
しらすの日
12月29日は「シャンソンの日」。今回は「シャンソンの日」の意味や由来を解説します。
また、「シャンソンの日」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイント、関連の広報事例もご紹介。広報やマーケティングネタを探している方、特に音楽業界の方や、シャンソンに関わりが深い方は、ぜひ参考にしてみてください。
12月29日は「シャンソンの日」です。1990(平成2)年12月29日、東京都の銀座で営業していたシャンソン喫茶「銀巴里(ぎんパリ)」が閉店したことから、記念日として制定されました。
銀巴里は、1951年に開業した日本発のシャンソン喫茶。1974年開業した武蔵野市吉祥寺のシャンソン喫茶と合わせて「東の銀巴里、西のラ・ベル・エポック(2009年閉店)」とも呼ばれていました。
代表的な出演者には、美輪明宏氏・岸洋子氏・金子由香利氏などがいます。シャンソン歌手の登竜門として知名度が高く、数々の名曲を世に送り出したことから、現代でも音楽文化の発祥地とされる歴史的な喫茶店です。
なお、シャンソンとはフランス世俗楽曲の総称で、日本ではフランスの歌謡曲全般を「シャンソン」とカテゴライズするケースが一般的。昭和時代には、本場のシャンソンを日本語でカバーした「和製シャンソン」が流行しました。
「シャンソンの日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「シャンソンの日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「シャンソンの日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「シャンソンの日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「シャンソンの日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「シャンソンの日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「シャンソンの日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「シャンソンの日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「シャンソンの日」を広報PRに活かすうえでヒントになるでしょう。
株式会社BS日本は、イベント「クミコ×タブレット純 昭和ジュークBOX」の開催についてプレスリリースを配信しました。東京の有楽町にて、歌手のクミコ氏とタブレット純氏が昭和の名曲やシャンソンを披露するスペシャル企画です。
プレスリリースではイベント情報を紹介したうえで、BS日テレでの全国無料放送についても訴求。さらに2人のコメントをピックアップし、ファン層を中心に本イベントならではの魅力を伝えています。「シャンソンの日」に関する事例ではありませんが、多くの人に情報を届けた有用な広報PR施策といえるでしょう。
参考:【BS日テレ】クミコとタブレット純が思い出のメロディーを歌い、語りつくすスペシャルイベント「昭和ジュークBOX~昭和歌謡とシャンソンの夕べ デラックス~」
株式会社サンライズプロモーション東京は、2024年11月25日・26日の2日間にわたって開催される公演についてプレスリリースを配信しました。シャンソンの女王と呼ばれる越路吹雪氏の生誕100周年を記念し、その名を語り継ぐことを目的に実現したトリビュートコンサートです。
プレスリリースではイベントに登壇するアーティストたちの写真を1枚ずつ複数掲載し、ビジュアル面で新規性・独自性を伝えているのが特徴。「シャンソンの日」に合わせたプレスリリースではありませんが、出演者のコメントも紹介することで、ファン層・潜在層を問わず「行きたい」という意欲を刺激した好事例です。
参考:シャンソンの女王 越路吹雪 生誕100周年記念イベント 「ブラヴォー! コーチャン!」開催決定!
日本コロムビア株式会社は、シャンソンのCD発売情報をプレスリリースで発表しました。新人のシャンソン歌手・陽菜(hina)氏を起用し、「ズビズビズー」と題したシングルCDを配信限定で展開するプロジェクトです。
プレスリリースでは、シャンソンの有名曲を集めたCD「みんな恋するニッポン・シャンソン」についても紹介。こちらも「シャンソンの日」に関する事例ではありませんが、プレスリリースで発売情報を公開することで、業界と親和性の高いメディア関係者に情報を届けたり、シャンソンに関心がある層の購買意欲につなげたりといった効果が期待できます。
参考:日本のシャンソン歌手第1号「淡谷のり子」から始まるニッポン・シャンソンのあゆみ期待の新人シャンソン歌手、陽菜(hina)が歌う「ズビズビズー」MV公開!
12月29日の「シャンソンの日」は、音楽業界に注目が集まり、シャンソンやシャンソン喫茶を想起させるきっかけになる日です。
楽曲を制作・販売する企業の方や、シャンソンにゆかりのある事業を行っている方にとっては特に、「シャンソンの日」を切り口として自社商品・サービスの魅力を伝える良い機会になるでしょう。
お伝えした事例を参考に、ぜひ自社商品・サービスと「シャンソンの日」をかけ合わせた広報PR施策を考えてみてください。
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