福の日
12月29日は「福の日」。今回は「福の日」の意味や由来を解説します。
また、「福の日」をきっかけに、広報PR活動を行う効果やポイント、実際に広報PRに活かしている広報事例を紹介します。
広報やマーケティングネタを探している方、特に小売業界の方や、正月行事にまつわる企画開発を行う担当者の方は、ぜひ参考にしてみてください。
「福の日」の意味・由来とは?
12月29日は「福の日」です。おせち料理に使われるさまざまな練りものの製品を製造・販売をする株式会社紀文食品が制定しました。正月行事の意味、いわれを知ることで福を招いてもらうのが目的です。日付は、お正月前の12月であり、29日が「ふく」と読む語呂合わせからとされています。
小売業界をはじめ、年末年始にちなんだイベントや新商品を紹介したり、「福の日」にちなんだキャンペーンを行ったりと、さまざまな広報PR活動のきっかけとなる記念日といえるでしょう。
記念日は、一般社団法人・日本記念日協会によって認定・登録されました。
「福の日」をきっかけに広報PR活動をする効果
「福の日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「福の日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「福の日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「福の日」を元に発信をする流れ
「福の日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「福の日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「福の日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「福の日」を広報PRに活かした事例
「福の日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「福の日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例とポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「福の日」を広報PRに活かすうえでヒントになるでしょう。
事例1.百貨店がおせちの予約販売を開始
株式会社京王百貨店は、「2023年 京王のおせち」の予約を店頭でスタートしたことを、プレスリリースで発表しました。
プレスリリースでは、「原材料の高騰などで多くのおせちが値上げする中、できるだけ価格上昇を抑えた」と、商品企画にまつわる背景事情を丁寧に伝えました。消費者のライフスタイルに寄り添う企業の姿勢が感じられるプレスリリースです。
参考:2023年 京王のおせち
事例2.高齢者向け落語イベントを開催
ホテルニューオータニ幕張は、高齢者向けの「落語会」を開催することをプレスリリースで発表しました。
「笑う門には福来る」ということわざにちなみ、高齢者に笑って健康になってほしい、とのコンセプトで食事つきの落語会を開催。70歳以上に適用される割引プランとともに「プレゼントにもおすすめ」と紹介することで、シニア層の子どもや孫の目にもとまりやすくした点が有用なプレスリリースです。
事例3.サステナブルな年末年始のグルメを紹介
生活クラブ連合会は、サステナブルなローストチキンやおせち料理などの予約受付などについての案内を、プレスリリースで発表しました。
プレスリリースでは、無投薬飼育の丸鶏、国産卵を原料にした伊達巻など、品質にこだわった年末年始のグルメを紹介。生産地のストーリーを説明する写真とともに特徴を伝えつつ、環境に配慮して簡易な包装としたことにもふれました。サステナビリティへの配慮がみられ、食の安全や過剰な包装を気にする消費者にもひびく広報PR事例といえるでしょう。
参考:国産・安心安全でおいしくサステイナブルな年末年始を! 【生活クラブ】クリスマス・お正月アイテムの注文案内を10月よりスタート
「福の日」をきっかけに広報PRの取り組みをしてみよう
12月29日の「福の日」は、年末年始の行事に注目が集まりやすい日です。小売業界の方や、年越しに関するサービスや製品の開発を行う企業の方にとっては、「福の日」を切り口として自社商品・サービスの魅力を伝える良い機会になるでしょう。
お伝えした事例を参考に、ぜひ自社商品・サービスと「福の日」をかけ合わせた広報PR施策を考えてみてください。
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