世界土壌デー
12月5日は「世界土壌デー」。今回は「世界土壌デー」の意味や由来を解説します。
また、「世界土壌デー」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイントと、関連の事例もご紹介。
広報やマーケティングネタを探している方、特に土壌に特化した商材を扱う方や関連したサービス・商品を手がける企業の方はぜひ参考にしてみてください。
「世界土壌デー」の意味・由来とは?
12月5日は「世界土壌デー」です。2013年に国際連合食糧農業機関会議で採択され、国連総会にて承認されました。限りある土壌資源についての意識を高め、健康な土壌の持続可能性促進を目的としています。
毎年「世界土壌デー」には、世界各国で土壌の重要性を伝えるイベントやシンポジウムが開催されます。土壌に特化したプレスリリースはもちろん、健康な土壌を活用した商品の広報PR施策にも絡めやすい記念日といえるでしょう。
「世界土壌デー」をきっかけに広報PR活動をする効果
「世界土壌デー」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「世界土壌デー」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「世界土壌デー」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「世界土壌デー」を元に発信をする流れ
「世界土壌デー」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「世界土壌デー」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「世界土壌デー」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「世界土壌デー」を広報PRに活かした事例
「世界土壌デー」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「世界土壌デー」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。また、記念日に関した事例ではないものも、今後「世界土壌デー」を広報PR活動に活かすうえで参考になるでしょう。
事例1.微生物資材「東京8」の新事業化パートナーを募集
産業廃棄物リサイクルを行う株式会社太陽油化は、微生物資材での新規事業「東京8」の新たな可能性とビジネスにてSDGsアワード推進本部長(外務大臣)賞を受賞したことをプレスリリースで配信。土壌活用の脱炭素社会移行へ向けて「東京8」の事業化パートナーを募集しました。
土壌内で微生物の働きを助け、植物の成長を促す「東京8」。プレスリリースでは、茨城県つくば市の川田研究所で「炭素貯留」を高める事象を発見したことを報告しています。グラフや表を載せたり、解説動画のリンクを入れたりして読み手が理解しやすいようにまとめられた構成がGOODです。事業化パートナー募集では、想定される手順や期間を掲載。共同事業活動のイメージがしやすく、応募のハードルを下げています。
サブタイトルに「世界土壌デー」と入れフックにし記念日当日に配信した参考事例です。
参考:植物活性剤 東京8の新たな可能性。土壌への炭素貯留の効果を確認。
事例2.フェアトレードに関する国内最大規模のキャンペーンを開催
特定非営利活動法人フェアトレード・ラベル・ジャパンは、全国の企業・団体と連携した国内最大規模の啓発キャンペーン「ミリオンアクションキャンペーン2024」の開催をプレスリリースで配信しました。
プレスリリースでは、気候変動による土壌の枯渇、森林劣化などの環境問題に触れ、多くの産品が持続できなくなるかもしれない未来について言及。これらの課題に対するこれまでの活動についても紹介しています。キャンペーンイベントや活動の目的、意義を項目ごとに丁寧に解説している点がGOOD。「国際土壌デー」を絡めた発信ではありませんが、啓発キャンペーンの参考になる広報PR事例です。
参考:存続危機の「食」と「日常生活」を守る。国内最大規模の啓発キャンペーン「ミリオンアクションキャンペーン2024」本日からスタート ~気候変動による生産地とわたしたちの日常への影響を考え行動する1か月~
事例3.「土から世界を再生する」をテーマに新体制始動
飲食店経営などを行う株式会社イートクリエーターは、ログズ株式会社と共同運営しているレストラン「nôl(ノル)」についてプレスリリースを配信。「土から世界を再生する」を新たにテーマに加え新体制で始動することを発表しました。
プレスリリースでは、ディレクターの野田達也氏とともに、三つ星レストランでもある「レフェルヴェソンス」でフランス料理を学んだ、丹野貴士氏を新たにヘッドシェフに迎え新体制となることを紹介。店舗に設置したコンポストで作られた堆肥で、ハーブや野菜を育て、メニューに活用していることなどに触れています。美しい画像が読み手の目を引きGOOD。
記念日を絡めた事例ではありませんが、ディレクターやシェフのコメントを掲載し、飲食業におけるサスティナブルな活動への想いを伝えた参考になるプレスリリースです。
参考:この春、次なるフェーズへ。「土から世界を再生する」を新たにテーマに加え、新生nôl (ノル)は食を通じたリジェネラティブな取り組みを通して、これからのレストランの在り方を考えていきます。
「世界土壌デー」をきっかけに広報PRの取り組みをしてみよう
12月5日の「世界土壌デー」の意味や由来、また記念日に関連した広報PR事例を紹介しました。
世界では、砂漠化や土地劣化、干ばつなどの問題が年々深刻化し注目を集めています。土壌問題に積極的に取り組んでいる企業の方は、記念日と絡めた広報PR施策を検討してみてはいかがでしょうか。
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