成人の日
1月7日は「七草」。今回は「七草」の意味や由来を解説します。
また、「七草」をきっかけに、広報PR活動を行う効果やポイント、実際に広報PRに活かしている広報事例を紹介します。
特に食品・飲食業界の方や、日本文化に携わる企業の方は、広報やマーケティングネタを探している方は、ぜひ参考にしてみてください。
「七草」の意味・由来とは?
1月7日は「七草」です。正月行事のひとつとして、信念の無病息災を願い七草粥を食べる日とされています。「七草」は、七夕や端午などと並ぶ五節句のうちの「人日(じんじつ)の節句」のひとつです。
中国では「人日」の日に「七種菜羹(ななしゅさいのかん/しちしゅのさいこう)」という7種類の若菜を入れた汁物を食べて、無病息災を願うという風習がありました。その風習が奈良時代に日本へ伝わると、年の始めに若菜を摘んで食べ生命力を得る「若草摘み」という風習などと結びつき、「1月7日に七草粥を食べる」という風習に変化していきました。
お節など正月のご馳走に疲れた胃腸をいたわるとともに、青菜の不足しがちな冬場の栄養補給ができるということからも、1月7日に七草粥を食べるという習慣が定着しています。
「七草」をきっかけに広報PR活動する効果
「七草」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「七草」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「七草」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「七草」を元に発信をする流れ
「七草」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「七草」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「七草」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「七草」を広報PRに活かした事例
「七草」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「七草」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「七草」を広報PRに活かすうえで参考になるでしょう。
事例1.「七草」の日にちなんだ七草関連の商品を販売
株式会社阪急阪神百貨店が運営する百貨店「阪神梅田本店」は、1月7日の「七草」の日に合わせて、「七草」に関する商品についてプレスリリースを配信しました。各売り場では、「七草」のパック詰めや店内で食べられる七草がゆセットなどを販売します。
プレスリリースのタイトルに、何の記念日かわかるように明記することで、情報が伝わりやすくなります。本文では、日本の大切な歳時記である「七草」の由来を紹介しているのも関連性がありGOOD。持ち帰り商品や店内飲食ができるメニューの詳細を画像とともに掲載したシンプルでわかりやすいプレスリリースが参考になります。
事例2.「松戸市七草マラソン大会」の参加者をプレスリリースで募集で
千葉県松戸市は、1月7日の「七草」に開催される正月恒例の「松戸市七草マラソン大会」の参加者の募集をプレスリリースで配信しました。親子で一緒に走れるファミリーの部や、豊富なアップダウンが特徴の10kmの部など、3つの距離と14種目から選んで参加できるマラソン大会です。
プレスリリースでは、マラソン大会の特徴やこれまで参加した人の声を掲載。今年のゲストランナーの紹介をはじめ、会場内での楽しんでもらえる内容を記しています。エントリーの受付につながるように、大会の魅力を伝えている構成の流れがGOODです。
事例3.春の七草が入った「春の七草セット」を販売開始
株式会社ローソンストア100が関東・中部・近畿エリアに展開するコンビニエンスストア「ローソンストア100」は、新春を祝うセリ・ナズナなどの「春の七草」が入った『春の七草セット』の販売発表。2023年1月5日より販売を開始することをプレスリリースで配信しました。
手軽に「七草がゆ」を楽しめるように、レトルトおかゆ「VLおかゆ」とともにセットで販売。プレスリリースでは、「七草」の説明、七草がゆの作り方、「VLおかゆ」を項目ごとに紹介しているのが、わかりやすくGOODです。既存の商品のPRを記念日と合わせて打ち出すことで、認知度を高めた参考事例ではないでしょうか。
参考:新春を祝う「春の七草」を手軽にいつものコンビニで!『春の七草セット』を1月5日(木)発売
「七草」をきっかけに広報PRの取り組みをしてみよう
「七草」は、七草に注目が集まり、新年の健康を想起させるきっかけになる日です。
食品・飲食業界の方にとっては特に、「七草」を切り口として自社商品・サービスの魅力を伝えるよい機会になるでしょう。
お伝えした事例を参考に、ぜひ自社商品・サービスと「七草」をかけ合わせた広報PR施策を考えてみてください。
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