福の日
3月3日は「ひな祭り」。今回は「ひな祭り」の意味や由来を解説します。
また、「ひな祭り」をきっかけに、広報PR活動を行う効果やポイント、実際に広報PRに活かしている広報事例を紹介します。
広報やマーケティングネタを探している方、特に飲食・食品業界の方や、子ども向けの製品を扱う企業の方は、ぜひ参考にしてみてください。
「ひな祭り」の意味・由来とは?
3月3日は「ひな祭り」です。「ひな祭り」の起源は、遠く平安時代までさかのぼります。
中国から伝来した季節の節目の邪気祓い行事「上巳節」が、貴族の子どもの間で行われていた「雛遊び(ひなあそび・ひいなあそび)」と呼ばれる人形遊びと結びつき、3月3日に男女の人形が飾られ「上巳の節句」として定着していきました。
やがて江戸幕府によって年間の正式な行事として「五節句」が定められると、そのひとつ「端午の節句」(5月5日)が男の子の節句であるのに対し、3月3日は女の子の節句とされるようになりました。
桃の季節であることから「桃の節句」とも呼ばれる3月3日。女の子の健やかな成長を願う日であるとともに、春の訪れを感じる記念日です。
「ひな祭り」をきっかけに広報PR活動する効果
「ひな祭り」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「ひな祭り」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「ひな祭り」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「ひな祭り」を元に発信をする流れ
「ひな祭り」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「ひな祭り」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「ひな祭り」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「ひな祭り」を広報PRに活かした事例
「ひな祭り」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「ひな祭り」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「ひな祭り」を広報PRに活かすうえで参考になるでしょう。
事例1.「ひな祭り」までの期間限定でテイクアウト用メニューを販売
株式会社ジェイアール東海ホテルズは、2024年3月3日の「ひな祭り」にちなんだプレスリリースを配信しました。ホテルアソシア静岡の日本料理「京都 つる家」にて、2月23日から3月3日の「ひな祭り」までの期間中、テイクアウト用の「ひな祭りちらし寿司」を販売するプロジェクトです。
プレスリリースのアイキャッチには、桃の節句にぴったりのピンクを背景に撮影した販売商品「ひな祭りちらし寿司」のイメージを掲載。華やかな画像は目を引きGOODです。期間限定でホテルのロビーに展示する「つるし雛飾り」とともに、ちらし寿司の詳細を紹介し、「ひな祭り」の特別感を演出。また、テイクアウト商品だけでなく、ホテルで楽しめるメニュー詳細や販売価格をわかりやすくまとめた構成が参考になります。
参考:見映え&味わい◎「ひな祭りちらし寿司」でホームパーティーを彩ろう!ホテルロビーでは「つるし雛飾り」の展示も!
事例2.3日間限定で「ひな祭り」ケーキを発売
株式会社京王プラザホテル札幌は、2024年3月1日から3月3日の「ひな祭り」までの3日間、限定ケーキを発売することをプレスリリースで発表しました。2月9日から予約を開始し、30セット限定で発売。
予約開始の1週間前に配信することで認知を広め、販売促進効果にもつなげています。「ひな祭り」にちなんだプレスリリースに合わせて、3月発売の新作ケーキにも訴求しているのがGOODポイントです。
参考:春を感じる「シマエナガ」×「ひな祭り」スイーツ!雛人形に見立てた可愛らしいケーキで笑顔あふれるひな祭りを
事例3.「ひな祭り」に先駆けて人気のひな人形商品を紹介
日本トイザらス株式会社は、2024年3月3日の「ひな祭り」にまつわるプレスリリースを配信しました。2023年12月下旬から2024年1月中旬までの人気商品を、ひな人形関連に限定して紹介しています。
数々の商品を取り扱う企業が「ひな祭り」の記念日に合わせてカテゴリを絞り、ランキング形式でまとめたプレスリリースは同社ならではの広報PR施策といえるでしょう。商品写真と価格、サイズや訴求ポイントを商品ごとにまとめた構成も参考にしてみてはいかがでしょうか。
参考:<ニュースレター>3月3日はひな祭り!ひな人形関連商品、人気TOP10をご紹介!
事例4.3月3日の「ひな祭り」に適した商品をプレスリリースでピックアップ
株式会社パルグループホールディングスは、2024年3月3日の「ひな祭り」を楽しむアイテムとして、複数商品をプレスリリースで紹介しました。同社が展開するインテリア雑貨ブランド「salut!(サリュ)」から、インテリアアイテムやキッズアイテムなどをピックアップ。
やわらかい雰囲気を感じる商品写真や、利用シーンをイメージしやすい写真を豊富に掲載したのがGOODポイントです。文章は商品名・価格・サイズなど最小限に留め、ビジュアルをメインにすることで視覚的にアピールしています。
事例5.東京都指定有形文化財で人形や雛道具を展示する「ひな祭り」イベント
日本美のミュージアムホテル「ホテル雅叙園東京」を運営する株式会社目黒雅叙園は、「千年雛めぐり〜平安から現代へ受け継ぐ想い~百段雛まつり2024」の開催情報をプレスリリースで発表しました。
2024年1月20日から3月10日までの期間中、館内にある東京都指定有形文化財「百段階段」にてひな人形や雛道具を展示する「ひな祭り」イベントです。プレスリリースではインパクトのあるイメージ写真を掲載し、記念日ならではの特別企画としてアピールしています。
参考:雛道具やお細工物が集う都内最大級の雛まつり「千年雛めぐり~平安から現代へ受け継ぐ想い~ 百段雛まつり2024」
「ひな祭り」をきっかけに広報PRの取り組みをしてみよう
「ひな祭り」は、ひな祭りに注目が集まり、日本文化や子どもの成長を想起させるきっかけになる日です。
日本食に携わる企業の方や、子ども向けの製品を販売する企業の方にとっては特に、「ひな祭り」を切り口として自社商品・サービスの魅力を伝えるよい機会になるでしょう。
お伝えした事例を参考に、ぜひ自社商品・サービスと「ひな祭り」をかけ合わせた広報PR施策を考えてみてくださいね。
また、「ひな祭り」をプレスリリースに活用する際は、「トレンド徹底活用術 ひな祭り編」もご覧ください。
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