
母の日
10月10日は「缶詰の日」。今回は「缶詰の日」の意味や由来を解説します。
また、「缶詰の日」をきっかけに、広報PR活動を行う効果やポイント、実際に広報PRに活かしている広報事例を紹介します。
広報やマーケティングネタを探している方、特に食品業界の方や、缶詰の製造・販売に携わる企業の方は、ぜひ参考にしてみてください。
10月10日は「缶詰の日」です。1987年、公益社団法人・日本缶詰びん詰レトルト食品協会によって制定されました。
日付は、1877(明治10)年のこの日、北海道石狩市で日本初の缶詰工場・石狩缶詰所が設立され、缶詰の製造が開始されたことに由来しています。
日本で初めて製造された缶詰の原料は、石狩川で獲れたサケでした。また、当時は「缶詰」ではなく「管詰」と表記されていたようです。
近年は防災用の備蓄食料としても注目を集めている缶詰。あらためてその魅力をアピールする良い機会となるでしょう。
「缶詰の日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「缶詰の日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「缶詰の日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「缶詰の日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「缶詰の日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「缶詰の日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「缶詰の日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「缶詰の日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「缶詰の日」を広報PRに活かすうえでヒントになるでしょう。
缶入り非常食の製造などを行う光工業株式会社は、絵本キャラクターとコラボレーションをプレスリリースで発表。賞味期限5年の缶入りパン「えほんのじかん パンのかんづめ パンどろぼう」を販売を開始しました。
『パンどろぼう』とコラボしたかわいらしいデザインの商品の写真が目を引きます。読み手の関心を深める「非常時でも大人も子どもも笑顔になれること」を目指したことや、デザインへのこだわりも記載しているのもGOOD。記念日に絡めた事例ではありませんが、独自性のある商品の広報PRとして参考になるプレスリリースです。
参考:賞味期限5年の缶入りパンが「パンどろぼう」パッケージで誕生!
業務用麺類製造業を行う株式会社丸山製麺は、缶詰商品の製造を手がける八戸缶詰グループの株式会社三星と協業し、業界初となる小麦麺を使った「らーめん缶」の発売をプレスリリースで発表しました。
プレスリリースのメイン画像には、「業界初」であることを大きく記載したバナーを起用しています。ひと目で独自性が感じられるように工夫されているのがGOOD。「らーめん缶」とのコラボパートナー募集についても触れ、企業やメディア関係者への訴求を高めています。「缶詰めの日」に絡めた事例ではありませんが、缶詰の新商品を展開する際に参考になるプレスリリースの構成です。
参考:業界初・小麦麺を使った即食可能の『らーめん缶』がラーメンブランド『ヌードルツアーズ』より発売
一般書や実用書などを出版する株式会社NHK出版は、『NHKまる得マガジンMOOK 野﨑洋光の缶詰でつくる本格和食』の発売をプレスリリースで発表しました。
缶詰めを片手に料理をする野﨑洋光氏と書影を組み合わせた画像をアイキャッチに設定。情報が伝わりやすいビジュアルがGOODです。公式サイトで一部本書のレシピを公開しているとし、ボタン機能を用いてサイトへの導線を目立たせてる点も参考になるポイント。記念日を絡めた配信ではありませんが、シンプルな構成の中にも読み手が迷わない工夫がちりばめられた好事例です。
参考:缶詰だからできる極上の和食『NHKまる得マガジンMOOK 野﨑洋光の缶詰でつくる本格和食』発売
「缶詰の日」は、缶詰に注目が集まり、時短料理や非常食を想起させるきっかけにもなる日です。
缶詰の製造・販売に携わる企業の方はもちろん、防災や料理に関連したサービスを提供する企業の方にとっては特に、「缶詰の日」を切り口として自社商品・サービスの魅力を伝える良い機会になるでしょう。
お伝えした事例を参考に、ぜひ自社商品・サービスと「缶詰の日」をかけ合わせた広報PR施策を考えてみてください。
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