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8月19日は「俳句の日(俳句記念日)」。今回は「俳句の日」の意味や由来を解説します。
また、「俳句の日」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイント、実際に取り入れている広報事例もご紹介。広報やマーケティングネタを探している方、特に文学や俳句・川柳に関わる事業を行っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
「俳句の日」の意味・由来とは?
8月19日は「俳句の日」です。1991(平成3)年、正岡子規研究家兼俳人の坪内稔典を筆頭に、俳人たちによって発案・制定されました。
また、同じ8月19日に、俳句作家の上野貴子主催「おしゃべりHAIKUの会」によって「俳句記念日」が制定、一般社団法人・日本記念日協会にも正式な記念日として認定されています。
日付は、「は(8)い(1)く(9)」の語呂合わせ。俳句の楽しさや奥深さを知ってもらったり、季節感の大切さをPRしたりといった目的があります。
制定の時期は異なるものの、「俳句の日」「俳句記念日」ともに、8月19日には全国各地でイベントや俳句大会を開催。日本の伝統的な文化のひとつとして、広報活動にも活かせるでしょう。
「俳句の日」をきっかけに広報PR活動する効果
「俳句の日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「俳句の日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「俳句の日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「俳句の日」を元に発信をする流れ
「俳句の日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「俳句の日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「俳句の日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「俳句の日」を広報PRに活かした事例
「俳句の日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「俳句の日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。
事例1.「おウチde俳句大賞」の贈呈式の様子をプレスリリースで配信
株式会社朝日出版社は、第5回「おウチde俳句大賞」の贈呈式イベントを東京・日比谷松本楼にて開催。受賞作品の発表と贈呈式の様子をプレスリリースで配信しました。
リビングや台所、寝室など家に関する6つの場所をテーマにした「おウチde俳句大賞」。「夏井いつきのおウチde俳句大賞」は、バラエティ番組『プレバト!!』の俳句コーナーに出演する俳人の夏井いつき氏が選者を務めます。10,000句を超える応募の中から、大賞にはリビング部門・小川野雪兎さんの作品「骨壷と並んで相撲見る炬燵」が選ばれました。
プレスリリースでは、「おウチde俳句大賞」について解説しつつ、今回の募集背景を綴っています。選者・夏井いつき氏によって選ばれた授賞者の写真を掲載し、当日の様子レポート。最後に、大賞・部門別最優秀賞受賞作品がわかりやすいように一覧で紹介しているのがGOOD。記念日にちなんだ事例ではありませんが、イベントレポートのプレスリリースを配信する際の参考になる事例です。
参考:第5回「夏井いつきのおウチde俳句大賞」受賞作品が決定!贈呈式を開催しました!
事例2.Web小説サイトで短歌・俳句のコンテストを開催
株式会社KADOKAWAは、株式会社はてなと共同開発したWeb小説サイト「カクヨム」内で「第1回カクヨム短歌・俳句コンテスト」の開催をプレスリリースで発表しました。テーマは決めず、一首一句から応募可能。受賞作は、角川『短歌』『俳句』に掲載されます。
プレスリリースでは、応募要項を抜粋して掲載。「短歌の部」「俳句の部」の説明、賞金やスケジュールといったコンテスト概要を端的にまとめています。選考委員をプロフィール写真とともに代表作を掲載しているのがGOOD「俳句の日」のプレスリリースではありませんが、「俳句」に関連する広報PRとして参考になる事例ではないでしょうか。
参考:Web小説サイト「カクヨム」にて短歌・俳句のコンテストを初開催!
事例3.俳句・和歌用語集アプリの新バージョンをプレスリリースで発表
IOT、医療機器などのさまざまな分野のシステム開発・提供を展開する北都システム株式会社は、俳句・和歌用語集スマホアプリ「細石」の新バージョンをプレスリリースで発表。用語の解説や品詞の検索機能が追加されました。
プレスリリースでは、俳句・和歌用語が約5万語以上を搭載されている「細石」の4つの特長を紹介。もともとの機能の紹介に加え、新バージョンではどのようなことができるのかを解説しています。販売パックの価格や内容を表にしてわかりやすく掲載したうえで、公式サイトやアプリのQRコードに誘導している構成がGOOD。記念日にちなんだ事例ではありませんが、サービスのリニューアルやアップデートを伝える際の参考になる事例です。
参考:俳句・和歌用語集スマホアプリ、機能強化した新バージョンをリリース!
「俳句の日」をきっかけに広報PRの取り組みをしてみよう
8月19日の「俳句の日(俳句記念日)」は、日本文化を広く伝えるためにも有用な記念日です。俳句と直接的な関係がない事業でも、作品を募集してキャンペーン化したり、抽選でプレゼントが当たるイベントを開催したり、さまざまな切り口で広報PR活動に活かせるでしょう。
また、「俳句の日」にちなんでアンケートを実施し、調査リリースとして発信するのも一案です。俳句に関する世間の認知度・理解度を把握することで、よりターゲットを絞った広報PRが検討できます。
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