
緑茶の日
6月16日は「和菓子の日」です。今回は、「和菓子の日」の意味や由来について解説します。
また、自社商品やサービスを「和菓子の日」と掛け合わせた広報PRの事例もいくつかご紹介。和菓子を扱う企業はぜひ参考にしてみてください。
6月16日は「和菓子の日」です。全国和菓子協会により1979年に制定。848年の6月16日に、仁明天皇が神前に16個のお菓子や餅などを備え、疾病よけや健康招福を祈誓したことにちなんで記念日が設けられたといわれています。
「和菓子の日」は、無病息災・除災招福をする日。日本独自の記念日のため、当日には日本各地に存在する和菓子屋で、和菓子フェアやプレゼント企画などが実施されています。
また、全国和菓子協会は和菓子を日本文化のひとつとしてPR活動を積極的に行っています。
「和菓子の日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「和菓子の日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「和菓子の日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「和菓子の日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「和菓子の日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「和菓子の日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「和菓子の日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「和菓子の日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「和菓子の日」を広報PRに活かすうえでヒントになるでしょう。
株式会社そごう・西武は、6月16日の「和菓子の日」にちなみ西武池袋本店で販売する和菓子についてプレスリリース配信をしました。
プレスリリースの導入に「和菓子の日」が制定された由来と、記念日にちなみ和菓子店で販売される「嘉祥菓子」について記載。続いて西武池袋本店の和菓子売場で取り扱いがある嘉祥菓子を数点ピックアップすることで、何を伝えたいのかがわかりやすくなります。記念日当日のみ販売される和菓子もあることも記すことで、限定性の高い内容となる点もGOODポイント。「和菓子の日」をフックにした参考事例です。
和菓子屋「まるもち家」を展開する株式会社京都丸餅家は、ロングセラー商品「水まる餅」に宇治抹茶を使用した和菓子「水まる餅 hey! 抹茶」の販売をプレスリリースで発表しました。
プレスリリースでは、水まる餅だけでなく、付属しているパウダーと蜜にも抹茶を使用し、抹茶三昧の商品であることを記載。記念日にちなんだ事例ではありませんが、「抹茶好き以外の方は、買わないでください」と逆説的なタイトルでアプローチしている点が目を引きます。
参考:『抹茶好き以外の方は、買わないでください』2024年5月18日(土)10時から新商品「水まる餅 hey!抹茶」を販売開始します。
老舗和菓子店を運営する株式会社お亀堂は、国内産の高級和栗をふんだんに使用した和栗のモンブランの販売についてプレスリリース配信しました。
プレスリリースでは、和菓子離れが進む現状について言及。日本の伝統的な和菓子文化が廃れてしまう危機感から、洋菓子の素材を取り入れた和スイーツの開発に挑戦したことを記載しています。商品への想いが伝わる開発エピソードは、メディアにも取り上げられやすい要素。商品の特徴とともにさまざまなカットで撮影された写真が目を引きGOODです。記念日に絡めた発信ではありませんが、新商品広報PRの参考になる事例です。
参考:創業70年以上の老舗和菓子店が国産の高級和栗をふんだんに使用した「和栗のモンブラン」を発売開始
小さな頃から和菓子を嗜んできた日本人にとって、「和菓子の日」は関心の高い記念日です。年代に関係なく和菓子を好んで食べている方は多いので、和菓子の新商品の情報は積極的にPRしたいところ。「和菓子の日」と掛け合わせてプレスリリースを発信することで、より効果的に広報PRができます。本記事で紹介した事例を参考に、ぜひ検討してみてください。
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