記事検索
国際山の日(12月11日)|意味や由来・広報PRに活用するポイントと事例を紹介

今日は何の日国際山の日(12月11日)|意味や由来・広報PRに活用するポイントと事例を紹介

12月11日は「国際山の日(国際山岳デー)」。今回は「国際山の日」の意味や由来を解説します。

また、「国際山の日」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイントと、関連する広報事例もご紹介。広報やマーケティングネタを探している方、特に観光業界の方や、登山関連の事業を行っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

「国際山の日」の意味・由来とは?

12月11日は「国際山の日(International Mountain Day)」です。2003(平成15)年、国際連合総会にて制定されました。国際デーのひとつで、日本語訳では「国際山岳デー」とも呼ばれています

山岳地域の発展に着目し、山岳への関心を高めたり重要性を喚起したりといったことがおもな目的です。国連では毎年「国際山の日」にテーマを決定し、各地域から国際的なレベルまで、さまざまなイベント・キャンペーンを実施しています。

たとえば、2004年は「平和」、2008年は「フードセキュリティ(食糧安全保障)」、2021年は「持続可能な山岳観光」がテーマ。山の保全だけでなく、テーマにならったイベントを開催したり、登山などのアクティビティを呼びかけたりといった広報活動に活かせるでしょう。

「国際山の日」をきっかけに広報PR活動する効果

「国際山の日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「国際山の日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。

特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「国際山の日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。

自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。

「国際山の日」を元に発信をする流れ

「国際山の日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。

STEP1.「国際山の日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む

STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める

STEP3.自社サービスやプロダクトと「国際山の日」をかけ合わせ、発信内容を検討する

STEP4.発信するコンテンツを作成する

STEP5.媒体を選び情報発信する

特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。

トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。

「国際山の日」を広報PRに活かした事例

「国際山の日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。

次に、これから「国際山の日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「国際山の日」を広報PRに活かすうえでヒントになるでしょう。

事例1.谷川岳・肩の小屋のトイレ改修に向けクラウドファンディングを開始

群馬県みなかみ町は、日本百名山・谷川岳にある山小屋「肩の小屋」の老朽化したトイレを再整備するため、ふるさと納税型クラウドファンディングを開始したことをプレスリリースで発表。本クラウドファンディングは、寄付先を指定できる仕組みで、登山者や地域への思いを形にできる取り組みです。

プレスリリースでは、現状の課題を端的に表したタイトル で状況をわかりやすく提示し、注目を集めています。また、老朽化したトイレの写真と改修後の完成イメージを並べることで、課題の深刻さと改善の方向性を視覚的に伝えている点も特徴です。記念日に直接関連する事例ではありませんが、地域課題を整理し、必要性を明確に示すプレスリリースの構成が参考になります。

参考:「もう限界…!トイレを何とかしたい!」日本百名山・谷川岳「肩の小屋」トイレ整備プロジェクト

事例2.登山文化継承に向けた取り組みをスタート

山岳や自然に特化したメディア事業に取り組む株式会社山と溪谷社は、若い登山者の活動を支援する「登山ユース応援プロジェクト」を開始したことをプレスリリースで発表しました。大学山岳部やワンダーフォーゲル部へのアンケート実施や、登山雑誌の提供といった取り組みを通じ、技術習得や交流機会を広げていく計画です。

プレスリリースでは、山岳分野における若年層の活動状況や課題に触れながら、支援が必要とされる背景を明確化。さらに、学生から寄せられた声や活動写真を掲載し、取り組みの社会的意義を読者に具体的にイメージさせています。記念日と直接関係する配信ではありませんが、社会課題を踏まえた自社の取り組み価値を立体的に伝える構成が参考になります。

参考:次世代登山者の支援と登山文化の継承を目的とした「登山ユース応援プロジェクト」始動

事例3.10周年記念にちなんで3日間のイベントプログラムを展開

山梨県北杜市は、一般社団法人・北杜山守隊との主催イベント「第2回日本山岳保全サミットin北杜」に関するプレスリリースを配信しました。南アルプスユネスコエコパークの登録10周年を記念し、3日間にわたって展開するイベントプログラムです。

こちらは「国際山の日」の事例ではありませんが、自然に囲まれた地域性と周年記念を積極的に伝えているのがGOOD。日程やタイムスケジュールを紹介したうえで、登壇者のプロフィールを写真付きで紹介したプレスリリースの構成が参考になります。

参考:南アルプスユネスコエコパーク登録10周年記念山岳資源の保全と利活用を考える3日間「第2回日本山岳保全サミットin北杜」開催

「国際山の日」をきっかけに広報PRの取り組みをしてみよう

12月11日の「国際山の日」は、世界の山岳に注目が集まり、登山を想起させるきっかけになる日です。国際的な取り組みを行っている方や、登山を含むアクティビティに関連する事業を行う方にとっては特に、「国際山の日」を切り口として自社商品・サービスの魅力を伝える良い機会になるでしょう。

お伝えした事例を参考に、ぜひ自社商品・サービスと「国際山の日」をかけ合わせた広報PR施策を考えてみてください。

【関連記事】

今から準備できる、おすすめテーマ