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鉄の記念日(12月1日)|意味や由来・広報PRに活用するポイントと事例を紹介

今日は何の日鉄の記念日(12月1日)|意味や由来・広報PRに活用するポイントと事例を紹介

12月1日は「鉄の記念日」。今回は「鉄の記念日」の意味や日付の由来を解説します。

また、「鉄の記念日」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイント、企業が実践している関連の広報事例もご紹介。広報やマーケティングネタを探している方、特に鉄鋼業界の方は、ぜひ参考にしてみてください。

「鉄の記念日」の意味・由来とは?

12月1日は「鉄の記念日」です。1958(昭和33)年、一般社団法人・日本鉄鋼連盟(JISF)によって制定されました。

日付は、1857(安政4)年の12月1日に、岩手県釜石市の製鉄所が創業を開始したことにちなんでいます。洋式高炉による製鉄は、近代の生産方法の基盤を築いた歴史的な出来事です。

毎年「鉄の記念日」には、日本鉄鋼連盟を筆頭に、鉄に関する展示会を開いたり、イベント・キャンペーンを実施したりしています。鉄鋼業界の方はもちろん、製鉄会社と連携した事業を行っている方にとっても、広報PRに有用な記念日といえるでしょう。

「鉄の記念日」をきっかけに広報PR活動する効果

「鉄の記念日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「鉄の記念日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。

特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「鉄の記念日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。

自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。

「鉄の記念日」を元に発信をする流れ

「鉄の記念日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。

STEP1.「鉄の記念日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む

STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める

STEP3.自社サービスやプロダクトと「鉄の記念日」をかけ合わせ、発信内容を検討する

STEP4.発信するコンテンツを作成する

STEP5.媒体を選び情報発信する

特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。

トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。

「鉄の記念日」を広報PRに活かした事例

「鉄の記念日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。

次に、これから「鉄の記念日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「鉄の記念日」を広報PRに活かすうえでヒントになるでしょう。

事例1.小型ドローンを製鉄所内で実機運用開始

株式会社Liberaware(リベラウェア)は2022年7月、同社が開発するドローン「IBIS」の運用開始を発表しました。製鉄所内でも効率的に設備点検ができるよう、日本製鉄株式会社と共同で実施してきたプロジェクトです。

狭く複雑な設備内部でも、安定的に飛行できるのが同社ドローンの強み。高精度な三次元データを用いることで、生産の安定化・効率化に貢献しています。実機運用の結果を公開することで、2社の取り組みだけでなく、開発技術を認知してもらうきっかけにもなった事例です。

参考:狭所での高精度撮像が可能な小型ドローン「IBIS」を大型構造設備にて実機運用開始

事例2.製鉄会社との共同スタディ契約を締結し、役員のコメントを掲載

deepC Store Limitedは、同社が開発する「大型洋上浮遊式CO2回収貯留ハブ・プロジェクトCStore1」において、日本製鉄株式会社と共同スタディ契約を締結しました。今回の契約に基づいて、製鉄所から回収・液化・海上輸送する事業の採算性検証を実施。

プレスリリースでは、自社が取り組むプロジェクトの概要に加え、開発の目的を紹介しているのがGOODポイントです。さらに、2社の常務執行役員・会長らのコメントを掲載し、取り組みへの姿勢を明確に示しています。

参考:【日本製鉄株式会社・deepC Store Limited】大型洋上浮遊式CO2回収貯留ハブ・プロジェクトCStore1へのCO2回収・液化・海上輸送に関する共同スタディ契約の締結について

事例3.低CO2鋼材を採用したエコフレンドリー缶を発売

愛知県海部郡で老舗缶メーカーとして活動する側島製罐(そばじませいかん)株式会社は、新製品のプレスリリースを配信しました。日本製鉄株式会社が提供する低CO2鋼材を国内ではじめて採用し、発売を実現したエコフレンドリー缶です。

長い歴史を持つメーカーが「リサイクル率」「CO2削減」といった点に着目し、先進的な技術を発揮する企業とタッグを組んだのが特徴です。プレスリリースでは、今回発売する缶のビジュアルがわかる写真を掲載し、企業としてのこだわりや代表のコメントを紹介。記念日に関した発信ではありませんが、企業の取り組みや展望が伝わる参考事例です。

参考:【国内初!】缶メーカーの側島製罐が日本製鉄の低CO2鋼材「NSCarbolex®Neutral」を国内で初採用。老舗缶屋が日本製鉄とタッグを組んで、缶の魅力を更に高めるエコフレンドリー缶を企画!

事例4.ユネスコ世界文化遺産認定の地でサービス提供を開始

ヘルスケア関連のコンテンツ配信事業を手掛ける母子モ株式会社は、同社が運営する母子手帳アプリ「母子モ」のプレスリリースを配信しました。「鉄の記念日」とは異なる商材でありながら、今回提供を開始した岩手県釜石市が「最古の洋式高炉跡」であることを紹介し、歴史的観点からその魅力に触れているのが特徴的です。

記念日に直接関連する広報PR事例ではないものの、自社運営サービスと提供エリアならではのポイントを訴求し、周辺住民を中心に多くの人の関心を高めています。

参考:母子手帳アプリ『母子モ』が岩手県釜石市で提供を開始!

「鉄の記念日」をきっかけに広報PRの取り組みをしてみよう

12月1日の「鉄の記念日」は、鉄に注目が集まり、製鉄・製鋼を想起させるきっかけになる日です。鉄鋼業界の方だけでなく、製鉄所のプロジェクトに携わっている企業の方にとっては特に、「鉄の記念日」を切り口として自社商品・サービスの魅力を伝える良い機会になるでしょう。

お伝えした事例を参考に、ぜひ自社商品・サービスと「鉄の記念日」をかけ合わせた広報PR施策を考えてみてください。

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