
緑茶の日
3月26日は「カチューシャの唄の日」。今回は「カチューシャの唄の日」の意味や由来を解説します。
また、「カチューシャの唄の日」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイント、実際に広報PRに活かしている広報事例を紹介します。
広報やマーケティングネタを探している方、特に音楽業界の方や演劇業界の方、エンターテインメント関連の製品やサービスを提供している企業などはぜひ参考にしてみてください。
3月26日は「カチューシャの唄の日」です。1914年(大正3年)のこの日が、島村抱月と松井須磨子が起こした劇団「芸術座」のトルストイ『復活』の初演日であったこと、また劇中で歌われた「カチューシャの唄」が大流行したことに由来しています。
「カチューシャの唄」は、作詞・島村抱月と相馬御風、作曲・中山晋平で制作され、劇中歌として主演の松井須磨子などによって歌われました。1914年5月には、「復活唱歌」というタイトルでレコードが発売され、「カチューシャかわいや わかれのつらさ」という歌詞が爆発的な流行語となりました。
この日には、「カチューシャの唄」の誕生に携わった島村抱月、相馬御風、松井須磨子、中山晋平にちなみ、島根県浜田市と新潟県糸魚川市、長野県長野市、長野県中野市の4都市でコンサートなどが行われています。
「カチューシャの唄の日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「カチューシャの唄の日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「カチューシャの唄の日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「カチューシャの唄の日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「カチューシャの唄の日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「カチューシャの唄の日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「カチューシャの唄の日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「カチューシャの唄の日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「カチューシャの唄の日」を広報PRに活かすうえで参考になるでしょう。
チケット販売サイト「カンフェティ」を運営するロングランプランニング株式会社は、一般社団法人・松井須磨子協会が主催する「松井須磨子祭 2024」の開催情報とチケット販売情報についてプレスリリースを配信しました。「カチューシャの唄」の生誕110年を記念するメモリアルイベントです。
記念日に特化した事例ではありませんが、イベント内容と「カチューシャの唄の日」の親和性が高く、関連キーワードの広報PR施策として有用といえます。また、短編アニメーションの動画やコンサート出演者のプロフィール写真など、視覚的にわかりやすいビジュアル構成も参考になるのではないでしょうか。
参考:愛と芸術に生きた元祖アイドル・松井須磨子「カチューシャの唄生誕110年」記念イベント開催決定
伝統文化のキュレーションやコミュニティ構築支援事業を手掛けるワイズ サステナブルコミュニティは、兵庫県神戸市で開催するイベント情報をプレスリリースで発表しました。「大正ロマンのファッションを楽しむお茶会」と題し、大正時代の世界観を楽しみながらトークショーやミニコンサートを展開する1日限定企画です。
「カチューシャの唄の日」に関する事例ではありませんが、大正ロマン風のドレスコードを筆頭に、本イベントならではのこだわりや雰囲気を写真とともに紹介したプレスリリース内容がGOOD。参加できない人に向けたクラウドファンディングにも訴求することで、地域を問わず多くのファン層にアプローチできています。
参考:~お気に入りの装いで優雅なひとときを~ レトロな洋館を貸し切って 3月19日(水)1日限りの「大正ロマンのファッションを楽しむお茶会」
福岡県で現代作家の美術工芸・伝統工芸の展示会や商品開発などを手掛ける株式会社Gatouは、「ときめきの大正ロマン 竹久夢二展」の開催を決定しプレスリリースを配信しました。大正ロマンの芸術家・竹久夢二の生誕140年を記念する展示企画です。
プレスリリースでは、同氏の作品の特徴や世界観などを丁寧に紹介し、イベントで展示する作品の写真もピックアップ。「カチューシャの唄の日」とは少し異なる事例ですが、周年記念や「大正ロマン」を明記したプレスリリースタイトル、豊富な写真を掲載して魅力を伝えた構成が参考になります。
参考:生誕140年記念「ときめきの大正ロマン 竹久夢二展」11月22日(金)より佐賀市《ゆめタウン佐賀》にて開催
3月26日の「カチューシャの唄の日」の意味や由来、広報PRに活用できそうな事例を紹介しました。
「カチューシャの唄の日」には、この歌だけでなくこれまでにヒットした音楽や演劇などに注目が集まるでしょう。関連イベントやキャンペーンのほか、音楽や舞台に関する調査リリースを出すのも一案です。
今一度「カチューシャの唄の日」をきっかけに自社製品やサービスなどを広報PRしてみてはいかがでしょうか。
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