
しらすの日
1月11日は「鏡開き」。今回は「鏡開き」の意味や由来を解説します。
また、「鏡開き」をきっかけに、広報PR活動を行う効果やポイント、実際に広報PRに活かしている広報事例を紹介します。広報やマーケティングネタを探している方は、ぜひ参考にしてみてください。
1月11日は「鏡開き」です。正月を祝うお供え物である鏡餅を開いて食べる日とされています。
鏡開きは正月に一区切りをつけるという意味があり、正月が1月15日までとされている地域では1月15日に食べられることもあります。
また、鏡餅は、新年を司る年神様が宿る依り代と考えられています。鏡餅を開くことで「年神様をお送りする」という意味や、年神様が宿った鏡餅を食べることでその力を授けてもらい、1年の無病息災を願うという意味があります。
餅を刃物で切ることは武士にとって切腹を連想させ、また「割る」という表現も縁起が悪いことから、末広がりを意味する「開く」を使って「鏡開き」と呼ばれるようになりました。
なお、お祝いの席で樽酒の蓋を割ってお酒をふるまうことも「鏡開き」と呼びます。これは、樽酒の蓋のことを酒屋で「鏡」と呼んでいたからだと言われています。
「鏡開き」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「鏡開き」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「鏡開き」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「鏡開き」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「鏡開き」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「鏡開き」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「鏡開き」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「鏡開き」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「鏡開き」を広報PRに活かすうえで参考になるでしょう。
株式会社近鉄・都ホテルズは、2025年1月1日に開催するイベント情報をプレスリリースで発表しました。鏡開きと振舞い酒、祝い餅つきなどを展開する1日限定イベントです。
「鏡開き」に特化した事例ではありませんが、正月シーズンならではの行事を複数取り入れ、近隣住民が参加しやすいかたちに配慮したプログラムの魅力を発信。プレスリリースでは、イベントのスケジュールはもちろん、当日の様子が想像しやすいイメージ写真を掲載した読みやすい構成が参考になります。メディア関係者や生活者にアプローチした好事例です。
参考:【都ホテル 岐阜長良川】新春鏡開き・祝い餅つきでお正月を愉しむ!2025年1月1日(水・祝)イベント開催
株式会社ベストホスピタリティーネットワークは、ホテル インターコンチネンタル 東京ベイで提供する「お正月ステイプラン 2025」の詳細をプレスリリースで配信。2024年12月31日から2025年1月1日の2日間、鉄板焼きやおせち朝食などをプランごとに展開する特別企画です。
プレスリリースでは「お正月イベントについて」の見出しを設け、鏡開きや振る舞い酒を行うことも紹介。「鏡開き」に限った事例ではありませんが、複数の画像をバランスよく配置した構成が参考になります。また、期間限定かつ季節性の高い宿泊プランを積極的に発信することで、観光客を中心に多くの人の関心を高めています。
薩摩のさつまブランド推進協議会は、2025年10日と11日に「さつま町のよかど新春フェスタ-リアルさつま町がやってくる-」を開催することを決定し、プレスリリースで発表。地域ブランドである「薩摩のさつま」をはじめ、特産品や観光の魅力を発信するプロジェクトです。
プレスリリースでは、実施概要と取り組みを罫線で区切りわかりやすく掲載。それぞれの1日限定で開催するコンテンツの詳細をわかりやすくをピックアップするなどの見せ方も参考になります。「鏡開き」にちなんだの事例ではありませんが、11日には、新春を祝う鏡開きを披露したり、焼酎を振る舞ったりといった正月ならではの行事を展開することも紹介しています。
参考:【さつま町⇔鹿児島市をライブ中継】遠隔とのハイブリッドで届ける地域のリアル。地域おこし協力隊が提案する丸ごとさつま町を体験できる新春フェスタを鹿児島市内で開催。
「鏡開き」は、鏡餅に注目が集まるとともに、正月やお祝い事を想起させるきっかけになる日です。
食品・種類の販売を行う企業の方や、ギフト商品を取り扱う企業の方にとっては特に、「鏡開き」を切り口として自社商品・サービスの魅力を伝えるよい機会になるでしょう。
お伝えした事例を参考に、ぜひ自社商品・サービスと「鏡開き」をかけ合わせた広報PR施策を考えてみてください。
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