
緑茶の日
1月15日は「小正月」。今回は「小正月」の意味や由来を解説します。
また、「小正月」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイント、実際に活かしている企業の広報事例もご紹介。広報やマーケティングネタを探している方、特に小正月の時期に合わせて商品・サービスを扱う業界の方や、小正月に関連する行事を行う企業の方は、ぜひ参考にしてみてください。
1月15日は「小正月」です。1月7日までの松の内を「大正月」といい、1月15日を中心とする14日〜16日の3日間を「小正月」といいます。大正月を忙しく働いた主婦をねぎらう意味で、「女正月」という地方もあります。
小正月の行事は、正月よりも地域によってさまざまだと言われています。主に行われるのは、14日から柳など木の枝に細かく切った餅や団子を刺したり、繭玉を刺した「餅花」を作って飾ったりするところが多いようです。また15日の朝に小豆粥を食べ、「左義長」や「どんど焼き」などと呼ばれる火祭りを行う地域もあります。これは前年の正月に飾ったお札・門松・しめ縄などを寺社の境内や河原などに集めて焼くものです。
ほかにも、地域によって鬼が家々を回る「なまはげ」や「なもみ」と呼ばれる行事、子供達がかまくらを作ってその中で過ごす行事、豊作占いなども行われています。
「小正月」に合わせて商材を問わず多様な企業の広報PR活動に活かせるでしょう。
「小正月」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「小正月」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「小正月」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「小正月」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「小正月」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「小正月」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「小正月」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「小正月」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「小正月」を広報PRに活かすうえでヒントになるでしょう。
海と日本プロジェクト広報事務局は、2024年2月10日と11日に開催した「大館アメッコ市」についてプレスリリースを配信しました。秋田県で、毎年「小正月」の行事の代表として行われている恒例イベントのレポートです。
プレスリリースではイベント概要をまとめたうえで、「あきたの海ごみゼロ活動の輪」やオリジナルコラボ商品などについて紹介。メディア関係者の関心を高めるイベントレポートはもちろん、当日の様子がわかる写真を複数掲載したビジュアル面も参考になる好事例です。
参考:三平と共に拡がるあきたの海ごみゼロ活動の輪!小正月行事「大館アメッコ市」であきたの海ごみゼロ啓発活動を実施
秋田県の観光文化スポーツ部 誘客推進課は、冬季誘客キャンペーン「冬の秋田はほっとけない!」のプレスリリースを配信。キャンペーンの一環として、県北・中央・県南の3つのエリアの「小正月」を体験する特別ツアーを展開しました。
地域によって異なる伝統行事を持つ、秋田県ならではの「小正月」企画といえます。各ツアーの参加費や受付期間といった重要事項はもちろん、イベントの写真を掲載したり、行事の強みを訴求したりといったプレスリリース内容もGOODな好事例です。
参考:冬季誘客キャンペーン「冬の秋田はほっとけない!」秋田の小正月行事特別ツアー参加者募集!
一般財団法人・地域創造は、2025年3月2日にNHKホールにて開催する「第25回地域伝統芸能まつり」のプレスリリースを配信しました。地域伝統芸能・古典芸能が一堂に会するイベントで、今回のプレスリリースでは観覧者の募集情報を紹介しています。
「小正月」に特化した事例ではありませんが、「小正月」伝統行事のひとつである「左義長(どんど焼)」をはじめ、各演目の特徴や魅力を詳しく解説。応募開始に合わせたプレスリリースで、メディア関係者はもちろん芸能に関心がある生活者にも効果的にアプローチしています。
参考:「第25回地域伝統芸能まつり」観覧者募集(1月26日〆切)
「小正月」の意味や由来、広報PRに活用できそうな事例を紹介しました。
1月15日の「小正月」は、小正月にまつわる行事を想起させるきっかけになる日です。小正月の時期に合わせて商品・サービスを扱う業界の方はもちろん、小正月に関連する行事を行う企業の方は「小正月」を切り口として、自社商品・サービスの魅力を伝える良い機会になるでしょう。
お伝えした事例を参考に、ぜひ自社商品・サービスと「小正月」をかけ合わせた広報PR施策を考えてみてください。
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