構成が参考になります。「骨董の日」にちなんだプレスリリースではありませんが、開催に先駆けて配信することで、骨董品に触れる機会がない人やオークションに興味がある人への認知拡大の効果が期待できます。
参考:お手頃価格の、生活骨董からアートまで。茶道具/諸美術品/日本画/洋画/古書画 約5千点を販売する「2024中元東美正札会」を7月6日・7日に開催
事例2.相続を検討している人を対象にした「骨董品×相続準備」のアンケート結果を発表
美術品の買取を行う株式会社獏は、相続を検討している1,001人を対象にした「骨董品×相続準備」に関するインターネット調査実施。調査結果をプレスリリースで配信しました。
プレスリリースでは、グラフを用いて調査結果を解説。相続を考えている財産のトップ3である現金(79.0%)、不動産(67.3%)、有価証券(42.0%)に次いで、美術品や家財道具の相続も検討されていることなどを紹介しました。また、相続先が決まらない人に向けて買取専門店での売却も選択肢として提示。記念日にちなんだ発信ではありませんが、調査リリースを美術品買取を行っている自社の強みにつなげた広報PR事例です。
参考:【その相続、実はありがた迷惑!?】相続について事前に確認をとっている方は4割!トラブルを防ぐカギについて紹介
事例3.アンティークやヴィンテージ品が揃う「湘南 蚤の市」を開催
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社は、湘南らしいライフスタイルを提案する文化複合施設「湘南T-SITE」で、アンティークやヴィンテージ品が揃う「湘南 蚤の市」を開催することを発表しました。ヨーロッパをはじめとする各国の食器などを揃える44店が出店するほか、キッチンカーやブーケ・スワッグをつくるワークショップなど盛りだくさんのイベントです。
プレスリリースでは多数の写真とともに出店者を紹介し、イベントの魅力を掲載。「骨董の日」にちなんだプレスリリースではありませんが、「骨董」や「アンティーク」に関連するものだけでなく、さまざまなイベント開催のプレスリリースの配信事例として参考になるのではないでしょうか。
参考:【湘南T-SITE】こだわりのアンティーク&ヴィンテージ品が揃う「湘南 蚤の市」を6/28(金)、29(土)に開催
「骨董の日」をきっかけに広報PRの取り組みをしてみよう
「骨董の日」の意味や由来、広報PRに活用できそうな事例を紹介しました。
古くから伝わる日本の骨董品のほか、ヨーロッパなど海外のアンティークアイテムを扱う企業は、9月25日の「骨董の日」にちなんだイベント・キャンペーンを実施してみてはいかがでしょうか。記念日をうまく活用することで、多くの人に自社の取り組みを周知することができるでしょう。
お伝えした事例を参考に、ぜひ商品・サービスと「骨董の日」をかけ合わせた広報PR施策を考えてみてください。
【関連記事】