
世界人口デー
9月20日は「バスの日」。今回は「バスの日」の意味や日付の由来を解説します。
また、「バスの日」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイント、実際に取り入れている事例もご紹介。広報やマーケティングネタを探している方、特にバス事業に携わっている方は、ぜひ参考にしてみてください。
9月20日は「バスの日」です。1903(明治36)年9月20日に、日本ではじめてバス会社が営業をスタートした出来事にちなんで、全国バス事業者大会によって制定されました。
はじめてバスが走行したのは、京都府の堀川中立売〜七条〜祇園間。現代のバスとは異なり、蒸気自動車を改造した車で、6人乗りという小さな乗り物でした。
記念日の制定に至ったのは、日本国民にバス事業について理解を深めてもらい、公共交通機関として利用促進を啓発することがひとつの理由です。
また、バス運転者の不足を解消したり、子どもとバス・運転手との交流を深めたりといった目的を掲げ、「バスの日」には毎年さまざまなイベントやキャンペーンが実施されています。
「バスの日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「バスの日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「バスの日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「バスの日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「バスの日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「バスの日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「バスの日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「バスの日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「バスの日」を広報PRに活かすうえで参考になるでしょう。
静岡県は、県内すべての小学生が無料でバスに乗れる「バス無料デー」を2日間限定で実施することをプレスリリースで発表しました。地域の足である路線バスを維持していくために、小学生がバスに乗る機会を提供する官民連携の取り組みです。
プレスリリースでは、長期的な利用者の減少や、コロナ禍の影響による利用者の落ち込み、バス運転士の不足や高齢化といった静岡県のバス業界が抱える課題をプロジェクト実施の背景として説明。記念日に関連した発信ではありませんが、認知を広げるきっかけになった好事例といえるでしょう。
参考:全国初、静岡県小学生バス無料デーを実施 ~バスに乗って、出かけよう。~
公共交通の担い手となる路線バスやタクシーの運転士を目指す人たちの就職活動を支援に取り組む愛知県豊橋市は、同市初の試みとなるバスとタクシーの運転体験会の実施を発表しました。
プレスリリースでは、男女11人が参加した当日の様子をレポート。参加者のコメントや画像を掲載することで、イベントの様子がイメージしやすくなっている点がGOODです。また、同市が運転士支援事業としてキャリアデザイン研修や、ビジネスマナー講習、個別のキャリアコンサルティングまで幅広いサポートを提供していることにも言及。記念日に関連した発信ではありませんが、課題解決への取り組みを広報PRする際の参考になる事例といえるでしょう。
参考:路線バスやタクシーの運転士を目指す人をサポート運転体験会も初開催
京王電鉄株式会社は、株式会社findおよび西東京バス株式会社と連携し、findが提供する「落とし物クラウドfind」を西東京バスに導入し、LINE問い合わせサービスの開始をプレスリリースで発表しました。同サービスの導入により、西東京バスでの忘れ物をLINEから24時間いつでも問合せが可能になるほか、遺失物対応を行うスタッフ向けの業務用アプリも導入することで、忘れ物にかかわる業務負担軽減を図ります。
プレスリリースでは同サービスの導入によって落とし物返却率が約3倍になるという実証実験の結果も紹介。記念日に関した発信ではありませんが、提供開始に合わせてプレスリリースを配信することで、認知拡大効果の向上にも貢献しています。
「バスの日」は、街なかを走る路線バスに注目が集まりやすい日です。バス事業を展開している方や、バス関連の商品を販売する企業の方にとっては特に、「バスの日」を切り口として自社商品・サービスの魅力を伝える良い機会になるでしょう。
また、環境問題に関わる電気バスを紹介したり、新しい取り組みとしてプレスリリースを発信したりするのも一案です。お伝えした事例を参考に、ぜひ自社商品・サービスと「バスの日」をかけ合わせた広報PR施策を考えてみてください。
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