月ロケットの日
1月2日は「月ロケットの日」。今回は、月ロケットの日の意味や由来を解説します。
また、月ロケットの日をきっかけに、広報PR活動を行う効果やポイントもご紹介。実際に開催されているイベントもピックアップしながら、広報PRにつながる事例を取り上げています。
広報やマーケティングネタを探している方、特にロケットや宇宙に関連する業界の方は、ぜひ参考にしてみてください。
「月ロケットの日」の意味・由来とは？
1月2日は「月ロケット（ロケット）の日」です。1959年（昭和34年）に、当時のソビエト連邦が世界で初めて月ロケットの打ち上げ、月面に人工物を到達したことに成功したことで、記念日として制定されました。
月探査計画の目的で打ち上げられたロケットの名前は「ルナ（ルーニク）1号」。「ルナ計画」と題したプロジェクトが当初目指していたのは、月への着陸です。しかし着陸は失敗に終わり、火星と地球の間を公転する人工衛星になりました。
世界初の月衝突は失敗に終わったものの、「世界初の人工衛星」として歴史に名を残しています。
月の探索や研究を目的としたロケットの情報発信はもちろん、宇宙関連の商品を紹介したり、研究にまつわるプレスリリースを配信したりといった広報PR活動にも有用な記念日です。
「月ロケットの日」をきっかけに広報PR活動をする効果
「月ロケットの日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、 「月ロケットの日」 に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。 「月ロケットの日」 をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「月ロケットの日」を元に発信をする流れ
「月ロケットの日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1．「月ロケットの日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2．コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3．自社サービスやプロダクトと「月ロケットの日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4．発信するコンテンツを作成する
STEP5．媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「月ロケットの日」を広報PRに活かした事例
「月ロケットの日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「月ロケットの日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「月ロケットの日」を広報PRに活かすうえでヒントになるでしょう。
事例1．月探査の最前線を「体験」として伝える次世代向けイベントを実施
株式会社ispaceは、女子中高生向けSTEM体験イベント「Girls Meet STEM」に参画し、月探査ミッションの現場を体験できるプログラムを実施したことをプレスリリースで発表。管制室でのオペレーション体験や、月着陸船の設計・運用を学ぶワークショップを通じて、月探査の最前線を立体的に伝えています。
プレスリリースでは、実際のミッションに携わる女性エンジニアの参加や、月面探査の工程を疑似体験できる内容を具体的に紹介。写真や参加者のコメントを交えながら、月探査という高度な取り組みを「将来の進路選択につながる体験」として可視化しています。記念日に直接ひもづけた配信ではありませんが、月探査の現在地と次世代育成を結び付けて発信する構成は、「月ロケットの日」を切り口にした広報企画を検討する際の参考になります。
参考：【イベントレポート】ispace女性宇宙エンジニアによる、女子中高生向け「Girls Meet STEM」開催！月面探査の最前線、管制室で月ミッションのオペレーター体験
事例2．月探査技術をテーマにしたトークセッションを開催
JAXA大阪・関西万博PR事務局は、大阪・関西万博のJAXA常設展示ブースで開催したトークイベント「月に立つ。その先へ」Special Talk Session第3回について、プレスリリースを配信しました。今回のテーマは、日本で開発が進む有人月面探査車「有人与圧ローバー」で、月探査の最前線に関するトークが行われました。
プレスリリースでは、トークセッションの内容や登壇者のコメント、会場の様子を写真とともに紹介。有人月面探査に関する技術や構想を、来場者にわかりやすく伝えています。記念日に直接ひもづく配信ではありませんが、月探査の現在地や将来像を共有する視点は、「月ロケットの日」をテーマに情報発信を行う際の参考になる事例です。
参考：ありがとう！大阪・関西万博。「月に立つ。その先へ、」Special Talk Session第3回 「有人与圧ローバー」開催レポート
事例3．宇宙・月面探査を学ぶ子ども向けワークショップを実施
Space BD株式会社は、立命館大学と共同で、大阪・関西万博会場にて宇宙・月面探査ワークショップを実施したこと、をプレスリリースで発表しました。小学生から高校生を対象に、模擬ローバーの操作や月面着陸ミッションの制作など、体験を通じて宇宙探査を学べるプログラムを提供しています。
プレスリリースでは、取り組みの目的やワークショップの内容を具体的に紹介し、宇宙教育における体験型学習の意義や参加価値が伝わる構成となっています。記念日と直接結び付けた配信ではありませんが、月探査への関心喚起や次世代の宇宙人材育成を軸にしたアプローチは、「月ロケットの日」をテーマに教育・体験イベントを発信する際の参考になる事例です。
参考：Space BD、大阪・関西万博にて立命館大学と協働し、子ども向け宇宙・月面探査ワークショップを実施
「月ロケットの日」をきっかけに広報PRの取り組みをしてみよう
宇宙や月に関心を持つ人は多いため、イベントやキャンペーンに盛り込むことで効果的なPRが期待できます。月ロケットに関連したグッズを扱ったり、調査リリースを出したりするのも一案です。
また、9月12日「宇宙の日」や、9月20日「国産ロケット初打ち上げの日」に絡めると、宇宙旅行・宇宙飛行士といった切り口でもPRできるでしょう。
【関連記事】
